それ行け!OLバックパッカー

マレーシア編


第一マレーシア人

マレーシア航空の機内は相変らず心地よい♪マレーシアも初めての国だが、ヴェトナムほど怖い思いはしないだろう・・・と思い、気分はそんなに重くない。でも到着が夜で市内に出るまでは気が抜けないので、手元のガイドブックを入念にチェックする。いよいよ到着だが、機内では入国カードが配られなかった。あれれ???いらないのかな。以前行ったトルコでは日本人は入国カード要らなかったし、マレーシアも出入国カード要らなくなったのかしら。
そんな事を考えているうちにクアラルンプールの空港に到着。思えば、この空港から私の旅は始まったんだ・・・あれからもう数週間が経って、折り返し地点を通り過ぎた。何か切ないわ〜。
到着した空港は既に真っ暗で、イミグレーションにも人がまばら。すいているブースを選んで並ぶ。

い「はい、パスポート。」
係官「???オー、%#&*?!?!」
い「はい??」
係「カード、カード」
い「あー。やっぱり出入国カードいるのね(泣)。」

あ〜〜〜〜、ハズカシイ。そそくさと脇に置いてあるカードに記入する。なんだよ〜、要るなら機内で配ってくれよぉぉぉ。
なんとか記入し終えて、恥ずかしいのでさっきとは違うブースへ並ぶ。普通、入国審査官の座っているボックスは何となく神聖な厳かな感じなのだが、ブースの中で女の人が2人で談笑している・・・。
いくらここが東南アジアの先進国とはいえ、こういったアジアの人の”匂い”がするのが嬉しい。ただ今までの国と違うところは、人の顔が『アラブ系・インド系』ということで、空港職員の制服もムスリム用があり青いスカーフがついている。女性はほぼ全員このスカーフで髪を覆っている。なんかエキゾチィ〜〜〜〜ック!!!異国って感じがする。

焦った入国審査を無事くぐり抜け、ロビーまで出た。夜でも空気は暖かく南国の雰囲気はするが、人はまばらでちょっと寂しい。今まで行った国々では到着ロビーに沢山の客引きがたむろしていて恐ろしい人の波だったが、クアラルンプールにはそんな人はいない様子。もしかすると私の到着した時間が遅かったから人がいないのかもな。
さて、先ずは両替だ。ガイドブックによると24時間開いている両替所があるらしい。さっと見渡した所見つからないので、案内板を探す。広くてピカピカしたロビーは清潔で良いのだけれど、なんか冷たいような印象を持ってしまうなぁ―――あ、銀行発見!!
出口からちょっと回り込んだブースに銀行出張所のようなところがある。ホテルはクーポンで予約してあるから、とりあえずの交通費、食費が要る位だ。市内は至る所に両替所(銀行)があるというし・・・。日本円をマレーシアリンギに両替する。

市内まではタクシーを使う事にする。電車は通っていないようだし、夜だからバスもよく分からない。タクシーといってもリムジンタクシーとバジェットタクシーとがあり、当然バジェットタクシーを使う。いざタクシーカウンターへ!

い「バジェットタクシーはここでいいですか?」
係り「ええ。どこまで?」
い「え〜っと、このホテルまでだから・・・・ブキッ・ビンタン通りまで――かな。」
係「はい。ゾーン502なので、66.8リンギ。」
い「ええ〜っと、リンギ・・・66.8リンギ・・・。」

なんと、エリアによってゾーン分けされていてそのゾーンによって金額が決まっているらしい。カウンターで料金を払えばタクシー運転手にはそれ以上払う事は無いという出来たシステムだ・・・・ヴェトナムにも是非(笑)。小さなチケットを渡された私は指定のタクシーに乗り込む。どのタクシーに乗ったのかが分かるように記録が残るようで、そこそこ安心してタクシーに乗り込む。

運転手「何処まで?」
い「ここなんですけど・・・(ホテルクーポンを見せつつ)ブキッ・ビンタン通りのCORONA INN。」
運「??ちょっとそれ見せて。――あ〜〜〜、コロナ・インね。OK。」

よかった、分かってくれたみたい。後ろの席に自分の荷物と並んで座り、夜のドライブを楽しむいまむぅ。だけどやっぱり心細いので『この道はクアラルンプール市内へちゃんと向かっているのだろうか?』『運転手は怪しい行動をしていないか?』とキョロキョロしてしまう。
走っていく道は太くて滑らかで、とても綺麗だ。でも、ちょっと寂しいかな・・・・標識の矢印に『クアラルンプール』と出ているのを確かめ、その方向へ曲がっていくのを確認。まあ、大丈夫だろう。

運転手「何処から来たの?」
い「日本から。」
運「一人?」
い「はい。」
運「マレーシアには初めて?」
い「はい。」
運「お〜、ウェルカムウェルカム!こっちには友達かなんかがいるの?」
い「いえ、いないですよ。」
運「え〜〜〜っ、初めて来る国に一人旅・・・怖くないの?」
い「――(本当はオマエが怖いんだけど)怖くないよ〜。だって、タイ・マレーシア・ヴェトナムに行って来たし。」
運「凄いね〜。マレーシアには何日いるの?」
い「3日。」
運「お〜〜、短いねぇ〜〜。どこに行くの?」
い「短いから、クアラルンプールしか見て回れないと思うんですよね〜。」
運「クアラルンプール、いい所た〜〜っくさんあるよ!!#*%公園、%$@、△○#、◇%*・・・・・。」
い「――あ〜、そうなんだぁ・・・・。」
運「良かったら明日、僕が案内してあげるよ、どうだい?」
い「あ、あ〜〜〜、いいっす、いいっす。どーも(汗)。」

このオッサンはいったい・・・・。でも、いいヤツっていう感じだし嫌な雰囲気ではないからまだいい。その後もたわいの無い話をしながらタクシーは市内へ入っていく。街並みも賑やかになり、夜のショッピングセンターで楽しむ若い人たちが沢山見えてきた。

運「この辺がチャイナタウンで・・・・ショッピングセンターも沢山あるんだ。今は中国人のお正月だから、お祭りだよ。」(←この運転手さんはムスリムかな。)
い「ふ〜ん。」
運「もうすぐホテルだ。え〜っと、ブキッ・ビンタン通りを少し入ってコロナ・イン―――あったあった、ここだよ。」
い「は〜。やっと着いた。」
運「サンキュー。」
い「トゥリマカシ。(有難う)」
運「!!!マレーシア語喋れるの!?すごいっ!!」
い「いや〜、ははは(照)。ちょっとだけね。」
運「トゥリマカシ〜(笑)。」



ホテルへ

なんかいいカンジの旅の始まりだぞ!!いい国っぽい雰囲気だ。『トゥリマカシ』は以前行ったインドネシアで覚えた数少ない言葉で、マレー語とインドネシア語はほぼ同じなので多いに役に立った。何事も少しでも覚えようと努力したり使ったりするのが大切なんだと思う一瞬だ。

さてと、チェックインだ。持参したホテルクーポンをフロントに差し出すとお部屋まで案内してくれる。レセプションの人は『インド人』。どうやらこのホテルはインド系らしい。私が泊まるくらいだからもちろん格安なのでサービスは期待していないが、今までの国と違って『インド人』っていうのは少し慣れるのに時間がかかりそうな予感・・・。案内してくれるホテルマン(オジチャン)もインド系。すれ違うお客さんもインド系。うううう〜〜。
通されたお部屋はツインベット。広さも結構あり、1人では贅沢なくらい。設備、清潔感、普段の手入れ加減の雰囲気としては――どうなんだろう、アヤシイ。お湯はちゃんと出るよねっっ!?確認のためバスルームの蛇口をひねってみる。
『ザザザ〜〜ッ』と勢い良く水は出たが、お湯は・・・どーなっとんじゃいっっっ!!まさか出ない―――と部屋を変えてもらおうと思ったら、暫らくしたらやっとお湯が出てきてホッとした。まあ仕方ないかぁ、タイのゲストハウスの方が全然いいかもね。これで1泊約3000円取られるのは何とももったいないような気もするわ。

そうそう、マレーシアには3日しかいないし、地の利も無いので全泊分ホテルを取っておいたのだ。『バックパッカー殺し』といわれる物価の高いマレーシアには、タイのように『安くて清潔、サービス良し』というゲストハウスもほとんど無いと聞いている。ゲストハウスそのものはチャイナタウンにあるようだが、あいにく私の手に入れたマレーシアのガイドブックは『ワールドガイド』シリーズなので、『地球の歩き方』のようにゲストハウスの情報は載っていない。(ガイドブックを古本屋で探したので『歩き方シリーズ』が無かった。)タイの書店で『LonelyPlanet』を覗いてみたが、やはりあまり安宿は載っていなかったように思う。

明日の予定はどうしようかな。地図をちょっと見てみるが、行きたいエリアがばらばらでどうしようもない。とにかく明日はクアラルンプールのシンボル、KLタワーに行ってみる事にしようかな。
考えすぎても埒があかないのでとにかく寝る事にするか。お湯も出た事だし、久しぶりにバスタブにお湯をためてお風呂に入ろう♪何日ぶりだろう・・・(注:シャワーだったから)。念のためバスタブを水で流してからお湯を張る。
オヨ!?詮が無いぞ。
と、脇を見たらちょこんと詮が置いてあった。おいおい、大丈夫なのかしら―――と思いつつもお風呂に入った後、気持ちよく寝ついたのだった。

翌朝。
朝食のバイキングに挑む為、朝食チケットを持って1階のレストランに向かう。安いホテルだからそう期待はしていないが、やっぱり朝食が楽しみなのよね。
テーブルにつくとチケットを回収されて『どうぞ、お好きなものを』という風に案内される。メニューは至って普通で、数種類のパン・卵料理やベジタリアン料理・各種肉料理・・・あと、お粥や焼きそばといったアジアンフードももちろんある。私の周りにいる他の客さんは中国人か韓国人かというようなアジアの団体が入っている。マレーシアそのものが人種・宗教の坩堝なので、料理にも宗教上の理由で食べられないものがある人の為の気配りもされているのだろう。
ついついお腹いっぱい食べてしまい、苦しくなって部屋へ戻る。
今日の予定を考えながら手元の地図を眺める。

よし。ルートとしてはKLタワーを目指しながら繁華街のブキッ・ビンタン通りを歩き、ショッピング街を観察。そしてスルタン・イスマイル通りに曲がってハードロックカフェの位置を確認したらタワーへ登ろう。で、ここまで来ると結構遠くだから、タクシーか電車を見つけての移動になるかなぁ。

とりあえず出発だ★



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