それ行け!OLバックパッカー

タイ〜二人はつらいよ〜


二人はつらいよ・・・

タクシーで約60B程でサイアムからカオサンへ到着。日付が変わった深夜だというのに、メインストリートは不良外国人でごった返している。ま、深夜こそがカオサンの一番盛り上がる時間とも言えるのだが。

R「バーツも手元に残っているし、何か買いたいですねー。」
い「そうですねぇ、なんとなく小腹が空いているような気もしますし。」

路上には沢山の屋台が出ている。パッタイやクイッティオといった昼夜問わずに人気のある食べ物屋以外にも、ニューハーフのお姉さん(兄さん?)がにこやかにお酒を作ってくれる移動式のバー等は、いかにも「カオサンの夜」という危うい雰囲気をかもし出していていい。青やピンクの鮮やかな蛍光灯、ブラックライトが所狭しと並んでいる。
でも、最近風俗営業の取り締まりやパブ・レストランの取締りが強化されてきたらしく、一時の賑わいに比べたら数は減っていると思う。
地域にもよるが、深夜の営業時間が大幅に短縮させられているようだ。

手元のバーツも残っているので、最後の最後に、ちょっと買い食い。
ホットケーキのようなパンケーキ、ガイヤーン(10B)、パッタイ(20B)・・・これでタイとも暫くお別れなのね(涙)。

ゲストハウスで荷物をピックアップし、バス停へ向かう。ここで深夜も走っている空港行きの普通バス(59番)に乗るのだ。
バス停には深夜というのに沢山のタイ人が待っている。私達も彼らに混じって待つことにする。
しかし、バスの時刻表を持っているわけでもなく、どれ位本数があるのかも分らないのでかなり不安。その為にも数時間早目にバス停に来たのだが・・・・
他の人たちが待っていたバスに乗っていく度に「まだかな、まだかな」と焦る気持ちが膨らんでくるのだ。

い「まあ、待ってれば来るでしょうけどねー。最悪タクシーでも全然大丈夫でしょうから、待てるとこまで待ってみましょう。」
R「そうっすね。――それにしても、めちゃくちゃ蚊に刺されて痒いんですけどーーーっ。」
い「あ、私も!!首とか足とか・・・あああ、イライラっとしますね。」

そう言いつつも私の目は、やってくるバスの番号を追っている。
暫くすると・・・

い「あ、向こうの車線に59番が通った!もう少ししたらあのバスがこっちに回ってくるんじゃないですかね!?」
R「―――。」

・・・寝とる。うーん、ま、仕方ないかなぁ・・・深夜だし。

それから数十分経ったろうか、ようやくバスが来た!!

い「Rさん、Rさん、来ましたよ!!」
R「え!?あ、来ました?」

眠そうなRさんを引っ張り、バスに乗り込む。まばらに人が座っていて、荷物を持った私達を車掌さんが「ここの席にどうぞ」という感じで案内してくれる。
バスは真っ暗な道を郊外へ向かってどんどん走っていく。バスの乗客が降りる度に心細くなっていく・・・あああ、ちゃんと着くのだろうか。

い「・・・・なんか不安だわ。」
R「―――。」

私の不安をよそに、すやすやとRさんは寝入っていらっしゃる。
ああああああああああああ、大丈夫か??

と、なんだか車内がざわついて来た。なになになにぃぃ????
道路の前方を見ると、なんとっっっ!!大型トラックが道の真ん中で横転しているではないか!?!?!?!?
きゃーーーー、ちゃんと空港へ連れて行ってぇぇ〜〜〜。

私はもうドキドキして居ても立ってもいられない気持ちになっているのだが、Rさんは・・・やっぱり寝てる。わわわぁ。
手にした地図を見ながらキョロキョロと挙動不審ないまむぅ。すると。

車掌「エアポート、OK,OK。」
い「!!」

車掌さんが私の不安げなそぶりを気にしてくれて、(英語を話せないようだったが)一生懸命元気付けてくれたのだ。なんていい人だ・・・。
どうやらバスは一般道を諦め、高速に乗って迂回する道を選んだようだ。迂回してまた一般道に降りたはいいが、なんかすごい田舎道みたいな感じになってきたぞ。本当に大丈夫??

ああああーーーーん、助けてください・・・。

キョドキョドとしている私を見て、車掌さんはまた、微笑みながら「大丈夫、安心して」という身振りをしてくれる。
ま、大丈夫なんだろうけど・・・それにしても早めに出てきて良かったわぁ。

暫く走ると、遠くにドンムアン空港の光が見えてきた!!やったぁ〜〜〜〜!!

喜んだ私の様子が分ったのか、直ぐ後ろに座っているおじさんが

おじさん「エアポート、エアポート。」

と肩を叩いて教えてくれた。ということは、私の不安顔は相当なものだったのだろう・・・自分ひとりならまだ何とか諦めもつくけど、今回ばかりはそうはいかず、緊張しまくりだったのだ。

バスは国内線の停留所に到着。

車掌「(身振りで)まだ、ここじゃなくて、国際線は次だよ。」
い「はい。――Rさん、Rさん、次、もう直ぐ着きますよ。」
R「え、あ、はい。」

そして、ようやく到着。

車掌「インターナショナル・エアポート。」
い「コップン・マーク・カー。」

あああ、なんていい車掌さんだったんだ!
本日のナンバーワン・タイ人は確実に彼だわ。
Rさんと私は歩道橋を渡り、空港を目指す。

R「いよいよ帰国ですね、あー。楽しかったですねー。」
い「・・・そうですね。」
R「私は、あの、何だっけ、あのこ、あのこに会ったのが・・・。」
い「ミユキさんですか?」
R「そうそう、ミユミ、ミユキに出会えて、すっごく良かったし。」
い「そうですね。」
R「また絶対、一緒にタイに来ましょうね。」
い「・・・・そ、そうですね。」
R「いやー、楽しかったぁ〜〜〜、ホント。」

帰りのバスでの出来事を知る由もないRさん。
うーん。

空港ロビーに到着してチェックインカウンターが空く時刻を確認。これでようやく一息つくことができた。それにしても超眠い。今までの緊張から解き放たれた分、一気に眠くなってしまった。
少し時間があるので、空港のトイレで洗顔と歯磨きをする。空港職員が出勤する時刻のようで、洗面台は数人のタイ人女性が占めている。なんかタイ人に混じって歯磨き・・・溶け込んでるわねぇ。
チェックインの後は再両替。バーツから円に換えるのだが、端数がでてきたので残りをUSDに換える。こつこつドルに替えて財布に入れておくと結構役に立つ。

機内に入ったらもう爆睡。軽い朝食(お粥かエッグ)の後、あっというまに台北の空港へ到着。なんだか行きに一晩過ごしたのが昔のような・・・懐かしいような。空港の外を見てみると、ここが台湾なのか日本なのか分らない位近代的だ。走っている車も違和感が全く無い。次は折角だから台北に降機してみたいわ。
空港に着いたのがお昼だったので、何か食べようとふらふら歩いていると、待合ロビーにあるヌードルスタンドに遭遇。これは行きにコーヒーを飲んだ、あのヌードルスタンドだわっっ(「台北からバンコクへ」ご参照)。
ロビーなのでもちろん煙や熱が出てはいけない。調理台には、電熱で沸かしているお湯と電子レンジが置いてある。なるほどね〜〜。
私達は1杯4ドルのラーメンを二人で食べることにした。早速ドルの活躍の場が!!

そのあとブラブラしていたら、行きに寄ったコーヒーショップを発見!
(早朝、1杯のコーヒーを探して辿り着いたものの、「コーヒーは無い」と冷たくあしらわれた。メニューにはあるのに・・・品切れとか準備中とか、何も説明無しだった<怒>)
しかも愛想の悪かった兄ちゃん店員がやはり接客をしているではないか。「あいつめっ!」と憎々しげに見つめていると、今日は何かが前と違うことに気づいた。
「愛想がいい」のだ!!なにっっ!?
更に良く見てみると・・・・分った、理由が分っちゃったよ。
「可愛い子が一緒にシフトに入っている」のだ。しかも「新人」らしく「やさしく教えてあげて」いて、「にこやかに手伝ってあげたり」しているのだ。
あのニキビ面のヤローめ。ころっと態度を変えやがって、なんてヤツだ。私は見逃さんぞっっ!

そんな暇つぶしも終わって、14:30発東京行きに乗り込む。ちょっとするとまた機内食が出てきて、これがかなり美味しかった。

あと数時間でやっと帰国できる!!
タイから帰る時はいつも「あああ、日本に帰りたくない」と悲しくなるのだが、今回は「やっと帰れる・・・」と思ってしまった。もちろんタイから帰るのは辛いのだが、
それ以上に疲労感が・・・・(涙)。

■学んだこと。
・バックパックの旅は、旅のスタイルが似た人と行くほうが良い
・「案内する」と安請け合いしない
・慣れない人と行く時はパックツアーの方が良い

■これから一緒に行くかもしれない人に、できればお願いしたいこと。
・地理など詳しくなくても、言葉が分らなくても、分ろうとする努力をしてもらえると助かります
・自分の身の回りのことは、せめて自分で責任を持ってくれるとありがたいです
・食べ物の好き嫌いや嗜好品、習慣は、国内だけにしてもらえると楽です
・目の前にあるもの、それらをありがたく受け入れることができるともっと楽しくなります

タイ〜二人はつらいよ〜編:終わり。

 



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