それ行け!OLバックパッカー

シンガポール〜タイ〜腐ってもタイ


天罰なのか!?

シンガポールのチャンギ空港からシルクエアーに乗り、プーケットを目指す。飛行機に乗っている時間はほんの2時間位で、違う国といえども陸続きだし、ちょっと不思議な気分だ。

い「シルクエアーなんて、あんまり聞いた事無いエアラインだねぇ。」
Z「っていうか、なんで、TVもイヤホンも無いの?」
い「え、後でイヤホン配るんじゃない?」
Z「だって、イヤホンの差込口がないもん・・・。」
い「ないねぇ・・・。SQの飛ばない近場の路線飛んでるからじゃないの。」
Z「『お前らみたいな客には、イヤホンなんで必要ねぇんだよっっ!』ってこと?」
い「まぁ、そういうこと―――なの!?」

などと言っていると、

スッチー「エクスキューズ・ミー・・・・」
い「なんでしょ。」
ス「この席は非常ドア前のお席なので、非常時のドアの開閉など、お手伝いいただくことになります。」
い「はぁ。」
Z「??」

私の左、窓際(非常ドア側)の席には、欧米人の『でっぷりッ』としたオジサマが座っている。

い「大丈夫だよ、隣のおじさんが何とかしてくれるよ。」
ス「詳しくはシートの前に説明書きがありますので・・・・」
オジサマ「OK。」
い「はいはい。」

そんな事をいいつつ、ジュースやら軽食やらが配られ始めた。

い「それにしてもさ、私の隣のオジサマさ、超太ってるよねぇ。席からお肉がはみ出してるよ。」
Z「ホントだ。」
い「ねぇねぇ、私の席の余った空間と並んで見ると、同じ座席とは思えんねぇ。」
Z「そんな大きい声で言ったらダメだよぉ。」
い「ウプププッ。『もう食べられなぁぁ〜い。』って位、食べてんだよー、きっと。」
Z「だから、そんな大きな声で笑っちゃダメっ。」

お、お夕食が来たわ。先ずはオジサマに配ろうとするスッチー。

ス「お夕食は・・。」
オ「いや、結構です。」

あら、食いしん坊だと思ったのに、オジサマは夕食が要らないんだって。

い「わーい、ご飯だご飯だ〜。写真取らなきゃ。」
Z「美味しそうだねー。」

恥ずかしいと思いながらも、写真を一枚。

Z「あのさ、思ったんだけど。」
い「何?」
Z「隣のおじさんさ、席にテーブル倒せないから夕飯食べられないんじゃないの?」
い「あ、まじで!?――そういえばさ、食事配り始めた時、テーブル取り出してカタカタやっててさ、しばらくして何気にしまってたの見ちゃった。」
Z「あ〜〜〜、超かわいそう。」

運悪くここは非常口の席でリクライニングはできないし、テーブルも前の席の背中に付いているタイプでは無く、肘掛けの部分に折りたたまれているタイプだったのだ。デップリしすぎたオジサマには、そのお肉の上にテーブルを乗せる事が至難の業なのだ・・・・。
かわいそう。

い「もうお腹いっぱい。『もう食べられなーい。』。ウプププ。」
Z「いまむぅの残したフルーツ、オジサン見てたよ。」
い「『残すのかよぉ、残すのかよぉぉぉ』って言ってた?ウププププっ。」
Z「だから、そんなに大きな声で笑っちゃダメっ!『もぉったいないじゃないかよぉ。』って怒られるよ。」
い「ウププププっ。」

そんな悪ふざけをした私に、この後天罰が下った。


プーケット空港に無事到着した私たちは、成田からスルーで流した荷物を受け取り、リムジンタクシーのカウンターでタクシーを手配する。

い「カマラベイまで、いくら?」
係員「550B」
い「高いね、プーケットは。でもいいよね?」
Z「しょうが無いんでしょ。」
係「スペシャルディスカウント、500Bね。」

本当はいったい幾らなのよ。

雨に塗れた道路を走ること約40分、ホテルへ到着。チェックインを済ませてお部屋に入る。

い「うわわわぁ、ネットで見たとおりの素敵なお部屋だよねーーっ!!!凄い凄い〜〜。」
Z「広いしいいんじゃない。」
い「早速写真を・・・カメラ、カメラ―――――。」

い「あぎゃぁぁ〜〜〜〜〜〜。」
Z「何?」
い「カメラ、無くしたっぽい。」
Z「はぁ?どこで?」
い「飛行機の中。」
Z「マジで?」
い「ない。」

天罰なのか・・・・。

急いでSQの日本語サービス窓口に電話しようとするも、ホテルから国際電話をかける番号が分からない。

い「何番だよぉぉ、もぉぉぉー(泣)。」

やっと繋がったはいいが『こちらは医療サービス窓口でして・・・』とか言われ、なんとか食い下がってプーケット空港の電話番号を教えててもらった。で、頭で必至に何て英語で言おうか考えながら空港に電話したのだが、コール音だけが聞こえ、誰もでない。まじかよっ。

い「あーー、もう戻ってこないの??これまでの写真も入っているのに・・・。」
Z「飛行機の中ならスッチーが拾って届けてくれてるよ、きっと。」
い「ホントかよぉ。」

とにかく誰かに助けてもらわねばならん事態だと判断したいまむぅは、ホテルのフロントへ向かう。

い「あのー、大変な問題が・・・・?」
フロント1「お手伝いいたしましょうか。」
い「飛行機の中に大事な大事なカメラを忘れたんです。」
フ1「フライトは?」

準備して持ってきた搭乗券の半券を渡し、空港に電話をしてもらう。

フ1「・・・・・・誰もでないです。ロストアンドファウンドも繋がらない。今日はもう閉まっているようです。」
い「(泣)」
フ1「大丈夫、明日又お電話してみますから。半券は預かっていて良いですか?」
い「はい。お願いします・・。」

あ〜〜〜〜〜〜。もぉぉぉぉーーーー。

翌朝。

い「あれ、昨日のフロントの人、いないけど大丈夫かな。」
Z「う〜ん。」
い「あのー、昨日飛行機の中にカメラ忘れてしまって・・・・。」
フロント2「このメモの・・・イマムラさん?」
い「はい。」
フ「じゃあ、空港に電話してみましょう。」

親切な方達だわ、このホテルのスタッフは。見た目も割とカッコイイ感じのタイ人。

フ2「―――※☆◇#・・・・・。」
い「??」
フ2「ロストアンドファウンドは11時かららしいので、もう一度11時にトライしてみましょう。」

ああああああああああああ〜〜〜〜〜〜、どうか助けてください。

ジリジリと時間が過ぎるのを待ち、11時ぴったりにフロントへ向かういまむぅ。ちょっと急かしているみたいだけど、許してください、必死なんです。

い「フロントに人(お客さん)がたくさんいるよ。」
Z「さっきはいなかったのに・・・。」
い「チェックアウトの時間だからだ。なんか忙しいから悪い気もするわ。チェックインの人もいるよ。」

と思っていると、フロント2が私たちを発見してくれ、『おかけになってお待ち下さい。』と言う。煩雑な事務作業を終わらせると、彼は早速空港に電話を入れてくれた。

フ2「※☆◇#・・・・・&%$*@――。」
い「やっぱりタイ語でちゃんと説明してもらえると安心感があるわ。」
フ2「あの、カメラのメーカーは?」
い「リコーです。」
フ2「リコー?」
い「RICOH。」
フ2「※☆◇#・・・・・じゃあ、お電話かわってお話してください。」
い「あ、あったんだ!!」

ロストアンドファウンドの人と拙い英語でやり取りをし、どうやら空港に保管してあるという事が分かったのだ!!でもここから空港まで取りに行くのに時間もお金もかかるし、プーケット滞在中はZさんのデジカメに頼る事にさせてもらい、バンコクへのフライトの時に取りに良く約束をした。

あああああああ。フロントのお兄さん有難う!!
お礼にチップを渡したかったのだが、お兄さんは見えなくなってしまった。

翌朝、フロントのお兄さんに『アナタのお陰で私のカメラは見つかりました。』と言って、ぎこちないながらもチップを渡す事ができた。

フロント2「そんな、いいのに・・・。」
い「いえ、受け取ってください!」

チップを渡そうとして、受け取らな姿勢を示すなんて、本当に良い人だ。最近はお部屋に荷物を運んだポーターさんだって、チップを渡すまで待ってるっていうのに!!!
ドタバタしたが、心は晴れやかになったいまむぅだったのだ。

ちなみにロストアンドファウンドのカウンターが到着ロビーの中にあり、警備の人に事情を説明して付き添ってもらいながら行かなければならず、ちょっと大変だった。

 



<前  後>

目次へ
別館TOPへ戻る


アジア情報満載!『本館』へ