それ行け!OLバックパッカー

タイ〜タイ人オトコはジゴロなのか!?


空港でグロッキー

はぁ、一人になっちゃった。
トボトボと待合ロビーのベンチに向かい、よいしょっと腰をおろす。ただの酔っ払いと化した私はベンチに座ったきりひたすらポケ〜っと空を見つめている。その傍らにはマンディからもらった犬の縫いぐるみが。
怪しい人に見えるだろうなぁ・・・・酔っ払った女と犬の縫いぐるみ、絶対怪しいっっ。

ポケ〜っとできたのもつかの間、頭痛と吐き気が強くなってきた!ああああ、やばいよ、これ。波のように気分の悪さが押し寄せては引き、また押し寄せては引き――自分との戦い。戦っている内にその波には勝てなくなってきた。

ホントにヤバイよ。

視界がグラグラ回るのを必死にこらえながら目を凝らしてお手洗いを探す。
あ、あったあった。
荷物を持ってお手洗いへヨロヨロと歩いていく。あああ、間に合うかな間に合うかな・・・頭から血の気が引いていくのが分かる。目の前がチラチラしてきたぁぁぁぁぁ〜〜〜、もう限界だ!!
なんとかお手洗いに辿り着き、鍵を閉める。荷物を脇に置いてヘナヘナ〜〜〜っと座り込む。
―――あとはご想像ください。(失礼。)

あ〜〜〜〜あ、なんか侘しい(涙)。私、なにやってんだろ。せっかくHRCは楽しくてマンディにも送ってもらってハッピーだったのにぃぃぃ〜〜〜〜。
自業自得か。はしゃぎ過ぎ。いい年して(涙)。

なんとか落ち着きを取り戻して手を洗う。鏡に映った自分の顔はまだまだ気分が悪そうな表情だ。目が乾いてコンタクトが痛いので、外してめがねをかける。
さっき座っていたベンチに戻って、スーツケースに頭を乗せてひたすら耐える。気持ち悪いのはなんとか乗り越えてきたけど、頭がガンガンする。ううううううぅぅぅぅ、いつまで続くんだ!?
小一時間もじーーーーーっと苦しんだだろうか、なんとか頭痛も治まってきたかもしれない。いつもならお手洗い行った時点でとっくに収まっても良かったんだけど、いつもの何倍も飲んでしまったということなのか・・・・。

今日(昨日)チェンマイから戻った時に預けた荷物を取りに行かないといけない。まだフラフラする足取りでバゲージレフトのカウンターへ行って荷物を回収。(取りに行った詳細は記憶が無い・・・・)
まだまだチェックインの4時には時間があるので、その辺のベンチにまた座ってひたすら待つ。待つ間に荷物の整理をしないとね。スーツケースを開けて、チェンマイの荷物を詰め込む――のだが、視界がグラグラして上手く整理できない。
こらぁ、入れよ、この荷物めっっ!!!こうなったら力ずくだっっ、えいえいっっ。

かなり険しい表情で乱暴にスーツケースに荷物を詰め込む私を、遠くからジーーーーーっと見つめているオッサンがいる。空港の係りの人かなぁ、見るなよ、おい、もぉ〜〜〜。酔っ払った勢いで私はオッサンをけん制する。
そんな私を「感じの悪い日本人オンナだ」と思ったのか、相変わらずオッサンはジーーーっと見ている気配。悪かったわねぇ、感じ悪くてぇ〜。

荷物も詰め終わり、またスーツケースに頭を乗せて寝るともなしに目をつぶる。まだ世界が回ってる・・・。
午前3時位になり、チェックインカウンターの方がざわざわし始めた。まだ4時には早いけど手続は出来るみたいだ。ここのベンチで寝てしまうと危ないので、ゲート近くまで行って待っているほうがいいかな〜。チェックインするか。

荷物を引き、手には縫いぐるみを抱えて手荷物のチェックを通ってカウンターへ向かう。カウンターの前にはノース(空港)の係員が何人も待ち構えて、順番に乗客に口頭質問をしている。英語かなぁ?
私の番が来た。タイ人のお兄さんが質問してくる。

お兄さん「こんばんは。」(日本語!)
い「こんばんは。」
お「パスポートと航空券を見せてください。」
い「はい。」(渡す)
お「(パスポートの写真を見て)・・・めがねを外してください。」
い「はい。」

結構厳しいねぇ、本人チェックをここまでやるとは。テロ以降のアメリカの航空会社は過敏になっているようだ。

お「誰か知らない人に何か頼まれたり預けられたり、もらったりしてませんか。」
い「ないです。」

その後もいくつか簡単な質問があり、それが終わるとようやくチェックインのお姉さんのところに通される。
誰かに物をもらったりしてませんか―――って、よく考えてみるとマンディに縫いぐるみもらったわ(笑)。まあ、バカ正直に言って縫いぐるみを解体されてもかなわない。縫いぐるみ抱えて質問されてるのも、傍から見てたら笑えるかも。

スーツケースを預けてバゲージクレームをもらう。さっさと搭乗口へ向かう。
出国手続の前に空港税の500Bチケットを購入し、お姉さんに確認してもらって中に入る。このチケットもねぇ、脇の自販機(か窓口)で買ってほんの数秒後に職員のお姉さんに”パチッ”とパンチで穴をあけられてそれでお終い・・・・限りなく無駄な動作に思える。
出国審査のカウンターもガラ〜〜ンとしていて、人が座っているのは1箇所しかない。しかもダラダラしていて、私が歩いていくと「あ、ここ、こっちね」という感じで誘導され、ようやく審査をしてくれる。そこからロビーに行くまでの通路も片方を掃除していて、若干遠回りしていかないといけない。
まあねぇ、朝3時過ぎだからねぇ。

搭乗ゲートに続くロビーも清掃中で、閑散としている。昼間は混雑しているお土産屋や免税店もポツポツと開店準備をする職員が見受けられるだけで、まだほとんど開いていない。
私の他にもインド系・欧米系の乗客が暇そうにベンチに座っている。私もとりあえずベンチに座ってみる。が、ノドが猛烈に乾いているのに気が付いた。
どこかに水か何か売ってないかな・・・お店が開いてないしなぁ――よく見てみると前方に業務用冷蔵庫が置いてあり、コーラなどのジュースと水、水が売っているではないか!?
ソロソロ〜っと歩み寄り、ガラス扉を開けてみる・・・と、普通に取り出せた。お金はどこで払えばいいんだ??このまま知らん顔して行ってしまってもわからなそうなんだけどね(笑)、ま、ここは社会人らしい振る舞いをしなきゃイカン。

近くにいた職員のお姉さんに「どこで払ったらいいの?」と聞くと、「その右のお店で払ってね」と教えてくれた。ケンタッキーのお店の前に置いてあったからそうだとは思ったけど、ケンタ、やってたんだ。
ケンタッキーの注文カウンターに行くと、一応開店していて朝食メニューを頼んでいる人もいる。店員のお姉さんも朝のまばらな来客時間なので、リラックスしまくっている。さっきの水を差し出すと、お姉さんはなにかモグモグさせながら「40Bです」と値段を告げる。

ようやく命の水をゲットしたぞぉぉ〜〜〜。私は歩きながら栓を開け、グビグビ〜っと勢い良く飲む。
ぷはぁ〜〜〜、おいしいぃぃぃぃ☆
冷たさ加減がまた何とも言えずよろしいじゃないすか。もう少しロビーのベンチで水を飲みつつ待つとするか。手にもったぬいぐるみ(腹にCD入れがあるから、正確に言うとCD入れ?)をなでなでしながら暇を潰す。

4時過ぎ位になり、そろそろこのベンチも飽きてきたので搭乗ゲート方面に移動を始める。周りの乗客も少しずつ増えてきたみたいだし。
ゲート番号46の案内通りに進んでいくと、またしても手荷物検査。レスポの肩掛けバッグと犬の縫いぐるみ(ちょっとマヌケ)を検査機に通す。

ようやく搭乗口に到着し、またここでしばし待つ。
もう夜も明けてきた。外の風景も明るく見渡せるようになりつつある。


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