それ行け!OLバックパッカー

シンガポール〜タイ〜腐ってもタイ


二人で危機一髪!?

今日はいよいよプーケットからバンコクへと向かうのだ。
国際線も発着しているプーケットの空港なのだが、エライ小さく、チェックインカウンターもこじんまりしている。国内線・国際線、同じ建物にカウンターがあるのでなんだか味気ないわ。
到着時に忘れたカメラをロストアンドファウンドで受け取り、搭乗手続きをして飛行機に乗り込む。プーケット―バンコク間はタイ国際航空に乗るのだ!
以前、バンコク〜チェンライ線を乗って以来のタイ航空利用だ。搭乗すると一応、小さなケーキなどを配ってくれる。下界の海に浮かぶ孤島を眺めつつジュースなど飲んでいると、あっという間にバンコクのドンムアン空港に到着。

い「あっという間にバンコクに着いたねぇ。」
Z「そうだね。」
い「あ、バスが迎えにきてる――飛行場の端っこのほうに降りたんだ。バスに乗って空港のビルに行くんだよ。」
Z「そんなことあるんだー。」

タラップを降りるとバスが待機していて、係員のお姉さんが誘導し乗客はそれぞれのバスに乗り込んでいく。2台のバスに振り分けてるけど、なんか意味があるのかな。
選別して誘導していっているようにも見えるけど・・・・。
2台のバスは乗客で満杯になっていく。私たちもタラップを降りて人の波に続いていく。

Z「混んでるねぇ。」
い「うん。」
Z「こっちのバスに乗るよー。」
い「―――こっちでいいのかな。」

どちらかというと空いている感じのバスに乗り込んだのだが、乗り込んだバスの中の人たちはみんな胸に小さなシールをつけているではないか!?も、もしや・・・・

い「ね、ねぇ、係りの人が2つのバスに人を振り分けているみたいなんだけど。」
Z「え、そう?」
い「だって、みんな胸にシールつけてるよ。」
Z「本当だ。」
い「あっっ・・・・ドンムアンはさ、国際線と国内線のターミナルが離れて建ってて、国際線乗り換えの人と国内線到着の人と分けてるんじゃない?」
Z「え、そうなの?」

気が付いたときには既に遅しっっ。きゃぁぁぁ、降ろしてぇぇー――という間もなく 2台のバスは出発してしまった。はぁ〜。

い「どうしようどうしよう、国際線の乗り換えのバスだよこれ、このままじゃダメだよ。」
Z「―――。」
い「出国手続きのフロアに連れてかれるぅ・・・・。」

どきどきどきどきどきどきどき。あーーー、何てこった。もうここは恥も外聞も無くとにかく係りの人に早く言うしかない。きっと建物に着いたら係りのお姉さんがいるはずだから。

い「Zさん、慌てるから間違えちゃうんだよ・・・(泣)。」
Z「だって、係りの人ちゃんと誘導してないから悪いんだよ。こっち見てなかったもん。」
い「(タイ人だから仕方ないけど)そうか、ごめん。」

人が一斉に降りたり押しかけたりする場面でタイ人係員がいるときは、けっこう心細い。最近気が付いた(というか、体得した)のだが、そういう時はあえてゆっくり、タイ人係員に見つけて貰えるように(指示が貰えるように)アピールしなくてはいけない。相手はタイ人で、ここはタイなのだからタイ人ペースを頭に入れておかなくてはいけない。
それができなくて間違えたのはやはり自分の責任なのだ。今回の場合、私がもっと周りの様子を詳しく観察しておけば良かったのだ――きっと。
まぁ、ここまできたら腹をくくって、拙い英語で助けを求めるしかない。

私たちの乗ったバスは、先頭の1台が停まったのを追い越し、ず〜〜〜と先のほうへ向かって走っていく。案の定到着したのは国際線ターミナルビルだった。
周りの国際線乗換え組みの表情と対照的な、沈んだ面持ちの日本人2人組み。
あ、係りの人を発見!空港によくいる、トランシーバーを持ったお姉さん。

い「あのー。」
係「はい?」
い「私たちバスを乗り間違えて、国際線ターミナルに来ちゃいました。国内線ターミナルに行かなくちゃいけないんです(た、タスケテぇ)。」
係「あら!何便で来たの?」
い「(搭乗券の半券を見せて)これで、プーケットから来たんです。」
係「分かりました。とにかくちょっと待っててください。バスが来たら手配しますから。」
い「はい。」

あ〜〜〜、助かった!!!良かったぁぁ・・・・。

い「待ってて、だって。良かったね。」
Z「どうするの?」
い「多分、バスに乗って国内線の方に連れていってくれるんだと思う。」

数分後に小さなバスが到着。係りのお姉さんが空港職員の男性に事情を説明してくれている。

係「じゃあ、この男性に付いて行って下さい。」
い「はい。」

とにかく言われるがまま、無言の男性職員の方と一緒にバスに乗り込む。私たちを乗せたバスは来た道を戻っていき、ある入り口に降ろしてくれた。
このマイクロは私たちのためだけに手配されたようだ――――済まないねぇ、運転手さん。彼は英語が話せないような雰囲気だ。

い「コップン・マーク・カー。」(どうもありがとうございました)

運転手さん、ありがとう。おバカな日本人客の為に・・・・。

空港職員の男性は黙々とビルの中を歩いていく。早足なので一生懸命ついていくいまむぅとZさん。たまに振返って、付いて来ているか確認してくれるものの、
無言なのでちょっと気まずい。私たちが到着したのはまだ国際線の建物内だったようで、エレベータに乗ったり、長い廊下を歩いたり、ゲートをくぐったり、
エスカレーターを降りたり、それはそれは長い道のりだった。
以前、国内線ターミナルから国際線ターミナルまで連絡通路を歩いた事があるが、すんごく遠かったのを覚えている。あの距離を今、空港内で歩いているのだ。

ようやく到着し、ここまでつれてきてくれた職員の方に御礼を言って荷物の受け取りに向かう。
長くてぐるぐる回っているベルトの上には、Zさんと私の荷物だけが見事に残っていた―――ちゃんと残るモンなんだなぁ、と感心してしまういまむぅ。
私たちが荷物を取り上げたのを見届けると、荷物のレーンがピタっと止まった。本当に一番最後のお客さんだったんだわっ。あー、恥ずかしい。
係りの皆さん、お手数おかけしてスミマセンでした。

申し訳ない気持ちになりつつも、バンコクに到着したのでワクワクしてきたぞっ。
到着ロビーに出て公衆電話に向かう。1バーツコインを沢山用意して、ツアー会社に電話を入れる。
明日は人並みにローズガーデンや水上マーケットなどのメジャーな観光スポットに行こうと企んみた。私一人では先ず行か(け)ないから、良い機会なのだ。

電話も終え、よし、明日の観光は予約完了。



い「じゃあ、ホテルに向かおうか。何で行こうかな。」
Z「何でも。」
い「荷物もあるし、バジェットタクシーだな。でも、いちおうリムジンタクシーの料金も見てみようか。」

カウンターに行って料金を確認すると、『500B』だという。だったらやっぱり普通のタクシーの方が安いかも。

い「普通のタクシーに乗ろうかなぁ。カオサンとかまでで2〜300Bだから・・・。モンティエンリバーサイドはちょっと離れてるけど、3〜400Bかな。」
Z「じゃあ、そうしよう。」

ロビー外のタクシーカウンターへ向かう。カウンターで手配してもったタクシーチケットを受け取り、1台のタクシーに乗り込む。
乗り込んだタクシーの中は、国王の写真や仏様の写真・家族の写真・キーホルダーなどがジャラジャラ飾られていて嫌な予感がする。

運転手「どこまで?」
い「モンティエン・リバーサイドホテルまで。」
運「それは結構遠いね。よし、400Bでいいよ。高速料金やメーター料金考えたらその方が安いよ。」

でちゃったよ、遂に。悪徳運転手。うわさには聞いていたが、タクシーカウンターで手配してもらってもこういう輩に遭遇してしまうなんて・・・。

い「メーターで行ってよ。」
運「いや、400Bの方が安いから。それでいいでしょ?」
Z「なに?」
い「メーターで行かないとか言ってる。」
Z「メーターで行かせたらいいんじゃないの?」
い「こういうオッサンは、あまりゴネると結局ワザと遠回りしたりするから、運が悪かったけど、400Bって凄くぼったくってもいないから諦めるしかないかも。」
Z「えー。」
い「だって、スーツケーストランクに入れちゃったし。リュックなら直ぐに荷物と一緒に出られるんだけど。」

運「タクシーチケットのその半券、俺によこせ。」

ぜ〜〜ったいに、この半券は渡してはいけないのだ!これはタクシー運転手が不正を働いた時にクレームを言うための、タクシーのナンバーを書いた葉書となっているもの。回収すると言うヤツは、悪徳運転手の証っっ。

い「到着してから渡す。」
運「――わかったよ。」
い「Zさん、これは絶対に渡しちゃダメだから・・・。」
Z「渡す必要が無いものなの?」
い「そう。これでクレームを訴えるシステムだから。」

料金所に差し掛かったとき。

運「ここで100B払ってほしいんだけど。」
い「は?」
運「高速代。」
い「じゃあ、今100B払うんだから、到着したら残りの300Bだけ払えば良いのね。」
運「―――そう。」

市内までの高速料金は計70Bのはずだからなっっ。

道中、運転手は必要以上に街中の案内や世間話を話し掛けてくる。こういうヤツはだいたいそうやって、お客の顔色をうかがったり断りずらくさせたりするのだ。
まったく、お決まりのパターンだ。

でも運転手よ、オマエは運が悪かったわね。大きなスーツケースをもった日本人二人組みなら何とか言いくるめられると思ってけしかけてきたのだろうが、私はタイ歴10年以上なのだよ。
今までこんな嫌な気持ちでタクシーに乗ったことは無いぞ。もー感じ悪い。しかもちょっとドキドキするじゃないかっっっ。

数十分もすると、ようやくホテルが見えてきた。いよいよ到着だ。

い「豪華ホテルだね」
Z「五つ星だからねー。」

タクシーが到着するとベルボーイが荷物を取り出してくれ、ホテルマンたちが案内してくれる。私は残りの300Bだけ払って、さくさくホテルの中に入ってく。
予想通り運転手はタクシーチケットの半券を回収しようと必死に私たちを追いかけてくる。

運「チケット、チケット。」
い「Zさ〜ん、チケットチケットって、ついてくるよぉぉぉ〜〜。」
ホテルマン「☆#‘@:*?(運転手と会話)―――タクシーのチケットがどうとか。」

そこで今まで寡黙だったZさんがブチ切れた。

Z「We don't need to return the ticket (怒)!!!」

おおおおおおおっっっ。
一流ホテルのホテルマンはとにかく顧客を怒らせてはいけない。

ホテルマン「%$;+#◇@・・・(運転手に何か言っている)」

怒りのZさんを見たホテルマンは、運転手に立ち去るよう伝えたようだ。
そして運転手は納得いかないような顔をしてホテルのロビーから出て行った。

数日後、Zさんは怒りを込めてクレーム葉書(タクシーチケットの半券)を投函したのは言うまでも無い。

バンコク滞在中、悪い運転手にあたる事が多かったような気がする。今まではそんなことなかったのになぁ。今回はタクシーに乗る回数が多かったから悪徳運ちゃんに出くわす回数も多かったのか、はたまたZさんに何か運の悪い星が付いているのか・・・・・・・わからん。

 



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