それ行け!OLバックパッカー

タイ〜タイ人オトコはジゴロなのか!?


滝で日本談義

一行はニョロニョロ〜っと出てきた蛇などを追い払い、安全を確保しつつ山道を登る。

イタリア人のオジサン「この小さな家のようなものは何?」
タム「それは、小さい寺院のようなものです。」

指差す方向を見てみると、小さな祠がある。西洋の方には珍しいんだね。日本にはお稲荷様やら道祖神やらという形で、同じようなものがある。

タム「これは仏様を祭っていて、このエリアを守ってくれているのです。私達タイ人は敬意を払って、祭っているこの小さな祠を見つけるとお祈りをするのです。」

そういえば、車に乗っている時も道端に立てられている祠を見つける度にタムは合掌していたっけ。若いのに信心深いなぁと思っていたのだ。チェンマイ辺りではまだこうした伝統が色濃く残っているのだろうか。

30分ほど山道を歩くと、小高くて見晴らしのいい所にでた。

タム「みんな、目的の滝につきました!ここが滝を撮るにはいいポイントです。」

木々の隙間から下を見ると、滝が流れ落ちているのが見える
おおおー、暑い中歩いた甲斐があるというものだ。写真を撮り終えるとその滝の方へ下っていく。
外のツアー客らしい人たちが既に水着になって遊んでいる
私も入っても良かったけれど、本格的なトレッキングをして汗だくという事でもないと事前に聞いていたので、今回は入るつもりはない。
ツアー会社の人によると、川に入るのは欧米人が多いらしく、日本人などはあまり入りたがらないという事だった。分かるような気もする・・・。

タム「着替えをする人は、向こう岸にありますから。しばらく自由行動です!」
みんな「はーい。」

私は水際でボーっとしようかしら。適当に写真を撮りつつ。

タイ人の女の子「ねえ、あっちの方に行く?」
い「あ、私、泳がないの・・・。」
女の子「そうじゃなくて、お手洗い。一緒に行く?」
い「あ。ごめんごめん、行く行くー。」

滝から流れている川の上に細い木が渡されていて、頼りない手すりに掴まりつつ向こう岸へ歩いていく。女の子は連れのフランス人男性と一緒に、私の後ろをついてくる。山登りの時も、私が一人ではぐれたりしないように、私の後ろを歩いてくれていた。
も〜〜〜、本当、心がじんわり温かくなる。
お手洗いにつくと「どうぞ、先に。」と譲ってくれた。重ね重ね、すまないねぇ。

お手洗いを済ませると、彼女達は川のほとりで仲良く写真を撮ったりして楽しんでいる。
私は川沿いの石に座って、例の如くボーーーーっとしている。

すると視界の端のほうに、タムが見えた。タムも水着になって川に入っていたようだ。その水着というのが・・・派手なオレンジ色の、ピッチピチのビキニ。
おうっ、目のやり場に困るじゃないですか・・・。

でも、タイ人らしいしなやかな四肢で無駄な贅肉も無いし、小麦色の健康的な24歳の体だわ。(←ちょっとヤラシイ?変な意味は無いんだけど)
素晴らしい。
今まで何度も申し上げてきた(?)が、タイ人はウエストがキュッと引き締まっていて、お尻も小さくて、『カモシカのような』という表現がピッタリだと思う。

タム「イマムチャーン、こっちおいでー。」
い「えー。」
タム「上で休もーよ。」

タムは私の手を引いて、急な坂の上にある小さな茶屋のような所に歩いていく。

タム「あ、あの人日本人。」
い「え、ウソ。」
タム「ホントホント。」

そっちの方向を見ると、日本語ペラペラのタイ人ガイドさんだった。年は皆同じくらいの男の子で、顔見知りらしい。タムは日本語を話せるタイ人ガイドを見つけると、「あの人、ニホンジン」と言いたがる。なんだろうなぁ。

タムは2人分紅茶を頼むと、1つを私に勧めてくれた。ありがとう。
さっきの日本語を話すガイドさんが同じテーブルにやってきて、ちょっとした日本談義が始まった。

ガイド1「あなた、日本人?」(以下、日本語で)
い「そう。」
ガイド1「僕の名前はケンイチロウです。」
い「え??」
ガイド1「ははは、日本名はケンイチロウ。タイの名前ももちろんあるけど。」
い「そういうことね。」
ガイド2「僕はタケシ。」
い「そっかそっか。」

タイ人(に限らず?)はどうして日本名を付けてもらいたがるんだろうな。そういう人は結構多い。

ガイド1「僕は日本にいたことがあります。で、千歳船橋に住んでたの。府中の競輪場で働いてたんだ。もう少ししたら、また日本に働きに行く予定なんだよ。」
い「府中!知ってる知ってる、私が初めて仕事でマンション売った時が府中だった。」
ガイド1「そうなんだ、いい所だよね。」

彼はほぼ完璧な日本語を話している。ビックリだ。

タム「彼の日本語は上手でしょ?」(タムだけ英語)
い「凄いね、上手過ぎ。」
ガイド1「今日は日本人を連れてきてるんだけどね、日本で育ったけど日本のパスポートじゃ無いんだって。韓国のパスポート。」
い「うん、そういう人多いよ。在日韓国人の人だね。」
ガイド1「そうそう。」

皆で日本の話やらチェンマイの話で盛り上がり、そろそろ集合の時間になったようだ。
私はまたタムに手を引かれながら川を渡って、皆が集まるのを待つ。

タム「さっきの奴さ、日本に行くとか言ってたでしょ?」
い「うん、言ってた。」
タム「彼はいつもそう言っているんだよー。言ってるだけ。」

これもまた、タイでは多い。でも、それを充分わかった上で会話を楽しむのも全然悪くはないと思う。彼(ら)の心には、本当に日本に来たいという気持ちがきっとあるはずだから。

ふと足元を見ると――お、出ました!タイ犬。
いい寝っぷりだっ。しっぽ踏んじゃっても起きなさそう。

着替えを終えたみんなが揃うと、また歩き出す。途中までタムが先頭だったが『この道を道なりに行ってね』と言い残し、遅れた人を連れに戻ってしまった。

あれ、私が先頭になっているんですけど――とにかく道なりね。心細いわ〜。

しかも、暫くすると怪しげな分かれ道が!!なんと!!どっちに行くべきか??
まあ、歩道として舗装されているのが左の道なので、左だろうけど・・・。

い「どっちだと思います?」(後続のイギリス人女性とオジサンに)
女性「左ですよね?」
い「私もそう思うんですけど。」
オジサン「ぼく達はキミについて行くだけだよ〜。キミが迷ったら、みんな迷うぞ(笑)。」

そうなんです、そこなんです(笑)。
左を選び道なりに進むと小さな休憩所があり、運転手さんが待っていた。
よかったー。


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