それ行け!OLバックパッカー

ヴェトナム編


いまむぅ危機一発!−3

門を出て東京三菱銀行へ向かおう。え〜っと、取り合えずもう少しまっすぐ歩いた後にサイゴン川方面へ曲がればいいかなぁ〜〜〜。歩いていると、リヤカーみたいなのを引いた男が話し掛けてきた。よく見かける『ココナッツアイス売り』だ。

男「何処からきたの?」
い「日本。」
男「何日間いるの?」
い「まぁ、1週間くらいかな。明日帰るけど。」
男「ヴェトナムは初めて?」
い「そう。」

と雑談をしていると、男は小さなカップにアイスをすくって小さなスプーンをつけてこちらに差し出してきた。

い「????」

男はニコニコしている。
もらっていーのかな。えー、でも何、何のつもり??

男「サイゴン、サイゴン。」

と言って男はサイゴン川を指差す。私はなんだか分からないまま渡されたアイスを持って、待ち合わせ場所方面のサイゴン川へ向かって歩いていく。状況が分からなかったのでしばらくアイスには手をつけずに持ったまま歩いてみる。むむむ、別にアイツは何も言ってこないぞ。追って来てないみたいだし。

『ヴェトナム人にもいい人がいるのかも!!』

と嬉しくなって、いつもヴェトナム人のことをひどく言ってばかりいる私を少し反省。ちょっと食べてみようかしらん☆パクリ。
アイス売りの男の人が追いついてきたから、記念に写真でも取ろうかしら!有難う☆

男「5000D!!」

『やっぱり、ヴェトナム人にタダのサービスなんてある分けないじゃ〜〜〜〜んっ(怒)』

最低よ。サイテー。ちょっとでも反省した自分が情けない。あー、改心しようとしただけ損した。ソンしたぁぁぁぁぁ〜〜〜(怒)!!

男「5000D」
い「分かったよ、5000D払えばいいんでしょ?払えばっ!食べちゃった私が悪かったんですぅぅぅぅーーーっ。」

あいにくそんな小額紙幣を持っていなかった私は5000Dに対して50000D紙幣を渡した。

男「―――。」

男がお釣りとして渡してきたのは、10000D少し。ふざけんじゃないわよぉぉぉぉ〜〜〜、いいかげんにしなさいよッ!!!
どうやら、手持ちのお釣りが全部でこれと言うような身振りをする。

じぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ったいに、許さないっっ。そんな事っ!!!

い「何で無いのよっ。"ナムギン(5000)"のアイスに"ナム・ムオイギン"出したんだから、"ボンムオイナムギン"おつりでしょ!?」

猛烈な私の反撃にあい、彼は売り物を載せたリヤカーをこの場に残し『ちょっと待ってろ』と通りを渡り、つり銭を作りに歩いていった。
良かったぁ、ちょうど昨日ヴェトナム語で数字くらい言えるようにならなきゃと思って暗記したばかりだった!

私たちの一部始終を横から見ていたバイクタクシーの真っ黒に日焼けしたオッサンが

オ「タカイヨ、タカイヨ、ボッタクリボッタクリ!!」

とこちらを見て忠告してくれているようだ。だったらアイツに直接言ってくれたら助かったのに・・・・。戻ってきたアイス売りはお釣りを渡すと足早に立ち去っていった。



みんな持ってる『推薦状』の謎

ぷんぷんっ。やっぱりヴェトナム人には油断なら無い。もう騙されないわよっ(怒)。
再びサイゴン川方面に向かって私は歩き出す。

するとそこへさっきのバイクタクシーのオッサンが近づいてきた。

オ「アイス、本当ハ2000ドンネ。ボッタクリボッタクリ。」
い「もう、いいんです。」
オ「どこ行くの?」
い「サイゴン川のほう。」
オ「乗せていくよ。」
い「いいよ。歩いてくから。」

しつこいなぁ。

オ「タダでいいから。私、日本人お友達いる。」

オッサンは何処からかB5ファイルを取り出し、私に『見ろ』という。そこには『三井住友銀行 ○○○○』と日本人の名刺が入っており、更にその人物が書いたと思われる紙が入っている。

『この人は#%△さんと言って、親切なバイクタクシーの運転手さんです。私はもうヴェトナムには何回も来ていますが毎回お世話になっています。<中略>もしこの人がひどい事をしたら私まで連絡を下さい。』

なんと、推薦状だ!
しかも前のページを見ると同じ人物の『さくら銀行』時代の名刺があり、数回ヴェトナムに来ている事は本当のようだ。そのほかにも同じような事が書かれた日本人や外国人の推薦状が挟まれている。

い「でも、いいです。友達と待ち合わせしているから。」
オ「日本人?知ってるよ、サイゴン川の向こうでしょ。」
い「は?歩いて行くからいいよ。」
オ「暑いし大変だから乗りなよ。タダでいいから。」

しつこいっ。適当な事言いやがって・・・・きっとタダとか言って騙されるに決まっている!!

い「じゃ、また〜。」

何とか振り払って歩いていく。

グエンフエ通りをまっすぐ歩いていると脇にたむろしているヴェトナム人の若い男の人が声をかけてくる。

男「ねえ、観光しない?○%と*▽と□@を1日回って○○○ドルでいいからさ。安いでしょ。」
い「いや、いらない。」
男「ほら、これみてよ。」

推薦状登場!!!まただ。
沢山の日本人の若者と思われる人たちの筆跡でぎっしりと『#○に行って楽しかった』『声をかけられて最初は怪しい人だと思ったけど本当にいい人でした〜』とか、プリクラ付きで書いてある。後ろには英語で書かれたものが。ますます怪しいッ。
ガイドブックには『親切に案内などをして仲良くなった後、高いレストランに連れて行かれて全額払わされたり、賭け事や怪しい店に連れて行かれて大変な事になったりする事件がある』とあったので、何とかかわして歩いていく。が、しつこくついてくる。

い「今日、友達が日本から来ていてこれから二人で出かけるし、案内はいらないからっ。」
男「友達来るの??ほんと?」
い「本当だってば。」

はぁ〜。いちいち疲れる国だわ。待ち合わせ場所の東京三菱銀行の入ったビルに辿り着くまでどれだけの労力がいるのだろう・・・・。カリカリしても仕方ないので、のんびり歩いていくことにしよう。これくらいの歩くペースが11時の待ち合わせにぴったりだし。

右側にバスターミナルが見えてきた。左側のモニュメントの脇を通り過ぎて、いよいよ到着!!
あっ、人が座っているのが見えるぞ。あれは・・・・サトウ君(仮名)だ。



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