それ行け!OLバックパッカー

シンガポール〜タイ〜腐ってもタイ


コーラル島も辛かった

ピピ島に引き続き、今日はコーラル島へ行くのだ!珍しく朝から良いお天気に恵まれ、なんとなく良い日になりそうだ。
例のごとく早朝ホテルへマイクロバスがお迎えに来てくれるので、ロビーで待機。昨日の内にお魚用のエサ(パン)を買っておいたので準備OKだ。

あ、お迎えのバスが来たっぽい。今日は旅行会社のお兄さんがお迎えに来てくれている。彼はスキンヘッド+メガネの元ラガーマンで、『自分、不器用ッス』とか言いそうなタイプ。

い「おはようございます。」
元ラガーマン「おはようございますっ!今日は天気も良さそうですね。」
い「本当に。でも先日のピピ島は雨で、船酔いして、ウニ踏んで――流血大惨事でした。」
元ラ「ははは・・・行って良い事無かったって感じですね。」
い「――――。」

オマエんトコのツアーに行った客に対して、「良いこと無かった」はねぇ〜〜〜だろっっっ!!
と思ったが、彼は口下手なだけで気は良い方なので許してあげる事にしよう。

車は山を越え、ピピ島に行った時とは違う、エバソンから割と近くのピアに着いた。そこには一人のタイ人男性が。

元ラ「この人が日本語ガイドをしてくれる方です。」
タイ人男性「こんにちは。私はア○▽☆#(←タイ人名)です。」
い「どうも。」
タ「あっちゃん、って呼んでください。」

あっちゃんは昔ムエタイ選手をしていたらしく、華奢だが引き締まった体の持ち主だ。日本語もかなり上手なので、今日一日不自由しなそうだ。

私たちはスピードボートに乗り換え、青い空の下波間をビュンビュン飛ばして約10分ほどで島に着いた。コーラル島はその名のとおり周りが珊瑚に囲まれた、真っ白い砂浜の素敵な小島だ!上陸するには船から波打ち際まで膝上くらい浸かりながらジャブジャブ歩いていかなければならない。透き通った足元から続く海は、沖のほうへ向かってだんだんと濃い青色になっていく。上陸した後、島内の小さなレストランで今日のスケジュールを確認する。

あっちゃん「今日は午前中に体験ダイビングして、お昼ご飯の後、ビーチで自由行動です。」
い+Z「はーい。」
あ「体験ダイビングじゃない人は先にこっちきてね――バナナボートとかパラセイリングとかありますから。」
みんな「はーい。」
あ「ビーチボーイには気をつけて下さい。怖い人もいますから。やりたい事あったら全部私に言って下さい。このビーチのことは全部分かりますから。」

ビーチボーイ・・・そんなに怪しい存在なんだ・・・。
私たちは水着に着替えてちょっと待機。実はいまむぅ、体験ダイビングにはあまり乗り気ではない。Zさんは国内でやった事があるらしく、タイの体験ダイブの料金が安いので是非、ということで一緒に来てしまった――どんどん憂鬱になってきた・・・・あ〜あ、面倒だな。でもお金払っちゃったしなぁ。

あ「ダイビングの方はあのボートに乗ってください!」

ダイビング一行はスピードボートに乗せられ、また違うビーチに連れて行かれるようだ。数分して到着したビーチには小さなダイバーショップがあり、全員そこで説明を聞く。

係りの日本人「ダイビングは初めてですか?〜〜〜〜〜ゴーグルは〜〜〜〜水が入ったときは〜〜手のサインは〜〜〜・・・。」

まくし立てるように次々と説明をしていくのだが、全く初心者の人には言葉として理解できても、実際の行動としては飲み込みにくい。そして誓約書(事故などがあった時の)にサインを書かされて、ダイビングスーツに着替える。
ここでもいまむぅは体が小さすぎる為、ブカブカのスーツセット+ブカブカのフィンで我慢しなくてはならない。しかも色々な人の使い回しなので、スーツが大分ボロボロになっている。
そして、想像したとおり、ゴーグルをはめても頭の後ろのゴムがズルズルと落ちてきてしまい、締めても全然埒があかない。ピピ島の時と同じだ。

いまむぅは不安で不安でイヤな予感がしてきた。ああ、止めたい。

係「全員、ボンベを背負ってください。」
い「重くて歩けないよ。」
係「前かがみになって・・・。」
い「――。」

先ずは浅瀬で、順番にインストラクターにほんの少し潜り方を見てもらう。

インストラクター「潜って」
い「――。」
イ「苦しくない?」
い「大丈夫。」

ほんの数分も練習しないまま、沖に向かうの??まじで?大丈夫なの?
あーーー、まじで。

イ「じゃあ、ダイビングスポットまで行きますから、ゆっくりついてきて下さい。」

ブクブク・・・・とゆっくり泳ぎ始める一行。私も落ち着いてついて行こう。足のフィンが大きすぎるので、泳いでいこうとする方向に進めない。フィンがスカスカとカラ泳ぎしてしまう。
最初少し苦しくなるとか言っていたけど、そういう苦しさは無いから大丈夫かな―――と思っていたら案の定、ゴーグルが落ちてきて、鼻の所に水が溜まってきてしまった。
ビーチで説明された通りゴーグルを抑えて、鼻息を出して水を抜いてみよう!

ブク、ブク。

抜けたかな。

ブクブク。

ダメだっっっ!!ゴーグルが取れちゃうよぉぉぉ〜〜〜〜。

た、助けてぇぇぇ〜〜〜!!

後ろから付いてきたインストラクター(タイ人)がサインで『大丈夫か?』と聞いて来てくれたが、既に遅し。そんなサインで返す余裕は全く無く、とにかく水面に出るのがやっとだった。着ていた浮き袋を引っ張ってもらい、プカプカなんとか浮かび出た。

イ「大丈夫?」
い「(ンな訳ねぇ〜〜〜だろーよっ!)ダメ、ダメ。もうヤダ。」
イ「落ち着いたら大丈夫だよ。」
い「イヤだ、もうイヤだ。いいから早く帰らせて。」
イ「・・・・。」
い「いいから、もう止めるのっっっ(怒)!!!!」

すると彼はホイッスルを『ピィィィィィィィィーーーー』と吹き、『このままゆっくりビーチに泳いでいって』と言う。私は怒りと情けないのと不愉快なのと混ざり合って、ピピ島の時と同じように、汚い泣き顔を水面に浮かべながら一人でビーチに戻っていく。
ああああああああ、超惨めだ。やっぱりこんな結末だよっ。

ビーチで一人、木陰で海を睨んで座るしかないいまむぅ。Zさんは体験ダイブが2回目なので普通に楽しんでいるようだ。あーあ、私だけつまんないの。

なんでお金払ってここまで来てこんな思いしなきゃならないのよっっ。
ああああああああああ、ものすご〜〜〜く、イヤな気持ち。
海の中ではゴーグルの外は、もう水。一瞬にして空気が全く吸えなくなってしまう・・・思い出すだけで死ぬほど怖い。

係「大丈夫ですか?」
い「はい。」
係「パニックになっちゃったんですか?」
い「―――(泣)。もういいです。」
係「―――もし良かったら、シーウォーカー、やります?」
い「・・・。」
係「手配しますよ、あれなら大きい空気のヘルメット被るだけだから、話もできるし。」
い「はい。」

そういって、彼はダメだったダイビングの代わりにシーウォーカーを手配してくれた。

体験ダイビングから戻った一行と一緒に、ボートで最初のビーチに戻る。

あ「この中で、ダイビングできなかった人、いた?」
い「私。」
あ「どうしたの?」
い「水が怖くて・・・。」
あ「シーウォーカー、大丈夫?」
Z「折角だから、やっときなよ。」
い「――じゃあ、お願いします。」

と、また別のボートに乗って沖の別の船に連れていかれるいまむぅとZさん。
大き目の船の甲板で、水着の上に大きくて重い、空気が送られてくるヘルメットみたいなのを被らされて二人とも海へ降りていく。
インストラクターは一人に一人付き、手を取って海底を案内してくれる。ちょっと水温が低くて寒いけど、これなら大丈夫そうだ。
そして、インストラクターがパンを握らせてくれたその時!

わわわわ〜〜〜〜っと、もの凄い魚群が押し寄せてきた!わお。
数メートルも離れていない私とZさんなのに、まったくお互いが見えない―――魚の壁がぁぁぁ
水中カメラで沢山写真を撮ってもらう。喋れる事は喋れるのだが、流石に会話はできない。

十数分〜数十分くらいしただろうか、海から甲板に戻る。インストラクターのタイ人のお兄さんが、ビニール袋に熱帯魚を捕獲して、小さな貝殻と一緒に
私に渡してくれた。

い「ねぇねぇ、超カワイイね、魚。」
Z「本当。」

乗ってきたボートに戻って、あっちゃんの待つビーチに帰る。

あ「あなた(Zさん)も潜ったの?」
Z「はい。」
あ「えーー、本当は一人のはずだったんだけど・・・・いいです、気にしないで。」
Z「お金、払いますよ。」
あ「いえ、いいです、何とかなりますから。問題ない問題ない。」
い「やっぱり、私だけだったんだ。」

あっちゃんの努力で、Zさんはタダでシーウォーカーを体験できたのだ。一番得したのはZさん、あなたよ。

豪華な昼食の後ビーチで少し遊んで、折角だから持ってきた魚用のパンを海にまいてみた。浅瀬なのにちゃっかり、熱帯魚の大群が押し寄せてくる。これはビックリ。
あれよあれよの内に、パンもなくなってしまった―――というより、ある種類の魚が執拗にいまむぅの足に噛み付いてきて、流血しだしたのでやめた。
なんで私だけ痛い思いを・・・ここでも―――。

<体験ダイビングの感想>

・説明がルーティン化していて、初めての人に対しては不親切である
・練習する時間が極端に少ない
・インストラクターが担当するグループの人数が適当かどうか疑問(初心者10人位にタイ人インストラクター2人)
・潜るタイ人インストラクターは日本語を喋れるが、命を預けるにはたどたどしい
・スーツ類の管理がズサン
・初心者に自由に泳がせ過ぎる(日本では決められた場所で、決められた潜りをするだけらしい)
・みんな楽しくできるはず、という楽観視をしすぎている

→いまむぅの結論:できればもうダイビングはやりたくない。初めての人にはお勧めしたくない。

<ビーチアクティビティの感想>

・バナナボート:あんなに速くて暴力的な乗り物はもうイヤだ
・パラセーリング/シュノーケリング:引き潮になっていて、できなかった
・魚の餌付け:魚にかじられて痛かった
・シーウォーカー:一寸先は水しかない、と思っただけで怖いが、短時間なら耐えられる
・日に焼けないようにするのが大変

→いまむぅの結論:ビーチで少しシュノーケリングする程度が楽しい。木陰でビールを飲みながら、絵を書いたり音楽聴いたり本読んだりしたい。

この日の夕、Zさんとプロンテープ岬へ行き、とても美しい夕日を見た。ふと見たら偶然あっちゃんを発見!まだ仕事中だったらしい。忙しい方のようだ。

ちなみに、岬にある唯一のレストランは結構美味しかった。

 



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