それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


良い子は真似しないでね

入国審査を終え、エレベーターで出口へ向かって降りて行く。

紳士「荷物はコレだけ?預けてないの?」
い「・・・コレで全部です。でも10日間分くらい入っているんですけど。」
紳士「!?すごく小さいね!」

そうだよねー、普通の女の子だったらこの大きさだと2〜3日間で精一杯だろうよ。

さっきタクシーシェアしようと言われたけど、うーん、断るなら今しかないな。でもバンコクなら携帯電話も繋がるし、なにか怪しい感じだったら直ぐ降りればなんとかなるかな・・・シェアしようって言われたのも、まさか聞き間違えではないよなぁ・・・と、一応、私なりに今後の展開に危機感を抱きつつ考えてみる。

出口を通り、ロビーへ出た。

紳士「タクシーシェア、OKだよね?」
い「・・・あ、はい。あ、あの、ちょっと両替して良いですか。」
紳士「もちろんだよ。」

私のお財布には500B+αが入っているのだが、これからタクシーへ乗って支払う時に細かいのがないと不便だし、ホテルにチェックインしたらHRCへ直行するから飲み物代(予算:200B/杯)も必要だ。かといって、2泊しかしないので1万円も使う事はないだろう。
一人でタクシーに乗ってもスクンビットまで200B程度、飲んで食べて移動しても1日500B使わないだろうな。あ、でも出国する時に500B要るから・・・。
という訳で、手持ちの千円札全部3000円(≒1000B)をチマチマ両替(笑)。オカシな日本人だと思われたかもね。

両替を済ませると彼は「ちょっと失礼」と言ってお手洗いに向かう。

い「じゃあ、ここで待ってますね。」

―――逃げるなら今か!?!?

とか思いつつ(笑)、この後HRCで合流するmさんに携帯からお電話する。

い「こんばんは〜〜、いまむぅです!」
mさん「あ、どうも。」

実は、mさんと個人的にお話するのはこれが初めて。なんだか不思議な心地。
今年のリトルタイランド(@湘南/8月)にバンサワイ・オフ会(?)を兼ねて行った日の夜”アジディス(asian discotec)”のイベントがあり、そこで初めてお見かけした。
私はバンコクのナイトスポット(ディスコとかですよ!)には全く疎くて、mさん達の日本〜バンコクでのご活躍は全く存じ上げず・・・。でもリトルタイランドにご一緒した方がその活動をご存知で、「あ。」っと言っていたのがきっかけで興味を持った。
リトルタイランド終了後少しして某SNSにてアジディスのAさんとmさんを発見し、厚かましくもメッセージを送り、交流がスタート(笑)。ココロの広いお二方に感謝感謝。

今回私の渡タイとmさんの渡タイが重なった為、じゃあHRCへ如何でしょう?みたいな感じで。

予定通り21:30にHRC前で集合★OKデス。
もう一人、合流予定のEくんにも電話してみるが・・・繋がらず。だ、大丈夫かな。少し不安だわ。

そうこうしている内に紳士が戻ってきて、二人でタクシースタンドへ向かう。
カウンターのお姉さんに「まずはスクンビット ソイ15へ。その後は〜。」と話しているのをチェックし、一安心してタクシーへ乗り込む。
このタクシーがまた、普通のタクシーより大きい、ミニバンみたいな車。料金が高かったりしないよねぇ・・・大丈夫だよねぇ・・・。

紳士「昨日まで仕事でクアラルンプールにいたんだけど、やっぱりバンコクがいいな。」
い「クラルンプール、私も数年前行きました。HardRockCafeが好きで、KLでも行ったんですよ。今日もこれからHRCへ・・・。」
紳士「へー、音楽が好きなんだね。」
い「ロックが好きなんです★バンコクのHRC、行った事あります??」
紳士「いや、ないなぁ〜。」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! (電車男風)

ここで思いのたけを、そしてTeleFanClub会長としての責務(?)である広報活動を熱く語ってしまった・・・相手が何人だろうが何歳だろうが関係ないって事で(笑)。

紳士「そうなんだ、行った事ないけど、是非見てみたいな。」
い「あ、私のアドレスカードお渡しします!ここのHPからTFC見られますから♪」

ご、強引だったかな(汗)。ヒいてないよね・・・???

紳士「じゃあ、僕の名刺もお渡しするね。ハイ。」

名刺交換。

紳士「僕はB.J。よろしくね。」
い「改めまして〜。」

彼はとあるコンサルタント会社の方で、生まれはカナダとのこと。

い「いいですねー、タイで仕事。私も本当にタイが好きで、仕事したいですよー。ただ、親がどうしてもダメだって。」
B.J「僕のクライアントさんに聞いてみることはできるよ!日系企業も多いし、日本語とタイ語と英語ができるコがいるって言えば、見つかるよ。」
い「あと、タイ文字の読み書きもできますから!」
B.J「凄いねー。僕は少し喋れるけど文字は難しくて無理だよ・・・。そうそう、随分若く見えるけど、キミ、年齢はいくつなの?」
い「・・・えーっと。来月で28です。今月は27歳。」
B.J「えええええええええええええっっっ!?ホント?冗談じゃないよね?」
い「残念ながら本当です(笑)。」
B.J「いやー、てっきり学生さんかと思ったよ・・・ホントに27歳?」
い「ははー。日本人は若く見られますよね。冗談じゃなくて本当ですよー。」
B.J「結婚は?」
い「してないです。けど、家族からは結婚してほしいとは思われてるかも。」
B.J「タイにボーイフレンドでもいるの?」
い「いないいない!」
B.J「HRCのバンドに彼氏がいるんじゃないの?」
い「違う違う、友達ですから(笑)。」
B.J「いやー、どうかなぁ〜??・・・親御さんの心配する気持ちも分かるよ。年に2〜3回来てて、それがロックバンドのメンバーに会うために行っているんだったら・・・(笑)。」
い「まあ、確かに・・・でも、彼氏とかではないですから・・・。」
B.J「僕はね、カナダにいる時に一度結婚してて1年で離婚したんだ。31歳で結婚したんだけど、若かったのかな・・・。」
い「1年は短いですねぇ。母はまだ焦らなくてもいい、って言うんです。焦って妥協して結婚しても幸せになれないから、良く周りを見て、時間がかかっても”自分にとっていい人”を見つけなさい、って。」
B.J「それは正しいね!キミのお母さんの言う通りだと思うよ。世間の親はある年齢になったら”結婚しなさい”って言って、好きでもない人と結婚させたりする事もあるしね。そして良い結婚生活ができなくて離婚して・・・って。」
い「ですよね〜。」

色々、世間話やらタイでの生活やらを楽しく会話。お話の途中にB.J氏の携帯が鳴った。

B.J「あ、僕の日本人の友人から電話だ。ちょっと失礼。」

何か楽しそうに話していて、会話の中で”今、日本人の女の子とタクシーシェアしてて、その子が良いバンドを紹介してくれたんだよ。HRCのTELEFON BANDっていうんだ、知ってる?”って、早速ご報告してくれている。よし、これで今日は2人に広める事ができた!!(笑)

B.J「キミはロックが好きなんだよね?ジャズは聴かないの?」
い「ジャズ・・・あまり詳しくないけど、興味はありますね。色々なジャンルを聴くので。」
B.J「そうか。サクソフォンっていう、バンコクのジャズバー知ってる?」
い「いや、知らないです。」
B.J「そこは素晴らしい演奏なんだよ!ジャズってさ、とっても大人の音楽で奥が深くって、キミにも是非わかってもらいたいな。」

も、もしかして、誘われてる気配?

い「いいですねー。今日はHRC行かないといけないし、明日は友人と遊んで、明後日にはもうロンドンなんで、今回は難しいけど、次回は是非行ってみたいですね!」
B.J「忙しい日程だね。是非次回は行くといいよ!本当、素晴らしい音楽だから。ふか〜〜〜〜い世界なんだよ・・・。」

なんか”ふか〜〜〜〜い”っていう所が強調されていて意味深だわ(笑)。

B.J「日本からタイへは、航空券はいくら位?」
い「うーん、安くて300〜400USDですかねぇ。」
B.J「高いね〜。」
い「すんごく高い訳じゃないけど、日々タイへ来るために節約してますよー、お弁当作ったり(笑)。全てはタイの為に。」
B.J「良い事だよ。」

そうこうしていたらスクンビットに入り、NaNa辺りに差し掛かって来た。もうすぐだ!運転手さんに道案内しないと。

い「soi 15, park soi, rongreem Manhattan。」(ソイ15の入り口、マンハッタンホテル)

お会計どうしよう・・・言い出しにくいなぁ。メーターは200Bそこそこだ。
ドキドキ・・・。

い「私、いくら払ったらいいでしょうか?」
B.J「No!No!いらないよ、いらない。」
い「え、でも・・・。」
B.J「No!――これからHRCに行くんでしょ、その時のタクシー代に使って。」
い「ええええ〜〜〜・・・。」
B.J「いいからいいから、ね?」
い「ありがとうございますぅ〜〜〜〜〜〜〜〜(涙)。」
B.J「名刺に書いてあるアドレスに何かあったらメールちょうだいね。ね?」
い「はい、是非送ります!」
B.J「僕はいつでもメールもらったら嬉しいんだから、是非送ってみて!じゃあね、気をつけて!」
い「はい、ありがとうございます〜〜。」

運転手さんに荷物を降ろしてもらい、マンハッタンホテルのエントランスでタクシーを見送る。タクシーが走り去り、くるりと道路に背を向けて中へ向かう。

・・・・にまぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
ぐふぐふぐふぐふっ。
わ、笑いが止まりませんよぉぉぉーーーーーーーっ。
だってだって、タクシー代タダだったんだもぉぉ〜〜んっ♪

ラッキーラッキーラッキーラッキィー-――――――っっ☆★☆★

堪えきれずに”ニヤリ”とヤラシイ笑みを浮かべつつ、レセプションへ歩いて行くのだった・・・。


(こうして人は犯罪に巻き込まれたりするのかもしれない・・・B.Jさんはたまたま良い人だったけど―――以後気をつけます。いやむしろこの数日後、ちょっと痛い目に遭いましたので・・・。)


<前  後 >

目次へ
別館TOPへ戻る


アジア情報満載!『本館』へ