それ行け!OLバックパッカー

タイ〜タイ人オトコはジゴロなのか!?


カレン族の村/ラフティング

休憩所の屋根の下で皆が到着するのを待つ。
背後から「ユカさん、ユカさーん。」と誰か呼んでいる。ふと振り返ると、さっき滝で日本談義したタイ人ガイドさんがこっちを見ている。
うーん、私はユカじゃないいんだけど・・・。

ガイド1「あー、ごめんごねん、名前間違えた。ちょっとこっち来てみて。」
い「なに?」
ガイド1「これ、食べてみて。この辺りでみんな食べてる実なんだ。」

彼はそういって、ドングリ大の赤い、プヨっとした実をくれた。(名前はなんていうか聞いたけど忘れた・・・)

ガイド1「・・・どう?」
い「ううううう、すっぱ〜〜〜〜い。」
ガイド1「ははは。すっぱい?」

真中に種があり、味は酸っぱくてちょっと渋みもあるような。――全部食べるのはムリだ!折角もらったんだけど、ごめんねぇ。

彼がガイドしている2人の日本人もちょうど一緒になって、少し会話をする。

日本人1「さっき畑に植えられてた植物、あれは何?」
ガイド1「あれは、ヤーン。」
日本人2「ヤーン?」
ガイド1「そう。日本語で言うと・・・あなたが履いているその草履とか畳とかの材料。えーっと。」
い「イグサね!?」
ガイド1「そうそう、イグサ。」

やっと判明。ヤーンってイグサの事だったんだ。納得。

私のグループの皆が揃ったので、車に乗り込む。トレッキングもこれくらいなら余裕だ。最近運動不足だから、これ以上歩くとキツイかもな。
この後はカレン族の村に向かう。

細い山道を走っている時に、向こう側にバイクが止まってるのが見えた。地元の人がフルフェイスのヘルメットをかぶって、二人乗りしている。運転手はタバコに火をつけ、普通に口元へ・・・って、ヘルメットの上からじゃあ吸えないじゃん!
それに気付くと仕方なくヘルメットを脱ぎ、ようやくタバコにありついていた。
タイ人らしいほのぼのとした光景に気付いた数名は、車の中でコソっと笑っている。

草のはえた広場に車を止めると、歩いてカレン族の村に入る。観光客に開放しているのはほんの一角だが、家畜がいたり子供が遊んでいたり、のどかな村だ。
他のツアー客も混ざって村を見ているので、結構な混雑ぶりだ。

タム「ココはカレン族の村です。元々彼らはミャンマーの方から移住してきました。彼らの衣装を見てください。鮮やかな色をしていますよね、カレン族でも青い衣服の青カレン族と赤い赤カレン族がいます。そして、上の部分が白い女性は未婚、黒色が既婚(だったかな)で・・・・。」
イギリス人のお兄さん「じゃあ、白い服の子、探さなきゃ(笑)」
タム「そうだね!ふふっ。」

その他色々な説明をフムフムと聞き、その後は自由に散策。

タム「イマムチャン、ココ座って。」
い「?」

民家に置かれていたギターのような弦楽器を手にとると、木の長いすに座って器用に演奏を始めた。
私も少しくらいなら弾けるけど・・・タムは楽しそうに、それらしく奏でている。小道に座っている笛吹き(笛売り)のオジサンも嬉しそうに笛を吹きながらタムに合わせている。
そこに風がフワーーっと吹いてきて、乾いた砂を巻き上げて砂埃を立てる。タムは着ていたジージャンを私の肩に掛け、引き続き楽器を弾く。

他のツアー客がタムに興味を示し、しきりにカメラを構えている。タムもまんざらでもない様子・・・。

ツアー客「君、とっても演奏上手だねー。」
タム「大学で少し習っただけですけど。どちらから来たんですか?」
ツアー客「韓国です。もう一回、演奏してもらっていいですか?」
タム「オッケー。」

ツアー客は楽しそうに音楽に乗ってはしゃぎつつ、デジカメで動画を撮っている。撮った画像を見せられ、タムはとっても嬉しそう。

ひとしきり演奏を楽しんだので、村の民家を一通り見て歩く事にする。高床式の民家で、床の下には黒豚や鶏といった家畜が飼われている。日本も昔はこんな感じだったのかな。それにしても、この暑さで家畜もヤラれ気味か?(笑)

相変わらず周りからは雑音が全くなくて、家畜の鳴声や子供の遊ぶ声位しか聞こえてこない。子供にカメラを向けると、お母さんらしい方が「ほら、カメラの方を向いてあげたら?」と(多分)言ってくれた。写真を撮りつつも、なんだか見世物にしてしまっているような気持ちになって、少し罪悪感を感じてしまう。
軒先にはお土産用の織物が並べられ、風にユラユラたなびいている。少し手にとって見ると、店番の女性が「いかが?」と声を掛けてくる。

ゆっくり一人で村の中を歩いていたら、皆は既に集合していたようだ。ああー、スミマセーン、遅れまして・・・。

この後は今日の最後のイベント、川下り(ラフティング)だ。どれ位濡れるんだろう。一応タオルとか短パン、サンダルは持ってきている。

スタートのポイントまで来ると車から降り、みんな一斉に靴をサンダルへとはきかえる。大きい荷物は車に置いておかねばならない。

タム「荷物は車に置いていって大丈夫です。私たちがちゃんと見張ってますから。」

それが危ないんだって(笑)。
ガイドや運転手さんに預けたら現金などが抜かれていた・・・なんて事を良く耳にする。決してタムや運転手さんを信頼していない訳ではないが、後でお互いに気まずい雰囲気にならない為にも、自分で策を講じなければいけないのだ。

私は昨日の内に、リュックサックの開口部を施錠できる南京錠をつけておいた。100円ショップに売っているような小さくて安いものだけど、これで充分だと思う。
靴を履き替え、持って行けない貴重品類(ま、殆ど無いけど)をリュックの中に入れて施錠。

川岸まで歩いていくと、竹で組んだ長細いいかだが待機している。私達は4人一組になっていかだに乗るらしい。
イタリア人のオジサンがやっぱり気を使ってくれ、私は一緒のグループにしてもらった。いかだの先頭には舵を取るタイ人のオジサンが一人立っていて、真中部分の乗る所に私と年配の女性、後ろにもう一人の女性とイタリア人のオジサンが座る。

川は流れが緩く、そんなに深くもない。私達はタムにカメラを預け、いかだ下りの姿を撮ってもらう

いかだはスムーズに進み、ちょっと水しぶきを浴びながらも安全に流れていく。少しするとタイ人のオジサンが、イタリア人のオジサンに、「後ろに立って、漕いでみる?」と声を掛け、イタリア人のオジサンは嬉々として立ち上がった。
先頭の舵きりが非常に上手なので、私たちのいかだは水浸しになる事もない。途中、何回か前のいかだを追い越したが、他のいかだはみんな水浸し。中には白人さんだけで乗っているいかだがあって、全員が腰まで水に浸かって進んでいて、でもとっても楽しそうだった。
すれ違いざまにお互いのいかだに水を掛け合ったりして、こういうのもいいな〜と思う。

川の途中には難所と思われる箇所があり、看板に「一度降りて川岸を歩いてください」と注意書きがある。素直に降り、舵取りのオジサンが上手くさばいてそこを越えると再び乗り込む。

先方に、人だかりが!?
川岸にせり出した茶屋みたいな所で、地元のタイ人の方々が宴会?をしている。こっちに笑いかけて手を振っている。
右前方を見ると、大きい岩の上に数十人のタイ人の方々が民族楽器を持って、こちらも宴会?なのかな〜。
楽しそうに笑いながら手を振っている。私たちも満面の笑みで手を振り返す。日本ではなかなか無い体験にワクワクするわ〜〜っ。
タイ北部は素朴な雰囲気で嬉しくなってしまう。

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