それ行け!OLバックパッカー

タイ編


お粥から始まる一日

チェンライから帰ったゲストハウスの部屋は掃除をした痕跡もなく、もちろん施錠していた私のバックパックにも異常はない。ほっとした!

で、特に何の予定も無い私はウダウダと翌朝遅く起き、「なに食べよ―かなー」と思いをめぐらせる。
う〜ん、昨日からおなかの調子が・・・・悪い。日本じゃ便秘で散々悩まされてたから、出ないよりは出るほうがどんなにマシか!!と思うと、ぜ〜んぜん困らない。
しかしそう思っていても裏腹に、おなかに優しそうなお粥が食べたくなるから、人体って不思議。
タイは中華街もあるし中華系の食事・味付けが沢山ある。私の必殺情報「AB・ROAD」の切り抜き(ちょっと貧乏くさいけど )は、ちゃんと見所編・宿編・食べ物編を別々にして用意してあるのだ。ふふふ。
今日も早速日焼け止めを塗り、帽子をかぶってカオサンの中心部へホテホテと歩き出す!

うむむ〜、なかなか良さそうなお店でおかゆが食べられる、入り易い所が見当たらん。というか、勇気が無くてお店に入れないって感じだ。あああ、お腹と背中がくっついてしまうぅぅ。お腹すいたよぉ。
タニ通りを歩いていると、お店の前の歩道に椅子を出して座っている中華系のおじいちゃん(ランニング姿)が。

おじいちゃん「おかゆ?」
い「!!おかゆっ。(なぜ分かったのだ!?)」

と招き入れられ、ありがたい朝食にありつく事ができた。

ア―、おなかいっぱぁい、もう食べられないよー。というくらい、おかゆはボリューム万点。お肉や野菜が少しづつ入っていて、一番上には生卵か乗っているんだもん、ヘビー級だわ。

その食堂で食事代を払って(20Bだったかな。安い!)、取り合えず部屋に戻るとするか。来た道を戻るのだが、客待ちしているトゥクトゥクの前を通らなくちゃいけないのがチョー嫌だな〜。
ア、しまった。また目をあわせてしまった・・・『夜、飲みに行かない?』『No,No.』とかわしかわし歩く。女の子の一人旅ってこういうのがいちいち面倒よね、どこに行っても無駄な労力を費やさねばならん。

日課となっているネットカフェに立ち寄り2時間(80B)ほどして,一寝入り・・・Zzzzz。

昼過ぎに目覚めて,地図を広げてみる。さてさてどこへいこうかな〜〜。
カオサンの北側およそ2.5キロくらいにある公園(?)へ行こうかな。バスに乗りたいけど番号とか全ッ然分からないし、トゥクトゥクなんてもう怖くて乗れないから、意地でも歩いていくのだぁぁぁ!と決心した。
ゲストハウスを出ておやつ代わりにパイナップル10Bをほおばりながら歩き出す。そういえばガイドブックには「生のフルーツにも注意!」ってあったけなぁ。
北へ北へ進むのだが何せ灼熱+アスファルト地獄。まっすぐ進めばいいのに川岸に行ってリバーサイドマンションを観察してみたり,路地に入って小学校をフェンス越しに覗いてみたり(怪しい!!)するので、なかなか進まない。お、活気万点★野菜市だ!日本にもこんな活気があれば楽しいのになぁ。良く見れば、キャベツ・ねぎ・玉葱・ジャガイモ・・・日本で売っている野菜の品質と変わらない。むしろ、新鮮で美味しそうだ。

チャオプラヤ川のほとりにある高級マンションはすごいぞ。日本の高級マンションとはなんだかちょっと違う感じ。マンション売ってた私が言うんだから本当なのだ。
白塗りの鉄筋コンクリート・高層の造りで、どの窓辺にもグリーンがあしらってあり、点々と赤や白のかわいい花が咲いている。
入り口は共用玄関というよりはホールの入り口みたいな広さがあって、そこには警備員の方が見張っている。もちろん止められている車は高級外車ばかりぃ〜〜。
でもタイらしいのは、1歩玄関を出ると「ソムタム」売りのおばちゃんがいたりとか近所の子供が遊んでいたりして、ほのぼのしちゃうのだ。

工事中の大通りを抜けるとやっとシーアユタヤー通りまで出た。私の足はもうばっちりサンダル焼けっす。帽子の中はむんむんっ、汗ダラダラ。
地図にはもう少し歩くと緑のエリアが広がっている絵が書いてあるのだが、あれぇ。たどり着かんのだよ。
せっかくここまで歩いてきたのにぃ、引き返すなんて出来ないよ・・・・でも、なんだか日が暮れてきたかも。暗くなってからこの距離をカオサンまで引き返すなんて・・・気が遠くなる。帰ろうかな、進もうかな、帰ろうかな。

帰る!!

だってぇ、怖いしだるいしぃ〜〜〜。
あ゛〜〜〜超悔しい!!

目的地を後わずかの距離にしながら、ショボショボ帰る事にした。

私ってなんてお馬鹿さん。
通った道を帰ればいいものをわざわざ面白そうな小道に入ってしまったので、思いっきり迷ってしまった。はぁ。仕方ない、セブンイレブンに入ってアイス(7B)でも買おうかな。ちょっとお疲れぎみ。それにしても、体に悪そうなアイスの色だな。

まぁ、地元のタイ人しかいない屋台街・生活雑貨街を歩くことが出来たし、いいか。あまりこんな所には観光客が来ないと見えて、ジロジロ見つめられてしまった。
み、みるなよぉ〜〜〜〜。
それとも、迷ってあせっていることがお見通しなのかも。


踊る!そしてターンッ!

やっと、なんとなくカオサンに近づいてきたみたい。
うっすらと暗くなってちょうど物悲しい感じの時間帯ね。お、なんか明かりが見えてきた。

明かりの方向へ歩いてみるとそこには、チャオプラヤ川に面したサンティチャイプラカーン公園があった!!私が思い描いていた理想的な公園の登場に、今までの疲れも一気に吹っ飛んだぞ。

夕暮れ時の川沿いの公園にはカップルがいっぱい。いいなぁ〜〜〜。広い芝生張りの上にベンチがたくさん置いてあり、思い思いに皆寛いでいる。ここには数名のおまわりさんが詰めているので治安の面でも安心っぽい。(おまわりさんが一番危なかったりして)
*タイでは警察官は薄給ながら絶対的に「エライッ」らしい。

元来の制服好き(!)の私は、おまわりさんの制服姿にうっとり・・・★
だって、タイの人は女の人も男の人も華奢で手足がすらっとしてお尻が”きゅっ”と上がり、ウエストも引き締まっていて素敵なんだもん。
同じアジア人なのになぁ。

「あー、6時だ。ちょうど気温も下がってきて気持ちいいなぁ〜」
と一人で夕日を見ながら和んでいると。

ぞろぞろ、ぞろぞろ、急に群集が押し寄せてきた。何だなんだ!?しかもみんなスポーティな格好。
そして、おまわりさんがライトのセッティングやら中央の台やらを準備しだした。あれ、マイクなんて用意して何かの演説ですか??

じゃーん。

ピチピチレオタードの女性登場っ。

ズンダカッズンダカッ・・・♪
「ヌン・ソン・サ〜ン・シーッ ヌン・ソン・サ〜ン・シーッ♪
 ハイハイハイハイ〜〜〜♪」

エアロビだ!!しかもタイ風ユーロビートで。テープだから途中で途切れて、なんかマヌケだぞ。よく見ると、会場で踊っている人は子供からおじいチャンまでさまざま、格好もいろいろ。

おお。すごいおじちゃん発見★

白のランニングシャツにハーフパンツ、首にはタオルをかけてゴキゲンに踊っている推定年齢55歳、中華系タイ人。髪がすっかり薄くなっていて、顔はドラゴンボールに出てくるピッコロ(わかります?)に似ている。一見怖そうに見えるんだけど。

彼がどれくらいゴキゲンなのかというと、先生が1回ターンするところで2回ターンしちゃう位ゴキゲンだ。しかも動きが超機敏でやや気味悪い。
じっと観察していると、彼は先生の動きを先取りしている上に、周りのにわかエアロビ愛好者にその愛くるしい笑顔を振りまいている。あくまで笑顔、エアロビなんで。

妙に機敏な動きで踊る、愛想のいいピッコロ。
アイツはきっと、主(ヌシ)に違いない。

次に来るときは絶対に参加しようと心に決め、ホテルへの帰途につくのだった・・。

ピッコロは今日も、夕方6時からエアロビを踊っているに違いない。



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