それ行け!OLバックパッカー

タイ〜二人はつらいよ〜


台北からバンコクへ

係「お荷物は?」
い「これだけですけど。バゲージ・クレームは無いです。」
係「ノー・バゲージ?」
い「ノー・バゲージです。」
R「???」
係「――ノー・バゲージ・・・?」
い「ノー・バゲージ!」

何回聞くんじゃいっっ。この機内持込のリュックだけじゃイカンのかいっっっ!!

何とか無事にチェックインを済ませ、とりあえずゲートへ向う。

い「あと少し、時間がありますねぇ。やっぱり、なんかお腹空きましたよ。」
R「何かありますかねぇ。」

といいながらテクテク歩いていく。フロアには書店やお土産屋さん・ちょっとしたカフェが並んでいるのだが何せ早朝なので、どれも閉まっている。はぁ・・・・・。いかんいかん、空腹だとテンションがローになってしまうっ。
総ガラス張りの空港からは、台北市内の様子が良く見える。足元にはタクシー・バスが並んでいて、高速道路と思しき太い幹線道路がまっすぐ伸びている。道路を走る車も日本で見かけるのとほぼ同じで、街並みも東京都変わらない。一夜を台北で過ごしたのに、台北の土を踏む事がないのね、悲しいわ。ああ、降りてみたい。

ロビーで暇つぶしをしていたら、およっ!?なんか、人が座っているカウンター造りのお店を発見☆
それにしても日本の空港では考えられないようなお店構えだわ。いわゆる搭乗ゲート脇のベンチのスペースに突然カウンターと看板が現れて、間仕切りや喚起口がないのに調理をして食事を出している。う〜〜〜ん、違和感がある。
―――看板を見てみると、ラーメン屋さんのような、うどん屋さんのような、『ヌードル・スタンド』。商品の名前をよく見て見ると『博多ラーメン』『牛肉うどん』と日本語で説明書きが書いてある。ここはどこだ!?と日本にいるような錯覚をしてしまうが、利用客のほとんどが日本人なのだろう。空港内のアナウンスや案内書きは日本語でかいてあるし、発着便の名前を見ても成田・大阪・名古屋・博多・・・・日本の地方空港ともかなりの本数が結ばれている。

お店のメニューをもっと良く見てみると、コーヒーを発見した!お値段は・・・わからん。ドルで払おう。

い「とりあえず、お店の人にドル払いでいくらか聞いてみますね。」
R「はい。」
い「(お店のオバチャンに)USドルで払えます?」
オバチャン「払えますよ。」
い「コーヒー、いくらですか?」
オ「4ドルです。」
い「(Rさんに)4ドルだって。1杯を二人で飲みます?」
R「いいんですか?--じゃあ、そうしましょう。」

無事に朝のコーヒーを飲むことができて、かなりご満悦ないまむぅ。ふふふ。ドルを使うって、なんかいい気分。いよいよ外国に来たって気ががしてきたぞ。

コーヒーを飲みながら、このヌードルスタンドの仕組みを観察。

1.うどんの注文を受ける。
2.『冷凍さぬきうどん』(日本製か?)を冷凍庫から取り出し、沸騰しているお湯でゆがく。
3.ゆがいている間に、うどんのスープ1食分を冷蔵庫から取り出し、レンジで温める。
4.ゆがき終えたうどんの麺とレンジで温めたスープを丼で合わせ、付け合せの野菜(ほうれん草など)をのせる
5.お盆に乗せて、できあがり。

これでいいのか・・・・という気もするが、空港の密閉されて空間で空気を汚さず、早くサーブするにはこの方法がベストなのだろう。もしかしたら日本にある駅構内のうどん・そば屋さんも同じようなシステムなのかもしれないが、初めて目にしたその作り方に私は驚いてしまった。料理する、というよりは、男性の一人暮らしでもできそうな『温め』調理だ。
そのくせ、空港内にあるという理由だけで結構なお値段がするのよね。

Rさんと私はコーヒーを交互に啜りつつ、時間を過ごす。

い「そろそろ、行きましょうかね。」

やっと搭乗時刻に近づいてきた。
ゲートが開いて、先ずはファーストシートの方が誘導され、そのあと子供連れの方が案内されて・・・・一番最後にエコノミーの案内。狭い機内を順番に歩いていく。
ようやく自分達の席を発見して、機内持込の荷物をしまう。Rさんと私は背が低い(150センチ前半)ので、頭上の棚にしまう事がかなり困難なのだ。アタフタしているうちに、私たちの荷物を入れるスペースがなくなってしまった。およよよよよ。
そんな「およよ」っている私たちに、一人のスチュワーデスさんが優しく声をかけてくれた。

スッチー「お手伝いしましょうか?」
い「お願いします。ここはもう、いっぱいで・・・。」

すると優しいスッチーは他の席の棚も開けて調べてくれたのだが、隙間なく荷物が入れられている。ようやくちょっとした隙間にRさんの荷物を入れることができたのだが、私の荷物まで入らない。更にスッチーは嫌な顔一つせずにエコノミー席の前方、ビジネスクラスの席にある棚も空きを見てくれて、なんとかそちらの方に私の荷物を入れてもらえることができた。

い「ありがとう。」

本当に感謝だ。ありがとうございます。

ようやく落ち着いて席に着くことができ、しばらくして離陸。台北からバンコクまでは約2時間位で、あっという間だ。
でも国際線なのでしっかり機内食も頂ける。前評判では中国系のエアライン(チャイナ・エバーなど)は機内食が美味しいとの事。うふふ。楽しみだわ。
お、お食事の時間が来たようだ。

い「何が来るんでしょうね、美味しいみたいですよ。」
R「楽しみですね。」

スッチー「お食事は、卵と鶏がございますが、どちらになさいますか。」
い「Rさん、卵と鶏、どっちがいいですか?」
R「えーっと、じゃあ、卵。」
い「じゃあ、私、鶏にしときますね。(スッチーに)、一つずつ下さい。」
ス「はい。」

じつはRさんはかなりの好き嫌いがある方で、食べられないものが多い。彼女が食べられないかもしれないという危険が常にあるので、私は彼女の選ばなかった方を選ぶ事に決めた。ま、あとは機内食を写真に撮りたいので、種類は多い方がいいという部分もある。

 




食事が終わり、飲み物をゆっくり飲んでいるうちにバンコクへ到着。
わおっっ!!ドキドキしてきたぞ。前回の長旅を終えてから初めてのバンコクは、そうねぇ、約7ヶ月ぶり位かしら?

バンコクのドンムアン空港が見えてきた。滑走路の脇には緑に囲まれたゴルフコースがあり、そこでプレーしている人がまばらに見える。お昼ちょっと前のバンコクは暑いだろうに・・・・と毎回思ってしまうが、かく言う私も、その暑さに憑かれてまた来ちゃったんだけどね☆

無事に着陸すると、一斉に皆が荷物を降ろし始める。私たちは荷物が遠くに置いてあるので他の人が降ろし終えるのを待つ事にする。
まずはRさんの荷物を取り出し、私の荷物は前方のビジネスクラスの棚に置いてあるので、少し歩き出してから取り出す。

い「えいっ(とちょっと背伸びして取り出す)。」

すると・・・・

スッチー2「失礼ですが。お荷物はご自分のお席上にある棚に置くようにして頂けませんか。」
い「なにぃっ!」
ス2「お荷物がなくなっても責任取れませんよ。」
い「――――‐☆◎◆#*!」(←怒りで言葉にならない。)
ス2「?」
い「―――はい。」(←屈辱感で一杯。)

くやしいっっ!!『私が席についた時には近くの棚には隙間が全く無くて、困っていたらあなた方スッチーの中の一人が親切に空きを探してくれて、遠いけどようやくこの棚に入れられたんですっっ。私の責任じゃないの!』と言いたかったのだが、あまりの憤りと突然投げかけられた言葉に、全く、何も反論できなかったっっっ。

あ゛あ゛〜〜〜〜っ、ぐや゛じい゛ッ。
私もまだまだだわ。
大人な(?)私は、甘んじて怖そうなオバハンスッチー2の忠告に頷いたのだった・・・・・。



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