それ行け!OLバックパッカー

ヴェトナム編


ヴェトナム人との戦いは続く

美味しいコーヒーとデザートを楽しみながら一人でカフェに座っているいまむぅ。
ふと見回すと店内は『地球の歩き方』を握り締めた日本人観光客ばかりで、ここは日本か!?という感じ。
すると横の方から話し声が聞こえてきた・・・

おんなのこ「――ああ、昨日の人なら知らないですよ。」
ヴェトナム人(男)「ああ、そうなんだ。じゃあ・・・」

以下、日本語のやり取りが続く

おんなのこ「じゃあ、また・・・。」
ヴェ「あー。行っちゃうの!?」

振り払うように立ち去る女の子2人組を追いかけるヴェトナム人男性。
とても流暢に日本語を話しているところをみると、私の経験上かなり怪しい人物だ!!ま、行っちゃったからいいか。

私のカフェタイムも終わり、会計をお願いする。

ボーイ「○△ドンです」(英語)
い「え!?」(聞き取れなかった)
ボ「40000ドン(苦笑)」
い「あ、40000ドンね。」

しまった、また自ら馬鹿にされる要因盛りだくさんにしてしまった!!・・・ショック。
言い訳を言えば、ヴェトナム人の英語は何言っているか訳分からない。多分、日本語よりヴェトナム語は母音の数も多いし、その分”キレイな”英語の発音なのだろうけれど、かえってド日本人英語しか話せない+聞き取れない私には高いハードルとなっているようだ。でもヴェトナム人に馬鹿にされるのは悔しいっっっ!!あ〜あ。もっと勉強しなくっちゃ。

とにかく会計を済ませて、ホテルへ戻る。来た道を戻りがてら、ガイドブックに載っているレストランのある通りを見物しながら歩く。

おっ。いまむぅ、閃いた!ひらめいちゃったよ☆
『しつこい各種乗り物客引きから逃れる方法』、それは!!

歩いて向かっている方向と反対の方向に進む車線を歩く、ということだ☆(常識だったらごめんなさい。)つまり、常に車と対面してすれ違う状態を保つのだ。
そうすれば、客引きしようとしても向かっている方向が逆なので乗せられないということになる。これは単純だけどかなり有効な手段だ。

しかし。太い歩道を逆走してまでついてくる兵も、稀にいたりする・・・。

ヴェトナム人「すみません、ねぇ、ちょっと。」(バイクにまたがりつつ)
い「はぁ??」
ヴェ「さっき、バクダンカフェにいたででしょう。知ってるよ。」
い「(ヤバイ、さっき日本人のコに話し掛けてた怪しいヤツだ)」
ヴェ「ねえ、案内してあげようか?この通りが△◇通りで・・・」
い「(ついでに)ハイバーチュン通りはどれ?」
ヴェ「ああ、この先の通りだよ。これから何するの?」
い「別に、いいですから。」
ヴェ「知ってるよ、ボンセンホテルに泊まってるんでしょう?」
い「(さっき、通りの名前聞いたからだ・・・当たってるけど)違います。」
ヴェ「いいレストラン知ってるよ。案内してあげるよ」
い「いいから。(怒)」

かなりしつこい彼は、歩道を逆走してついてきた!!
でも更にその上を行く(?)私は、そそくさとまた反対側の車線に渡り、彼を振り切ったのでした。(大きい通りで、バイクはすぐに渡れないようになっていたので)
ヴェトナムではこのように親切な感じで仲良くなって街案内し、気を許して一緒にレストランに入って散々飲み食いした後、全て払わされる等というトラブルが多いと聞いた。

ああ、怖い怖い。もう、ヴェトナム人いやだわ・・・・。

ホテルの前まで何とかたどり着き、周りに不審者がいないか確認して部屋に戻る。なんか、疲れた・・・タイとは違った疲れを感じつつ、ホーチミンでのホテル滞在最後の夜を過ごすのだった。

明日はホーチミンの”カオサン”と呼ばれる安宿街『ファングーラオ』を目指すのだ★



また会っちゃった・・・

翌朝。

今日はホテルをチェックアウトして安宿街『ファングーラオ』へ宿を移す!
ええ〜っと、地図で位置関係を確認しなくちゃ。ここホーチミンシティ中心街からファングーラオまでは・・・歩いていける距離じゃないなぁ。背中のリュックが重くて無理だ。
リュックの中は衣料・生活雑貨というより”タイ・ヴェトナム・マレーシア”のガイドブック数冊が場所を占拠し、重さもかなりある。邪魔だ、これ。とりあえず、かなり役に立たなかったポケットサイズのタイのガイドブックは捨てていく事にした。(今考えればどこかで売ってくればよかった)

今日は市民の足、バスでファングーラオまで行こうかなぁと考えている。でもヴェトナム語分からないし、バスって不安だわ・・・。

リュックを背負ってホテルの玄関を出ると、いつものようにたくさんの客引きが群がってくる。タクシー・シクロ・バイクタクシー・・・

運転手1「タクシー?」
い「ノー。」
運転手2「タクシー?」
い「いらんっちゅーの(怒)」

怒ってばかりいたらヴェトナム人のペースになってしまう!!いかんいかん。冷静に〜〜。

運3「ハロー!あ、昨日の子だね、覚えてるよ。」
い「!?―――あぁ!!」

そのバイクタクシーの運転手は昨日レユアン通りで声をかけてきた、あの運転手だった。

運「どこ行くの?」
い「ファングーラオ。バスでいくから。」
運「オレのバイクに乗っていきなよ。」
い「――バスの方が安いじゃん。」
運「そんなリュック重いのに大変でしょ。10000ドンでどう?」
い「高いよ。」

でも、重いリュックを背負って乗り慣れないバスを探し歩くのも労力の無駄かもな。

確かバイクタクシーの外国人相場は1キロ3000ドン位だったっけなぁ。
あ!!また、いい事思いついちゃったよ〜〜〜っ。ふふふ。昨日から冴えてるわ。

運「8000ドンでどう?」

おもむろにジーンズの右前ポケットに手を突っ込み、2枚の紙幣を取り出すいまむぅ。

い「・・・6000ドンしか持ってないや。」
運「じゃあ、それでいいよ。」

交渉成立だ!―――言い値っていったい!?まったく・・・。
まあ、結果的に相場位で収まったからかなり良いほうかな。

アジアに来てからの私は、財布持たない主義に徹している。
右前ポケットには小額紙幣と小銭、左前ポケットには高額紙幣数枚、後ろポケットにも高額紙幣数枚。
ポケットの中に入っている金額はその日の朝に確認して、商談(?)のバージョン別に使い分ける事にしているのだ。よかった、左ポケットにほんの小額紙幣しか入ってなくて。えへへっ。

ヴェトナムに着いてからの辛い戦いの日々を、この交渉で鬱憤晴らしさせてもらっちゃったわぁー。何となく『してやったり』みたいな気分になって、気持ちよくバイクの後ろに乗ることができた。

バイクタクシーも乗ってからがまた、気を抜けない。今まで歩行者として『なんて危ない走り方なんだ!』と憤慨していたそのバイクに、今度は乗っているのだ。
もぉ〜〜〜〜危ない危ない。バイクの波の合間をすり抜けすり抜け、大通りを走る。荷物が大きすぎたり、バイクのバランスが取れなかったりすると交通事故にもつながりかねない。知らないヴェトナム人のバイクの後ろで、やや躊躇しながらもしっかりつかまらないと落ちそうになる。

運「なんか、君みたいなかわいい子乗せられてうれしいよ。」
い「はぁ・・・どーも。」
運「ねえ、観光はしないの?」
い「べつに・・・」
運「△%と◎◇と#□を1日観光して△△ドンでいいよ。僕が案内するよ。」
い「う〜〜〜〜ん、でも、いらないや。」
運「なんで?せっかく来たのに。」
い「あー、とりあえずファングーラオまで乗せてくれたらいいよ。」
運「―――じゃあ、もし僕が必要になったらさっきのホテルの前にいるから、いつでも言ってよ。」
い「そうねぇ。」

とか会話をしているうちに、レロイ通りを抜け広い公園の脇を通り、左折。
ファングーラオに到着だ!!

い「あ、この辺でいいよ。適当に降ろして。」
運「OK。ホテルは??」
い「大丈夫。どうもね〜〜〜。」
運「じゃあ。」

と言って運転手は走り去っていった。このヴェトナムで、私としては初めて気持ちよく乗り物を利用できて嬉しかった。有難う!!

さて、到着したのはいいが、右も左も分からない。持参した『地球の歩き方』の地図を参考にゲストハウスを探す。まだ午前の早い時間なのでそう焦る気持ちもない。ゆっくり探そうかな。しかし大きなリュックを背負っていると、どう見てもこれから宿を探すぞって感じで目立ってしまう。
新しい土地に降り立った少しの緊張感と、朝の穏やかな光が爽やかで気持ちいい。

降ろされた通りはファングーラオ通りとブイビエン通りを結ぶデタム通り。たくさんのお店で賑わっている。
キョロキョロしている私を目ざとく見つけて、オバチャンが勢い良くこっちに向かってきた!

あわわわ・・・。


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