おお、そうだ。お姉ちゃんに電話しなくちゃ!! ほぼ毎日メールはしていたものの、ベトナムの勝手が分からずにまだ電話はしていなかった。連日のヴェトナムでの悪銭苦闘ぶりをメールで伝えていたので姉からは『危険なようだったら無理して電話しなくていいよ』と言われていた。(『電話の掛け方を聞きたいけど、ヴェトナム人怖くて聞けない』と泣き言を書いていた。) でも、ガイドブックにはテレホンカードは”郵便局で売っている”と記載されていて、ちょうど近くに郵便局を見つけたので思い切って行ってみることにした。 5坪くらいの小さなポストオフィスには、入り口左手に数個の電話ボックスが並んでいて、正面奥に一人の男性局員(オッサン)が鎮座している。恐る恐る入り、カウンター越しにオヤジに話し掛ける。 い「て、テレホンカード・・・下さい。」 オッサン「―――(ちょっと待ってろ、とジェスチャー)。」 ひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜、なんでぇ〜〜〜〜。しかも、しかめっ面で張怖いよぉ・・・・・。 オ「(急に)○△☆!!*#◎◇〜〜〜!!(怒:ヴェトナム語)」 きゃぁぁぁぁぁ〜〜〜・・・・って、私に怒っているんじゃなかったー。よかったぁ。 電話ボックスから外に去っていったヴェトナム人男性に向かって、オッサンは怒鳴っていたようだった。怒鳴られた男性は電話をかけた代金を払わないで出て行ってしまったようで、苦笑いを浮かべながら戻り無事に料金を払ったので穏便に済んだようだ。 一件落着するとオッサンはちょっと愛想良い表情になって対応してくれた。 い「テレフォンカード、15000ドンのを下さい」 オ「ノーノー。50000ドンだ。」 い「もっと安いのが欲しいんだけど・・・。」 オ「これしかない。」 と言われ、50000ドンのカードを買わされた。何でよ・・・・だって、私の手元のガイドブックには国際電話の最低料金としてだいたい15000ドンと載っていて、カードもその金額のものが売っているって書いてあったのにぃ。 ま、とりあえずカードを手に入れたので電話をかけよう!!公衆電話は至る所で目にしていたのですぐにかけられるでしょう。 デタム通りとファングーラオ通りがぶつかる角に置いてある公衆電話に向かい、カードを差し込む。手順はボックスに書いてあるので、それ通りやってみる。 ――――あれれれ、エラー表示だ。何で?? 何回トライしても同じでエラーになってしまう。この公衆電話が悪いのかなぁ・・・・と考えたいまむぅは、他の公衆電話が無いかもう一度周辺を偵察。が、ここしかない。 あああ〜〜ん、せっかく買ったのに・・・・ガチャガチャいじっている私を見かけて、ヴェトナム人が話し掛けてきた!!コ、コワイっす―――。 ヴェ「どれどれ、ちょっと貸してみて・・・あれ、駄目だね。おかしいなぁ。」 い「(電話は使えないしヴェトナム人は怖いし、泣きそう)」 ヴェ「僕の携帯使っていいよ。ほら。」 い「(!!高額なお金を要求されるのでは!?)いいです。ありがとう。」 そこに、また違うヴェトナム人登場。 ヴェ「ちょっとカード貸してみて・・・本当だ、使えないね。あ、分かった!これ、青いカードだから、青い電話でしか使えないんだよ。向こうにあるヤツ。そこなら使えるよ。」 い「――なんだ、そうだったんだ。ありがとう。」 親切なヴェトナム人は本当にいたんだ!!かなり困っていただけに本当にありがたい。いつもヴェトナム人のこと、頭から疑ってかかってばかりでごめんなさい。 ようやくカードの使える公衆電話(道を挟んで反対側のファングーラオ通り沿い・意外に近かった・・・)に辿りつく事ができたので、早速電話をかけてみる。ヴェトナムからは、まず国際電話認識番号をつけて、国番号に、市内局番の最初の0を取って続ける―――。 初めて海外から国際電話をかけた時に驚いたのは、ダイアルして呼び出し音がきこえ、相手が出たらあるボタンを押さなければいけないということだ。日本にはそんなものはない。相手の声は聞こえるのだが、そのボタンを押さない限りこちらの声は伝わらないらしい。アタフタしていると『プツッ』ときれてしまうのだ。 ヴェトナムの公衆電話もご多分に漏れずそういうシステムとみえた。 「プルル・・・プルル・・・」 ワクワク、初めてのヴェトナムからの国際電話だわ。お姉ちゃん、出てくれるかしら!? 姉「はい。」 い「もしもし〜♪」 姉「もしもし。」 い「もしもし?」 姉「もしもーし。」 い「もしもし??」 姉「もしもし???」 い「もしも・・・・」 「プツッ。―――。」 終了。 え?????なんで???聞こえなかったの?? しかも、カード残高、いきなりゼロ!!あ〜〜〜〜ん。もう帰ってこない・・・・残高。 なぜだ・・・・。 なんだかやりきれない気分で公衆電話を後にしたのだった・・・そして、二度とヴェトナムから電話をしようなどと思わなかった。 帰国後しばらくしてから姉と会話していたら、 姉「この前さー、女の人の声でずーっと『もしもし』って言い続けるイタ電があってさ〜。嫌がらせだよねぇーー」 い「―――それは・・・・私・・・だと思うよ。(泣)」 電話をかけたときに早く『ユミだよ』と言えばよかった。 |
国際電話に失敗した私はその足で夕食を取る場所を探しに出かけた。デタム通りを戻ってブイビエン通りへ行く。この通りはタイの『タニ通り』のように食堂が建ち並んでいる。ガイドブックを参考に、ご飯とおかずを食べられる食堂へといってみよう。 店先にあるガラスケースの中には、出来たてのおかずが沢山お皿に盛られている。もう、見ているだけでかなりジュルル〜っと言う感じだ。インゲンの炒めたようなもの、カレーみたいなもの・・・どれが良いのかな。で、どうやって頼むんだ?? もの欲しそうにおかずを覗き込んでいる私を見て、店頭に立っているオヤジが『中に入れ』というジェスチュアをする。脇に立っているお姉さん(おばさん?)におかずを指差して、空いている席を見つけて座る。 お、運ばれてきたぞ。これが私の夕食だわ☆ ご飯とおかず1品。周りの地元客はビールやジュースの飲み物を注文しているが、私は頼み方が分からないし所詮お金も持っていないので手持ちの水で我慢する事にしよう。 といっても、食事が終わってお会計してみると10000D(約100円)。安いじゃん〜〜、嬉しいわ。しかも、文句無く美味しいのだ!! 食堂を後にして、さて、旅行会社にでも行くとしよう。 というのはホーチミン市内は『だいたいこんなもんかなぁ』という感じで、残りの数日の使い道に困っていたところ、現地発のツアーが沢山あることが分かり早速私も参加してみようと思い立ったのだ。 思い立ったのはお昼くらいで、それから直ぐにリサーチしたところ、日本人経営のツアー会社があったのでそこへ先ず行ってみた。ビルの2階にあるのだが、あいにく私が行った時には誰もおらず、扉の前に置いてあった案内だけ持ってきた。(一緒に置いてあったファングーラオ案内ももらっちゃった♪) で、内容を見てみると・・・・た、高い!!何でこんなに高いんだよ(怒)! 内容はというと、『メコンデルタ日帰りツアー 昼食付き 日本語ガイド』が47USD。 無理ッス。 同じような内容のツアーでもっと安い物を探す事にした私は、有名な『シンカフェ』『キムカフェ』に行ってみた。 ヴェトナムでは1階にカフェとツアーデスク、2階以上がゲストハウスとなっている『カフェ』が主流で、その老舗が上記2つなのだ。でもさすがに老舗なので常に人が沢山いてデスクに座るのにも時間がかかる。 さっさとあきらめて、同じようなツアーデスクのあるお店に行ってみる。 ちょうど私が泊まっているゲストハウス『THAN THAIN』の向かいにあるこのツアー会社のデスクには、『日本語』と書いてある席が1つある!おお。 張り切って『Japanese OK?』と聞いたら、そこに座っているヴェトナム人男性は『NO』だって。え? どうやら日本語OKの担当の方はもう帰ってしまって、今は英語のみの案内みたいだ。まあ、いいか。 い「このツアーはいくらですか?」 担当「7USDです」 い「―――安い!」 担「英語ガイドになりますけど」 い「OKよ。」 置いてあるパンフレットの中のコース、メコンデルタツアーの日帰りを予約してもらう。出発は明日早朝、集合場所はこのデスクの前だ。 い「あのー、質問していいですか?」 担「はい。」 い「服装は、どんなのがいいですか?Tシャツで大丈夫ですか?靴は?」 担「今あなたが着ているようなTシャツで大丈夫。靴も、スリッパ(サンダル)よりはスニーカーの方がいいかもしれないですね。」 ツアーの申し込み用紙に氏名を書き込む。この担当の人は感じがいいわ。市内中心部のボッタクリしか考えてなさそうなヴェトナム人より、こういうちょっと貧乏な旅している人が集まるエリアの人のほうがきちんと対応してくれるような気がしてならない。 デタム通りを渡ってゲストハウスに戻ろう。 テクテクと歩いていくと、なんか甘くていい匂いが漂ってきた〜〜!なんだろう。女性と子供が立っている。覗き込んでみると、ワッフル(ホットケーキ?)の屋台だーー。すごいぞ、美味しそう・・・。私も夜食に1つ買ってみる。 い「一つ。」(ジェスチュア) オバチャン「はいよ。」 焼きたてのワッフルは、いいにほひだぁぁぁ。早く部屋に持って帰ろう! 部屋に戻って水と一緒に食べてみる―――ウマイ。きゃーーーー、美味しいわぁぁ〜〜〜。しかも1000D(約10円)で超安い。 ヴェトナムって、食べ物が本当に美味しい所だわ・・・としみじみ思ってしまう。 さあ、明日はメコン川へGOだ! 世界史の地図でしか見たことのない所へ行くのはとてもエキサイティングだ。(トルコへ行った際、エーゲ海を目の当たりにしたときもかなりの感動だった) 明日が楽しみだ☆と思いつつ、シャワーを浴びて広々したベットで就寝したのだった。 |