それ行け!OLバックパッカー
タイ〜英語よりタイ語 編


Jolly Frog

い「・・・分かった、40Bね、ゲストハウス巡りだからね。」
オ「大丈夫、気に入った所が決まるまで連れて行くから。」

あああ、客引きのオジサンに付いて行く事になってしまった。でもさー、暑いしさー、40Bだしさー、いいんじゃないの?

オジサンの後ろを歩いて駐車場の一角に向かうと、そこにはサムロー(人力車)が集まっている―――おううぅ、サ、サムローだったんですか?大丈夫だったかしら。
オジサンはタイ語でサムロー仲間に『&%$@40B@:*+〜』と告げる。そして1台の古ぼけたサムローに乗り込む。

あ、オジサンが運転するの!?・・・・ね(汗)。誰か他の人が出てくるものかと思ってたわ。

私はホロの付いたサムローに荷物を抱えて座り、前方の自転車部分のオジサンの背中を眺めて出発。このクソ暑い中、チャリをこぐのもシンドイ仕事だわねぇ。これで40B・・・胸が痛いな。でもまあ、ここでは安くない金額なのだろうから――いいのかな。

信号待ちの時、オジサンはおもむろに自転車を降り、ホロの脇に吊るしてあるビニール袋から慎重な手つきで1枚の地図を取り出した。それを丁寧に広げ、『観光はどうだ、ここにはお寺があって、ここには・・・』と斡旋してきた。でも必要ないのでここはキッパリとお断りする。
ちょうど信号が青に変わって急いで自転車に戻るのだが、おじさんは相当その地図が大事らしく(商売道具)、また丁寧な手つきで元通り折りたたんでしまいこむ。その地図も、観光案内所に行けば手に入りそうな地図なんだけどね・・・そこがまた心が痛む。

サムローはバイクや車にビュンビュン追い抜かれながらゲストハウスの多い通りを目指す。周りからは”サムローに乗せられちゃった気の毒な観光客”っていう風に見られてるかもね(汗)。
道幅も広くて立派な大通りにはピカピカの車やバイクが溢れているのに、オジサンは排気ガスにまみれながら、昔と同じようにサムローを漕ぎ続けているんだろうか・・・・ウチのお父さんよりは若いんだろうけど、まっ黒に日焼けして・・・あああ、そんなこと考えたら切なくなっちゃうじゃないかぁぁ〜〜。
彼はこうして生きてきて、これがタイでは良くある光景なんだから、外国人の私が外国の物差しで口を挟むことではないのだろう。

道の左脇には歩道があり、その向うは緑があったりお寺が見えたり、「New JEATH WAR MUSEUM」と書いた建物があったり、至ってのどかな町だ。「New〜」っていうのはいかにもタイらしい”便乗しちゃいましたぁ〜”的なノリなんだろうな(笑)。
モータサイだったらあっという間の距離だろうけど、サムローでは15分位?かかっただろうか。小さな細い1本道に入り、一つ目のゲストハウス(SugarCaneだったかな?)に到着。

オジサン「ここは水上コテージみたいでGOODだよ。」

オジサンは汗だくだ。入り口にたむろしているお姉さんたちに言われて、小学生くらいの女の子がキーを持って案内してくれる。
彼女に連れられ、桟橋を渡って水上コテージ風の部屋に入る。

女の子「こっちの部屋が300B。」
い「ホットシャワーは?」
女の子「ホットシャワーもあります。」

部屋を一通り見るが・・・何となくしっくり来ないなぁ。もわ〜〜〜ん、とした感じで。

い「うーん。」
女の子「400Bの部屋も見ますか?」
い「見せて。」

こっちは・・・何が違うんだろう?

い「さっきの部屋とどこか違うの?」
女の子「さっきの部屋は天上ファンで、こっちは扇風機。」

それだけかいっ。でも、こっちもイマイチ。
水上にせり出して造られたコテージ風なんだけど、そのせり出している部分によどんだ水がなんとも言えず、雰囲気が悪い。猛烈に蚊が発生していそうな予感がするぞ。

い「ここって、蚊はいる?」
女の子「ちょっとね。」

ちょっとね、と言うってことはきっと沢山いるに違いない!!ダメ、パスだ。それでさえデング熱が流行っているというのに。それに、部屋内のむわ〜〜〜んとしているのは川の水が暑さで蒸発して湿度を上げているからだと思われる。キモチワルイなぁ。

女の子と一緒に最初のフロントのテラスまで戻ると、サムローのオジサンがジュースか何かを飲んで涼んでいた。

オジサン「どうだった?」
い「うーん、もう少し他のGHを見たいんだけど。」
オジサン「OKOK、じゃあ次に行こう。」
い「ここが初めて見た所だったから、他も見て良かったら戻ってきます。」

と言って再出発。灼熱地獄の中、サムローを漕ぐオジサンの背中を見ていると「さっさと決めてオジサンを開放してあげたい」という情け心が出てきてしまう。

い「さっきの所は蚊が多そうだったから、ちょっとダメ。」
オジサン「OK、次の所は大丈夫、川の上じゃないから。でも川沿いで眺めもいいよ。」

さっきのGHから少し戻って、JolluFrogBackPackersへ到着。

オジサン「ここはレストランが有名でね、他のGHからも夜になるとご飯を食べに来るんだよ。」
い「へー、そうなんだー。」

フロントの上方に書いてある値段は・・・シングル200B。安いじゃん!でもサムローに連れられて来たから高くなる、なんてことは無いでしょうねぇ。そうなったら容赦なく(!?)戦うけどね(ニヤリ)。

愛想の悪いお姉さんに連れられて、A-105という部屋に案内される。レンガが敷き詰められた通路に続く中庭には大きな木が立っていて、ベンチやハンモックもあってリゾートな雰囲気だ。韓国人らしい数名が中央の芝生で寛いでいる。クワイ川の眺めもいいなぁ。
部屋の中を確認し、200Bに照らし合わせてもそこそこ良さそうだったのでここに決める。但し、水シャワー・・・ここは全室水シャワーなんだと。暑いからこれで充分、ということらしい。部屋はそんなに新しくないのに、戸建ての子供部屋に置くような小さなクローゼットだけが新品でちょっと笑える。
実は私、初水シャワーなのよね・・・どうも最初の「ヒヤっ」ってするのが馴染めないんだけど、一泊だけなので我慢しよう。

フロントに戻るとオジサンが「どうだった?」と聞いてきたので「ここでOK」と返答する。フロントでもう一度価格を確認すると、「表示されている通り、200Bよ。」とのこと。なーんだ。安心してオジサンに40Bを渡して、「ありがとう」と言ってサヨナラ。

さてさて、無事にゲストハウスも決めたし、ようやく一人でゆっくり考える時間が持てた。街中じゃあ危なくてガイドブックを読んでいられないからね、今日これからの行動を決めなければ。
私の手元にあるのは2002〜2003年版の「地球の歩き方」だけ、これだと町の細かい案内にはならない。時間はお昼をとっくに過ぎている。kajuさんに教えてもらったジャイアントツリーにも行ってみたいし、クワイ川鉄橋も渡ってみたいし、鉄道にも乗ってみたいし・・・って、多分、全部はムリだ。とにかく、GHにつきもののツアーデスクを覗いてみるか。

レストランと部屋の間にあるツアーデスクに行って、貼られている写真やツアーの案内をじっくり見てみる。1日ツアーや半日ツアー、時間的に私には参加できそうもない。

女の人「ハロー。どこか行きたい所がありますか?」
い「ハロー。いやー、明日にはBKKに戻るから、なかなか時間的に難しそうですね。」

声を掛けてきてくれたのは、私と同じくらいかもっと小柄(ということは、140cm台かも)な女の子で、とっても可愛らしい子!年は・・・20歳そこそこかな。

女の子「そうですかー。半日ツアーだったら毎日出発してますよ。行くところは・・・タイガーテンプルと、滝と・・・。」
い「タイガーテンプル?うーん・・・私が行ってみたいのはクワイ川鉄橋とJEATH博物館、それに、ジャイアントツリー、知ってます?」
女の子「ええ、ジャイアントツリー知ってますよ。あなた日本人?韓国人かと思った。」
い「よく言われますよ。タイ人とかも(笑)。mai chai khon thai, chan pen khon yiipun」
女の子「タイ語喋れるの?凄い!」
い「少しだけ〜(笑)。」
女の子「欧米人の人とアジアの人と、観光したい場所の希望が全然違うのよ。タイガーテンプルは欧米人に人気なんだけどね。」
い「そうなんだー。」

私達は机に地図を広げてカンチャナブリの街中と観光スポットを確認していく。

い「ジャイアントツリーはどこ?」
女の子「えーっと、・・・あ、ここ、ここ。20Km位離れてるから・・・バイクかタクシーをチャーターするか、ね。」
い「自転車はムリ?」
女の子「だって20Kmだよ〜!?ちょっと遠いよねぇ。」
い「この地図、他に貰えるようなのない?」
女の子「この1枚だけしか無いんだけど、いいわよ、貸してあげる。持っていって。」
い「え!?いいの!?ありがとうーーー!すっごく助かるわ♪ちゃんと返すからね!でももしなくしちゃったらどうしよう・・・。」
女の子「大丈夫、無くしちゃったらまたどこかで探してくるから(笑)。」

マイペンライ精神だわっっ。



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