それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


ビジネスマン風白人紳士

そろそろ搭乗時刻が近くなってきたらしく、他の乗客たちが集まってきた。
クアラルンプールの空港には搭乗口前の待合スペースが余りなく、手荷物の最終検査を終えたゲート前まで進まないと待ち合い室がない。私も搭乗口前の待合室まで進み、ゲートが開く時間をじっと待つ。

さっきチェックインの際に渡されたタイの入国カードをじぃ〜っと眺めてみる。

おおおぉぉ、読める、読めるじゃないですか!?
今までタイ語の下に併記されている英語を読んでいたけど、タイ語も読めちゃうんだよ♪嬉しいじゃない。頑張ってよかった。

そして搭乗時刻になり、誘導される。まずは子供連れや体の不自由な方が機内に入る。席は自由席なので、みんなソワソワしながら列を作っている。
いつもなら指定席なので機内に入る列にはあまり早く並ばないのだが、エアアジアだけは早めに並ばないとね。座りたい席がなくなっちゃうからねぇ〜。

マレーシア人の係りのお兄さんに搭乗券を見せる。

お兄さん「コンニチハー。」
い「トゥリマカシィ。」

ここでもやっぱりトゥリマカシィばっかり言っちゃってる私(笑)。だってそれしか知らないんだもーん。話そうとする姿勢に意味があるのだよっ!
それにしてもお兄さん、ニコニコしててとっても感じがイイ☆

機内に入るのに少し列が詰まってしまい、”まだかなまだかな”と通路で待っていると後ろから「サヨナラ〜」の声が。
振り返ってみるとさっきのマレーシア人のお兄さんがニコニコしながら手を振っている。私も「サヨナラー」って言って、機内へ向かって進んでいく

あら〜〜ん。
マレーシア人もいいんじゃなぁ〜〜〜い☆

って、思考がすっかりオバサンになってる・・・(汗)。

すっかり気分良く機内に入っていくと、エアアジアのスチュワーデスさん達が目に入ってきた。

――ケバっっ!!

がっくり。
さっきの爽やかな気持ちを返してぇ・・・(涙)。

機内に入ってすぐにしなければいけないのは、スーツケースを頭上の棚に上げること。モタモタしていると後ろが詰まってしまうので、適当な席を見つけて回りにスチュワーデスさんがいないかを確認してみる。
が、スチュワーデスさんがいないじゃない・・・手伝ってくれそうな人はいないかにゃ?

だ、誰か、手伝ってくださーーーーーーーいっっ!(←セカチュー風)

って”私、キョロキョロしてますぅ〜”とアピールすると、隣のブロックに座っている白人紳士(?)が「上げてあげましょうか?」と声を掛けてくれた。

い「ありがとうございます〜〜。」
紳士「どういたしまして。」

ビジネスマン風の白人紳士はニコニコしながら快く上の棚に乗せてくれた。嬉しいねぇー、人に手伝ってもらえるのは。女の子の特権なのだっっ!

数年前までは「私は人に迷惑をかけない!」「自分で何でもできるもん。」「男になんて負けないのだ!」と片意地を張っていたけど、最近はもう止めました(笑)。素直に女の子の武器(?)を使って楽をする事に切り替えた所、それはそれで色々な施しを受けて人の輪が広がったり、温かい気持ちになったり、自分も丸くなってきたような気がする。

年月が経てば生き方が変わり、旅のスタイルも変わるものだ。
人間万事塞翁が馬。

機内ではエアアジア恒例の乗客数えが行われ(鳥を数えるチャカチャカするやつ)、全員揃った所ですぐに離陸へ。相変わらず、搭乗から離陸までの時間が驚異的に短い。さすが、自由席の威力!

さっきから気になってたんだけど、この機内の落ち着かない音楽はなにぃ〜?
座席ごとのイヤホンは付いていないので、機内全部に音楽が流れている――マレーシアポップスですか??
ちょっとウけるんだけど(笑)。
タイポップスより、なんかイスラムチックっていうか・・・。

時間が夕食時なので、ケバケバ&香水臭いスチュワーデスさん達が新幹線のように機内販売に回っている。お値段を見ると・・・カップラーメンなのにお値段が高いので購買意欲ナシです。
成田で買ってきたおにぎりを取り出し、日本茶と一緒に頂く。日本茶とおにぎり、っていうのが周りの外国人には目新しいみたいで、若干の視線を感じつつ(汗)。まさか機内持込禁止じゃないよねぇ?

日本から持ってきた資格試験の問題集を読んだりボーっとしたりして過ごしていると、さっきのビジネスマン風白人紳士が自分の読み終えた英字新聞を「良かったら読みます?」って差し出してきた。
お気遣い恐縮です・・・が、いりません。
むしろ、読めませんし・・・(涙)――とは言えず。

その後も彼はなにかとコチラを気にして、機会があれば話し掛けてきたそうな気配をビシビシ感じたんだけど・・・英語でペラペラ〜〜っと話されても愛想笑いとかが面倒なので、あえて気付かぬフリを通してみたり。

2時間程すると、あっという間にドンムアンに到着。
到着間際に化粧ポーチから薬用リップクリームを取り出そうとして落としてしまって、座席の下を探したんだけど見つからず――あ〜〜、大失敗。あれがないと唇がガサガサしちゃうのにぃ。
でも探している間に空港に到着してしまって、荷物も降ろさないといけないし・・・さっきの白人のオジサマにまた頼むのも気が引けるかな・・・と色々考えつつ、諦め悪く座席の下を探していたのだが、諦めて視線を上げてみると。

白人紳士が既に私のスーツケースを降ろしてくれているではないのっっ!?!?
いや〜〜〜ん、めっちゃいい人じゃないの〜〜〜??

今回は旅の始まりからイイ感じの連発だわ☆

い「ご親切、ありがとうございます。」
紳士「いえ、どう致しまして。旅行ですか?」
い「はい。あなたは?」
紳士「仕事なんです。どこから来たんですか?」
い「日本から。」
紳士「僕は今、バンコクに住んでるんですよ。」
い「え、本当ですか?私、タイが大好きで日本でタイ語を習っているんですよ。」
紳士「そうなんですかー。僕も少しタイ語は話せますよ。」

ということで、なんだか知らないうちに楽しい会話が発生(笑)。
いろいろ話しながら一緒に入国審査へと進んで行く。他の便の乗客も沢山いて、長い列になっている。私達はなるべく短そうな列を選んで並ぶ。

紳士「そのスーツケース、かわいいね。」
い「え、そうですか?」

・・・っていうか、これ、めっちゃくちゃ安物なんですけどね(汗)。

紳士「日本人はオシャレだよね。洋服とかもセンスいいし。」
い「ありがとうございますー。」
紳士「日本に行ったことないけど、バンコクの前は上海、その前はマニラにいたんですよ。」
い「色々な国に行ってるんですね。」
紳士「でもタイは本当にいい国。僕の周りの日本人もみんな、日本より全然住みやすいって言ってるよ。」
い「ですよねー。私も住みたいです。」
紳士「日本人がよく言ってるのは・・・タイは自由でパラダイスみたいだって(笑)。」
い「そうそう、そうなんですーーー!」
紳士「ホテルまではどうやって行くの?」
い「・・・タクシーですね。」
紳士「ホテルはどこ?」
い「スクンビットのソイ15です。」
紳士「そうなんだ!僕の家もスクンビットだから、良かったらタクシーシェアしない?」
い「!?―――そうですね、いいですか?」

お〜〜〜〜〜!?

こ、こ、これは、良いのか悪いのか・・・微妙だ。
ついノリでOKしてしまったものの、何かの罠だったらどうする!?!?




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