それ行け!OLバックパッカー
タイ〜英語よりタイ語 編


クワイ川鉄道など。

部屋に戻って探索の準備を整えてからもう一度出る。
帽子を被って斜め掛けバッグを持ち、先程のツアーデスクの女の子に「レンタサイクルはどこで借りられる?」と聞くと、目の前で借りられるとの事だったのでテクテク歩いて行く。

まずは近くのセブンイレブンの脇にある、ネットカフェへ直行。あああ、こんな私って、PC中毒だわ・・・。さっそくBlogや掲示板に「カンチャナブリでーす」と書き込んで終了。1時間弱で20Bとか30Bとか、それ位だったかな。
そして少し歩いてゲストハウスの真向かいにマッサージ店兼レンタサイクル屋を発見し、恐る恐る覗き込んでみる。と、色黒のチャイナ系のオジサン(お爺さん?)が出てきた。
「おーおー、ジャパニーズか。」とか何とか言いつつ、オジサンは一番小さい私サイズの自転車を選び、サドルを下げてくれる。

オジサン「よし、乗ってみて。」
い「―――まだ高いみたいなんですけど・・・。」

オジサンは笑って、一生懸命サドルを下げてくれる。すっかり汗だくだね、ありがとう。
店内でGHの名前とか国籍とかを書いて手続終了。先払いの30B/Day。

い「自転車はいつ帰したらいいの?」

1日、というニュアンスが今日の夜までなのか、いつまでなのかと思って・・・。

オジサン「明日。」
い「明日?明日の何時?」
オジサン「・・・朝10時まででOK。」

あ、なんか聞くだけムダだった臭い(笑)。つい日本人的感覚で時間を聞いちゃったけど、”タイ人的明日”に返せばよかったっぽい。
途中、通りすがりの”自称ドイツ人”(一風変わった雰囲気の人)に”ジャパニーズかい?”とか話し掛けられて焦ったけど、まあ上手くかわして出発。

自転車に乗り、颯爽と町を走る・・・んだけど、お腹が空いてどうしようもないんだな。道沿いにあるGH兼レストランに入ろうと思うんだけど、昼の時間を過ぎているので人がまばら、入りにくい。どうせならイイ感じ(タイ人ばっかり)の食堂に入りたいなぁー。

そう思っているうちに自転車はすいすいクワイ川鉄橋に近づいていっちゃうよ〜〜〜っっ!?どこか適当に――と探して行くと、タイ人オバチャンが切り盛りしている食堂を発見。看板に「クイッティオ#*20B」とタイ語で書いてある。よし、ここにしよう。
具材の入っているケースの辺りに降り立ち、オバチャンに声をかけてみる。

い「センレック・ナーム・ダーイ・マイ?」(←とにかく言ってみた)
オバチャン「ムー?ガイ?」(鶏?豚?)
い「ムー。」

おおおおぉぉぉ〜〜〜、会話成立してるよぉぉぉ〜〜〜!(いい加減だけどね)
軒下のテーブルには地元のオジサンとオバサンが座ってご飯を食べている。私はなるべくきれいな机を探して座る。
隣にはお惣菜屋さんみたいな一角があり、その後ろは民家のようだ。小学生くらいの男の子がチョロチョロしている。こんな所に外国人が食べに来るのは珍しいのか、民家の家族の視線を感じる気がするぞ。

暫くすると私のセンレックナーム・ムーがやってきた。

オバチャン「(器の中を指差して)ムー、ルークチン(笑)。」
い「ルークチン、そうそう、そうだね。」

ほんの少し交流が生まれたみたい(笑)。
アツアツのレンレックナームを美味しく頂き、お会計はやっぱり20B。安いなぁーー。この調子だと、カンチャナブリじゃあ殆どお金使わないよねぇ〜〜。

食べ終えて再び自転車に乗り、クワイ川を目指す。
10分弱走っただろうか、道が突き当たりのような形でカーブしていて、そこがクワイ川の鉄橋の小さな広場のようだ。手前にはお土産屋さんが集まった巨大駐車場コーナーがあり、時期が来れば大型バスが並ぶのだろう。

モータサイのオジサンたちが集まっている端の方に自転車を止め、人周り歩いてみる。真中にインフォメーションがあり、木陰には遊覧の案内ボードが立てかけられ、ガイドさんに連れられた観光客もチラホラ。
ガイドブックで見た「WAR」などの文字のオブジェと、タイ語・英語でカンチャナブリの説明が書かれていると思われる石碑が建っている。
それを超えた向こう側のエリアにはのほかに何も無さそうなので、とにかく鉄橋を歩いてみよう。
これが映画の舞台になった鉄橋かぁ〜〜・・・
レールの隙間から見える川の景色がクラクラっとする。電車が来た時に非難するための小さなスペースは絶好の写真スポットになっていて、みんなそこから川を撮影している。観光客はアジア系の人、タイ人、欧米人、様々だ。日本人としてはなんとなく肩身が狭い気分にもなる。
レールの上ですれ違うのに少し苦労するものの、お天気もいいのでスタスタと向こう側に到着してしまった。これより先は歩いていってもなぁ〜・・・と思い、適当に眺めて来た道を戻る。

川には小ぶりの観光船やフローティングレストランがあり、夜はそれなりに盛り上がるのではないだろうか。まあ、一人でこんな所には来れないけどね(涙)。

その後はお土産屋さんの脇にある「第二次世界大戦博物館」に行く。なんか行きに怪しい「New」博物館を目撃したので”ここは本物か?”と怪しむ気分になったけど、ちゃんとした所だったようだ。
入り口でチケットを買って中を見るのだが――日本兵をかたどった人形やそれぞれに「HIDEKI TOJO」とか書かれてあってなんとも言えない気分に。列車の荷台の中にガリガリの裸の欧米人の人形が入れられていて「日本軍が牢獄として使用していた」とか書いてあったり・・・。そして目玉(?)は、クワイ川鉄橋の当時のオリジナルと言われている、木製の橋の一部の展示。ここにもまた、銃を持って見張る日本兵と痩せこけた裸の欧米人の人形が置かれている。中には血を流して運ばれている者も。

その他の展示資料もその様な流れで、ジャングルを裸で切り開く捕虜達、冷酷な日本兵・・・。
違う階・建物には戦争の展示とは関係ない仏教の展示やコレクションなどもあり、混沌としている。ここは華僑が個人的に造った博物館らしいので、こうなったのだろう。
来訪感想ノートには日本人のコメントやその他の国の方のコメントが書かれている。数ページ目を通してみると――「Fucking Japan!」って書いてあった。韓国人の記述と思われる。それを見て、更に悲しい気持ちになった。

他の観光客とすれ違うのもなんとなく居心地悪かった博物館を出て、少し休む事にする。お土産屋さんコーナーをブラブラして良さそうな場所を探す。
なんだか猛烈に眠いんだけど・・・博物館の中でも半ば朦朧としてしまったし。大きいお土産屋さんコーナーの端に、ジュースの缶が並んだ冷蔵庫を発見!よし、なんかスキっとするもの――コーラでも飲もうかしら。

冷蔵庫の扉を開けると、見慣れたペプシのコーラが並んでいる。でもその脇に見慣れない青い缶と赤い缶が置かれ、それぞれが”ICE””FIRE”と書いてある。何味かサッパリ解らないけどペプシさんなら大丈夫だろうと思って、涼しげな”ICE”の青い缶を20Bにて購入。

近くの椅子に座ってストローを挿し、ちゅぅぅぅぅ〜〜〜っと飲んでみる。うんうん、冷たくて美味しいコーラ味だ。コーラなのになんでICEとかFIREとか書いてあったんだろう。

あ、あれ??このストロー、白くなかったっけ?なんか青色になってるんだけど・・・と思って飲んでいると、分かっちゃった。分かっちゃったよ・・・・青い缶の”ICE”はコーラ味の真っ青な液体だったんだね(涙)。
きっと私の舌は今、凄い事になってるんだろうなぁー。このいかにも体に悪そうな鮮やかな青色がタイ人好みっぽい。すると、FIREは真っ赤なのだろうか!?
(そして翌朝のお手洗いで衝撃の青いモノが・・・FIREを飲んでいたら赤い・・・だったのだろうか)

タイ人のオバチャンの井戸端会議に席を占領されそうになったので、そろそろ席を立つ。とにかく眠気が治まらないので、ゲストハウス方面に自転車を走らせる。
ついでにバスターミナル方面にあるJEATH博物館に行こうかと試みるが、イマイチ道や距離感がつかめずに、途中で挫折して戻ってくることに。
・・・あいかわららず、ヘボい私(涙)。
でも全く知らない街並みを走るのもなかなか悪くない。夕日のオレンジ色がかった光に照らされ、学校帰りの子供達の群れやスクールバスに紛れながらノンビリと自転車を漕ぐ。
これからやる事もないし、真っ暗になる前にGHに戻ればいいや・・・と考えればそんなに焦る事もないしね。

なんとかゲストハウスに戻って部屋に入り、一息つく。
ふぅぅぅぅ〜〜〜〜。
やっぱり猛烈に眠い!

部屋の前にはそれぞれの小さなテラスが儲けられていて、テーブルと椅子、照明が用意されている。日本から持ってきたサン=テグジュペリの「人間の土地」をバッグから取り出し、手足に虫除けをスプレーしてからテラスに出る。

私の右隣には欧米人の女性一人旅の方、左隣には欧米人カップル、そのもう一つ隣には欧米人男性一人旅の方が泊まっているらしい。それぞれこの夕涼みの時間にテラスに出て、本を読んだり会話を楽しんだりしているようだ。
と、そこに、自転車を借りた時に声を掛けられた一風変わった感じの”自称ドイツ人”が通りががってヒヤっとしたが、彼も宿泊客らしい。およよ。

テーブルに本を置いて、椅子にゆったりと座る。目の前にはハンモックで遊ぶ人や大道芸の練習をしている(多分)日本人、川沿いのベンチで語らう人たちが見える。その先にはクワイ川が音も無く流れて行く。

――――はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜、最高・・・・。

こんなゆったり時間が流れている空間、久々だ。最近カリカリしてたからなぁ。最高に贅沢な一瞬だ。
本を読むでもなくパラパラとめくっていくと、だんだん頭がポヨヨ〜〜〜〜〜〜〜ンとなって、眠気に身をゆだねてウトウトしてしまう。
そこにスコールがやってきて、中庭の人たちが急いで部屋に戻っていく。スコールで涼しくなった空気がまた心地よくて―――小一時間程眠ってしまたようだ。

目が覚めるとすっかり外が暗くなっていて、お腹も空いている。
小ぶりになった雨をかわしてレストランに行く。野菜炒め乗せご飯(25B)を食べてまた部屋に戻る。
ここの部屋を案内してくれたお姉さん(顔はインド系?)がレストランでも注文を取ったりするんだけど、愛想が悪いったらありゃしないよー(涙)。むしろ怖いんですけど。”phii phii”と呼んでも振りむいてくれないよぉ〜〜〜・・・。

部屋に入って水シャワーを浴び、”ヒヤっとするのがヤダなぁー、もう二度と水シャワーはごめんだわ・・・”と思いつつ、サッパリと汗を流す。
時間は夜8時位かな。だけど疲れているのでさっさとベッドに入るのだ!

あー、今回の旅って私にとって何なんだろう?私はタイで何をしたいんだ?これからどうやってタイと関わって行きたいんだろう?
結局昨日はMandyに1日すっぽかされちゃったけど、別にMandyの為だけにタイに来ている訳じゃないんだからあんまり悩んでも仕方ないしなぁ。もっと色々な場所に行って楽しんだらいいんだよねぇ。

とか色々な事を考えている内に、というか、いつも通りベッドに入ったら30秒位で眠りに落ちました・・・。



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