それ行け!OLバックパッカー

タイ〜二人はつらいよ〜


リコンファーム失敗

飛行機を降りた私たちは、スムーズに入国審査を通過。むわっとしたバンコクの空気に包まれ、いまむぅのテンションは一気に急上昇!やっと戻ってきたわよ、タイに・・・・。

空港に到着して両替を済ませ、先ずはリコンファーム。ドンムアン空港内のエバー航空オフィスに行って直接チケットを差し出すのが手っ取り早いので、ターミナル1へ向う。

い「たしか、この辺に航空会社オフィスが入っているんですけど・・・。」
R「どこでしょうねぇ。」
い「私、オフィスのある場所に自信が無いのでこの辺で待っていて頂いていいですよ。」
R「気を使わないで下さい、歩くのは構いませんから。」
い「でも、ウロウロ歩き回るのも荷物が重くて大変ですよねぇ。タバコでも吸っていてくださいよ。」
R「いや、大丈夫ですから。」

というわけで、二人で空港内をウロウロ。どこにあったっけなぁ―――ターミナル1の出発ロビーの、更に上につながる階段の方にあったような・・・あれれ。立ち止まって案内図を見るもののなかなか見つけられない。
オフィス棟の辺りで途方にくれていると、空港職員のタイ人女性が話し掛けてきた。

職員「どうかなさいました?」
い「あの、エバー航空のオフィスを探しているんですけど・・・。」
職「それなら、ターミナル2にありますよ。」
い「有難うございます。」

親切な方だ、よかったよかった。結局来た道を戻る羽目に―――Rさんを歩かせてしまって心苦しいわ。どこかで座っていて頂く方が私も気が楽なんだけど。
そしてなんどかエバー航空の表示が掲げてあるオフィスを発見。カウンターには誰も居らず、2人で恐る恐る中に入ってみる。

い「誰もいないッすね。」
R「待ってたら出てくるかな。」
い「う〜ん。すいませ〜〜ん。」

誰も出てこない。人の気配もしないし、あー、どうしよう。電話でリコンファームした事がない私はどうしてもここでリコンファームしたいのだ。

い「―――どうしましょうねぇ。とにかく人がいるチェックインカウンターに行って、聞いてみましょう。」
R「はい。」

私たちはまた出発カウンターのフロアに戻り、エバー航空の係りの人がいるブースを探す。エバー、エバー・・・・あ、あった。あったけど、なんか職員の方はみんなでご歓談中という雰囲気だ。えいっ、聞いてみよう。

い「さっきエバー航空のオフィスに行ってリコンファームしようとしたんですけど、誰もいなくて。閉まっているんでしょうか。」
係「ええ、土日はお休みなので、週明けにでも電話でお願いします。リコンファームオフィスの電話番号は・・・・はい、ここに書いておきますね。」
い「有難うございます。」
係「どういたしまして。」

おいおい、ショック大。そうなのだ、今日は土曜日・・・・飛行機が飛んでいるのにオフィスはお休みなのか!?仕方ない、これは腹をくくって電話でリコンファームするしかないぞ。初めての体験だわ。

い「Rさん、オフィスは土日休みらしいですよ。」
R「どうするんですか?」
い「月曜にでも電話します。」
R「大丈夫ですか?」
い「う〜ん、大丈夫じゃないけど、そんな事言っていられませんからねぇ。なんとかします。」

旅慣れた人に訊くとリコンファームしなくても乗れなかったことが無い、と言われるのだが、今回は私一人の問題ではないので慎重に正当なやり方で通さなくてはならない。Rさんに『タイを案内します』位のことを豪語してしまった手前、リコンファームしなくて帰国便の席が無かったということは許されないのだっっ。


初!市バスに挑戦

い「空港にはもう用事は無いので、早速市内に出ましょうか。」
R「はい。」
い「で、市内への行き方なんですけど、一般タクシーだと約200B以上で、エアポートタクシーだと一人100B、普通のバスだと3.5Bかかるんですけど、
どれで行きます?エアポートバスは今から行こうとしている所(サイアム)の近くは通っていないので歩かなきゃいけないですけど・・・。」
R「どれでもいいですよ。一番安いのでもいいし。」
い「―――実は今回の私の目標は『一般市民の足であるバスを乗りこなす』という事なんですよ。だから、普通のバスでいいですか?」
R「OK!」

私たちは空港を出てタクシー乗り場を通り過ぎ、幹線道路沿いにあるバス停へ向う。この道路の向こうには列車の駅もあるので乗っても良いのだが、市内のフォアランポーン駅についてもサイアムまで歩けないし、本数も少ないので選択肢には入らない。
バス停に着くと既に沢山のタイ人がバスを待っていた。バス停の光景は日本と同じで、全員がバスが走ってくる方向に顔を向けて狙った番号のバスが来るのを待っている。私たちの乗ろうとしているバスは29番で、戦勝記念塔経由フォアランポーン駅行きだ。チビッコ日本人2人はリュックを背負ったまま、タイ人に混じってバスの来る方を凝視する。

い「なんか、なかなか来ないですねぇ。空港内で結構時間を食っちゃったし、もう少しして来ないようならタクシーかなんか拾いましょうか。」
R「それでいいですよ。まあ、そんなに急がなくてもいいし。」

バス、来るのかなぁ。心細くなってきたよ。バスに乗りたいって言い出したのは私だし、空港から3.5Bで市内へ出られるならエアポートバスの100Bに乗る気にはならない。早く来いよっ。

い「―――あ、あれそうじゃないですか!?乗りますよッ。」
R「はい。」

15分くらい待って、ようやくやって来た29番バスに乗り込む。サイアムを通るのでバスの中はかなり混んでいる。周りは学生さんらしい爽やかな若い人が多い。
リュックを手に持ってバスに乗り込むと車掌さん(女性)が『奥の方へ進め』と言う。混雑しているので無理やり奥へ進むよりは立っている場所の方が良さそうなのだが、立ち止まろうとするとまた車掌さんが『奥へ行け』という。
なんだろ??と思っていると彼女は後ろの席に向って大きな声で何か言い始めた。あれよあれよの内に、隙間の無かった後ろの席に2人分くらいのスペースが開けられた。
あああ、親切に有難う・・・・でも周りの人に悪いなぁ。少し躊躇していると回りのタイ人(比較的年配者)達が私たちに向って『そこに早く座れ。』と笑顔でジェスチャーしてくれる。

こうしてチビッコ日本人2人は小さい体を更に小さくしながら、リュックを抱えて席に座る事ができたのだった。

 



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