それ行け!OLバックパッカー

タイ〜タイ人オトコはジゴロなのか!?


みんなで記念写真

その後もいかだ下りは順調に進み、ゴール地点まで到着。参加者から預かったカメラをジャラジャラ体からぶら下げたタムが、到着のシーンをそれぞれのカメラに収めてくれる。この仕事も大変ねぇ・・・。

タム「ヘイ、みんな大丈夫だった?濡れなかった?」
イタリア人のオジサン「ボク達のいかだは、先頭の舵きりが賢明だったからとっても安全で楽しかったよ!ありがとう。」

次々と到着する他のいかだと比べても、私たちのいかだを担当してくれたおじさんは相当なベテランだったと見える。中にはいかだがバラバラになってしまっているものもある。お〜、それはツライ。

いかだのオジサンにお礼を言って、岸に上がる。みんなが揃うまでしばし休憩。私はお手洗いの場所を訊いて、道路脇のお手洗い小屋へ歩いていく。
想像していた通り、ケッコウなお手洗い小屋だった・・・トタンの小さな小屋で、なんだか小道も濡れていて、中は大きな水瓶があって、閉めた扉も若干の隙間が出来るような――3年前に行ったゴールデントライアングルで立ち寄ったお手洗いもこんな感じだったような名記憶が。
清潔好きで日本のお手洗いがスタンダードだと思っている人にはキツイだろうなぁ。多分、これだけで”もうタイは嫌!!”っていう理由に充分なり得るかもしれない(笑)。
うんうん。

外に出ると、道に止められた私たちの車にぞくぞくとみんなが戻ってきている。私も荷物を確認して靴をスニーカーに履き替える。すると、向うの方から二人乗りのバイクがブブ〜〜ンと土埃を巻き上げながらやってきた。なんだろう?
彼女達は今日最初にゾウに乗ったときの記念写真を売りに来ているようだ。

日本の遊園地(特に観覧車!)で乗り物に乗る前に『はい、こっち向いて〜』と急に言われ、有無を言わさず撮影されて、降りた時には写真が出来あがっているという・・・あれだ。
ちょっとした額に入れられた記念写真は1枚100B(200Bだったかな?)だという。私はついいつものクセで「いらなーい。」と言ってしまった。
周りを見ると、みんなは普通に買っていた・・・あちゃ〜〜、自分がゾウに乗っている写真はこれしかないから買っとけば良かったかなぁ、数百円程度だもんねぇ。頭がタイにスイッチされているので”100B以上は高い!”と、つい・・・。
あまりの私の即却下ぶりに、写真売りのお姉さんも「え、なんで?」みたいな反応だったし(涙)。

写真売り合戦も落ち着き、周りは再び静けさが戻ってきた。たまに走り抜けるトラックやバイクの騒音がとても大きく感じる。
川のほうを眺めると、いかだ全てを解体して元の竹の状態にし、トラックへと積み込んでいる。トラックで上流へと運ばれた竹は、そこでまたいかだに組まれて・・・という繰り返しなのだろう。
日が傾きかけて川面にキラキラ光が乱反射している。その光の中に十数人のタイ人男性が腰くらいまで水に浸かりながら竹を運び出している。森林の合間を流れる川、切り立った崖、泥で汚れたトラック、力強く働くタイ人男性達――タイのエネルギーを感じる気がする。

懸命に竹を運び出す人たちの傍らで、タイ人の若い男の子がお手伝いをするともなく集まっている。彼らはピアスなどのアクセサリーをつけていて、今時のコ達というところかな。

タム「ねえ、今日のこのツアーグループのみんなで写真撮る?」
みんな「いいねー、撮ろう撮ろう!」

タムは男の子達の一人に声を掛けると、みんなのカメラを彼に預ける。昨日のお寺のお坊さんじゃないけど、修学旅行の集合写真みたいで楽しげ☆もちろんタムも参加だ。

男の子「ハイ、撮りまーす。」

頼まれた男の子は順番にカメラで撮影していく。

「あ、やっぱり撮れてない、もう一枚」「はい、撮りまーす。」「こんな感じでどう?」と様々なやり取りの後、ようやく私のカメラでも無事に撮れたようだ。良かった良かった。

撮影が終わると、タムはササッとその男の子にチップをあげていた。私は見逃さなかったわよ。またもやタムの機転の良さに感心してしまった。ホント、若いのに良く世の中を知っている。

水などを飲みながら和やかなひと時を過ごすと、いよいよ今日のツアーも終わり。

タム「じゃあみんな、車に乗って。あとはホテルへと送ります。」

あ〜、終わっちゃうのかぁ。なんか寂しいな。

皆が車に乗り込んでいる間に、タムは何かを買っていたようだ。
全員を乗せた車は山を降りていく。相変わらず私の横にはタムがピッタリ座っている。そして1枚の写真を取り出した。

タム「イマムチャン、カワイイネー。ねー。」
い「?」

あ、さっき私が即却下したゾウ乗りの記念写真だ・・・。

い「あ、私の写真・・・。」
タム「ハイ。」
い「え?」
タム「プレゼント。」
い「え、ホントにいいの?ホント?」
タム「そう、あげる。」
い「ありがとう〜〜(涙)」

かわいそうな子に見えたのかなぁ、恥ずかしい。また3年前のチェンライ観光の話になるが、あの時もガイドのカーンさんと運転手さんにジュースやら何やらご馳走になったしなぁ・・・・『かわいそうな子オーラ』を発しているのかも。素直にご好意にだけは甘えさせて頂いているんで、ご好意大歓迎です(笑)。

い「そうそう、私、タイのHP持ってるの。これがアドレスだよ。」
タム「おー、ありがとう。」

旅に出るにあたり、TFCの案内カードと”バンサワイ&いまむぅを夜露死苦ッ”カード(←冗談です)を準備してきたのだ。何かの役に立つかも〜と思ってね、○○でこっそり刷りました(ナイショ!)。

タム「イマムチャン、今日の夜は何してるの?」

あ、出ちゃった・・・その発言。

い「うーん、多分ナイトバザール行ってご飯食べてるかな。」
タム「じゃあさ、ボクがバイクで迎えに行くからチェンマイを案内するよ。」
い「――そ、そう?」
タム「これ、ボクの電話番号だから電話してね。用事が終わったらでいいからさ。」
い「う、うーん。」
タム「何時でもいいから。」

あわわわ。こういうのって非常に悩み所なのよね。一人じゃなかったら別にそこまで怪しまない(?)んだけど、今回は一人旅だからねぇ。
いい年した社会人が何かのトラブルに巻き込まれて、で、『それって結局、女一人旅の甘さが原因でしょ?だから日本人は軽いって思われるのよねぇ。他の女の子一人旅愛好者のいい迷惑だよねぇ。』とか言われるのは避けたい。避けねばイカン。『しかも、偉そうに一人旅のHP持ってて、旅のアドバイスしてた人らしいよ』なんてことになったら・・・立ち直れないわぁ、きっと。

とりあえず、中途半端な微笑をたたえながらお茶を濁しておこう。

タムは大人びている所はあるけれど年相応の子供っぽい部分もあり、結構かわいい奴っていう印象を持っている。話していても楽しいし、一人で味気ない夕食を食べるのもなぁ。チェンマイの街も全然回れてないし――。

タム「僕がイマムチャンにタイ語教える代わりに、日本語も教えてよ。」
い「タイ語って難しいよね。」
タム「タイ語?簡単だよー。それはね、イマムチャンは日本人だからタイ語が難しく感じて、ボクがタイ人だから日本語が難しく感じるっていう、ただそういうこと。」

会話していても、かなり真っ当な返事が返ってきて妙に納得してしまう事がある。それは単純な事なのだけれど、その人の考え方を通して今までの生き方(?)が透けて見えるようでとても面白い。

1時間程車を走らせるとチェンマイの街中に入ってきたようだ。さっきの山奥の静けさが嘘のような車・バイクの往来と排気ガス・・・街ってこういう所かぁ〜と、数時間前とのギャップが新鮮だったりする。

ツアー参加者たちは泊まっているホテルに順番に送り届けられていく。
イタリア人のオジサン、お世話になりました!楽しかったよ〜〜、ありがとう!!!
いかだで隣に座ったオバサマ、ちょっとお尻が濡れてたけど楽しかったね!
イギリス人のお兄さん、国籍不明のオジサマ、オバサマ、楽しかったねっ、バイバーイ。みんな、これからも良い旅を。

そして車は私の止まっているTAWAN COURT前まで到着。

タム「じゃあ、また後でね。電話してよね。」
い「・・・う、うん。」

車から降りると、ツアー中ずっと優しくしてくれたタイ人の女の子が満面の笑みで、可愛く両手で手を振ってくれている。私も同じくらい満面の笑みで精一杯両手を振り返す。
車が走って遠のいていく間もずっと、私達は手を振り続ける。
本当にありがとう!

あー、彼女のメールアドレスくらい聞いとけばよかったー。私の夜露死苦カード――役に立ってない・・・か?(苦笑)

今、みんなで撮った記念写真は大きめに引き伸ばして、大切に玄関に飾ってある。ふと出かけ際に眺めると、1日爽やかに過ごせるのだ。
それと、手を振り続けてくれた女の子の光景がとっても鮮やかに記憶に残っていて、思い出す度に心を温かくしてくれる。


<前   後>

目次へ
別館TOPへ戻る


アジア情報満載!『本館』へ