それ行け!OLバックパッカー

ヴェトナム編


市場でお買い物と『チェー』

ベンタイン市場入り口に近いシルバー売り場で立ち止まってしまった。
ショーケースにはキラキラ光る宝石をあしらったペンダントトップやリング・ブレスレットなどが陳列されていて、店員のお姉さん2人が説明してくれる。
私が見つけたのは、以前トルコで購入したシルバーのネックレスよりきめが細かいチェーンで、若干太めのデザイン、そしてしっかりした造り。
ペンダントトップが付いていたがチェーンだけ欲しかったので、取り出してもらう。

い「これ、見せて。」
店員「はい。かわいいでしょ〜。」
い「これ、いくら?」
店「200,000ドン」
い「は?高いじゃん。それじゃ日本で同じくらいで買えちゃうよ。」
店「じゃあ、いくらならいいの?」
い「100,000ドン」
店「安すぎよ。180,000ドンは?」
い「―――150,000ドン。」
店「(他の店員と相談)・・・いいわよ。150,000ドンね」

GET。1500円ほどか。
まあ、もっと安くなったのかもしれないが、私は今まで旅してばかりで買い物をしてこなかったので「値切る」ことが得意ではない。下川さんの本にもあるが、『自分がその物に対していくらの価値があると思うのか』という判断で購入を決めるのだから、交渉した価格は一概に『高い・安い』と決められないと思う。

私にとってはいい買い物だったので嬉しい★

買い物を終わって市場の中心部へ歩き進んでいくと、ちょうど建物の真中くらいの場所にはフードコートがある。フォー屋さんやドリンク・デザート屋さん・・・ヴェトナム人の買い物客が汗をかきかきフォーを食べているのが目に映った。
そうだ、『チェー』が食べたい!!

『チェー』とは、ヴェトナムの氷ぜんざいの事で緑豆寒天や小豆・ココナッツミルクがグラスに入ったものだ。上に入れられたクラッシュアイスを長いスプーンで『シャクシャク』と混ぜて、チュルッとした寒天の食感・甘い小豆・カリカリっとした氷のハ〜モニ〜を楽しむのだ。(氷の入っていない暖かいタイプのものもある。)
ガイドブックで見知っているものの、初めてのヴェトナムのフードコート(屋台)なので戸惑ってしまう。
一人でオロオロしていると・・・

店のお兄さん「お姉さん、何が欲しいの?」(日本語:洋服屋の店員)
い「チェーが食べたいんだけど。(また、親切そうな振りして何か売りつけようとしてる!?)」
店「そこのお店にあるよ。1杯4000ドン位です。」
い「あ、どうも。」

わ〜、本当にただの親切な人だったんじゃないか!?私はなんてそっけなく対応してしまったんだ・・・ヴェトナム人性悪説にとらわれているいまむぅは少し反省させられた。ごめんなさい。

教えてもらったお店に行くと、若いヴェトナム人女性が数人椅子に座って、つかの間の甘い休息をしている。ドギマギしながらショーケースを覗き込むと、ピンクやグリーンのカラフルなゼリーが並べられていて美味しそう!
店員のお姉さんに適当に作ってもらって、席につく。

『シャクシャク』っと混ぜ合わせ、食べてみる―――ウマイっ、美味いぞぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!!!
透明なゼリー・エンジ色の豆・ココナッツミルクの白、そして細かい氷。見た目も涼しげでポップ★
絶対に日本人にウケル味だと思う。例えて言うならそうねぇ・・・・カキ氷のミルク金時の氷を少なくしてその中にこんにゃくゼリーとフルーツの缶詰のシロップだけ入れたモノ、かな。(←正確に伝わっているか不安。)
とにかく美味しい!

充分に味と食感・見た目を楽しんだ後にお会計。さっきのお兄さんの言った通り4,000ドンだった。
やっぱり、ヴェトナム人にも本当に親切で声をかけてくれる人がいたんだ・・・・やっと少し、私の凍った心が溶けてきたか―――。



道草ばっかりじゃん。

午後のおやつも済んだので、市場を後にして統一会堂へ向かう。市場から歩いて数十分って所かな。小道や大通りを何本も渡り、道路沿いのお店を眺めながら歩く。洋服やさん・雑貨やさん・小さな市場・貴金属のお店・お花屋さん・・・。
よく目に付くのがパン屋さんだ。至る所で焼きたてのバゲット(フランスパン)が売っていて、結構みんな買っていっている。美味しそうだわ。
突き当たりの角を曲がると高い、白い塀に囲まれた建物が現れた。これが統一会堂かな??
所々バス停があって、人が沢山立っている。人の前を通らないように気を使って、バス停の看板の後ろを歩こうと思ったら・・・きゃ〜〜〜〜っ、人が用を足してる!
見ちゃいかん。
しかし。

人糞・・・・衝撃っ!!道端で!?

恐るべしヴェトナム。

そして統一会堂まで何とかたどり着いたのだが、門は閉じられている。オエッ。もう閉館してしまった・・・・。仕方ない、レユアン通りを少し歩いて、広い芝生張りのちょっとした公園のようなところで一休みでもしよう。
大きい交差点を眺めながら、ボーっとベンチに座る。夕日を背にした統一会堂もなかなか情緒があっていいかもしれないな。
デジカメで統一会堂を写してみる。う〜ん、なかなかいいんじゃな〜い!?ついでに、ものすごい勢いで往来するバイクの大波も撮ってみるか。

それにしても何だ、このバイクの数は・・・しかもほとんどがホンダのカブだ。日本じゃ新聞配達くらいでしか使われていないのになぁ。さっき信号が青になって溜まっていたバイクの波が解消されたと思ったのに、信号が赤になるとすぐに再び流れがせき止められてどんどん大きな塊になっていく。
この大きな交差点の信号が変わる度に、砂時計をひっくり返すがごとく左右から、前後から代わる代わるカブの大群が通り過ぎていく。

デジカメの液晶画面を覗きながら撮影していると、まわりの人の視線を感じてしまう。今日はこの辺でしまっておこう。

さて、完全に暗くなってしまう前に宿へ戻ろう。
来た道を戻るだけじゃ面白みが無いので、知らない道を辿る事にした。
何となくこっちの方向だろう、と考えつつ歩いていくと、周りにバイクの修理工場が立ち並ぶ一角にでた。すすけたタイヤや小さな部品が転がっている歩道を進む。
―――っは!!!!!

完璧に完全に、道に迷ってしまった・・・・。ひえええええぇぇぇ〜〜〜〜(泣)。

もともと方向音痴だったのだが、バンコクではそんなに迷う事が無く、気が緩んでしまったみたいだ。あわわ。
空は真っ暗になり、輝く看板のネオンが視界に入ってきた。いったい私はどこにいるんだ!?
でも、別に急がなくちゃいけない理由も無いし、いざとなったらタクシーでも何でも捕まえればいいので、気ままに迷子を続ける事にしよーっと。
手にした『地球の歩き方』の地図を広げて、目印になりそうな建物を探す。暗くなって地図も見難いし、若干の心細さが芽生えてきちゃった・・・。

お!分かった!!ここはニューワールドホテルの後ろの方の道だな。―――っていうか、どうしてこんな所を歩いてきてしまったんだろう???我ながら、自分の方向感覚のでたらめさにため息が出ちゃう。

現在地が分かったらもうこっちのモンさ、へへ。
安心してまた道草をするいまむぅ。(OOにつける薬はなし。)

私が訪れている2月中旬は、2002年の旧正月にあたる。最初に訪れたタイもそうだったが、至る所でお正月のお祭り(の準備)が行われている。
ここヴェトナムでも近くの広い公園が大マーケットになっていて、地元の家族連れやカップルなどが沢山楽しそうにお買い物をしている。とくにお花市が大々的に行われていて、日本人が『門松・しめ縄』を新年に向けて準備するようにお花を買うのが習慣のようだ。
私も何となくテンションが高くなって、お祭り気分で公園を散歩してみる。今日行ったベンタイン市場に並んでいるような店が沢山出店していて、衣食住のバザールが広がっている。所どころに仮設のビアホイがあったり、簡単な屋台が出ていたりするところを見ると『あー、アジアのお祭りだなぁ』と感じる。

お腹もすいたし、何か食べようかな・・・と思っても、まだヴェトナムの屋台に飛び入り参加する勇気はない。ショボい私。
ぐるっとお祭りを見終えたら、ここからは道草しないで帰るぞ。


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