それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


帰国の朝

昨日の夜は良く寝た!!
朝はスッキリと目覚めたので、静かで穏やかな日の光を窓際で浴びてみる。住宅街を抜ける道路にはワンコのお散歩をしているオジサンが見える。向かい側のお宅でもきっと、暖かい家族の笑いがあるのだろうね。

身支度を整えてお布団をたたみ、荷物を纏めて下の階へ降りて行く。キッチンには昨夜のディナーの残骸(お皿とか)が山済みになったまま・・・スミマセン、お手伝いを全くできずに去り行く私をお許しください(涙)。
ワニータをはじめ、家族みんなが既に起きていて、ジョシュアのお世話や何やらをしている。

ワニータ「おはよう!よく眠れた?」
い「うん、ありがとう。」

午前の便なので、あまりゆっくりしていられない。ペーターとジョシュアにお別れを言ってワニータと共に車へ乗り込む。ペーターに見送られて出発!!
・・・という時に、ワニータがまたお忘れ物を(汗)。ご愛嬌ご愛嬌。
ひとまず街中へ向かって車を走らせる。やはり朝は美味しい朝食を食べないとね♪

少し車を走らせて、昨日通った細い石畳の通りに車を停める。車の扉を開けると、朝の冷たい空気が体を包んで、抜けるような青い空と相まって清々しい。
小高い丘になった街を歩いて行くと、左手のお店から赤い看板を持ったオジサンがでてきた。

ワニータ「ハーイ。お店は開いてる?」
オジサン「やあ。開いてるよ。どうぞ入って入って。」
ワ「このお店でいいかしら?」
い「もちろん。入ろう入ろう!」

私達はオジサンに招き入れられ、開店したてのカフェに座る。窓際の席からは街並みが良く見えて気分が良いねー。
オジサンがニコニコしながらメニューを持ってきてくれる。数々あるメニューから、マメや卵、トッピングなどを選べるセットを注文する。・・・がしかし、どんなものが出てくるのか全く想像がつかない。

暫くして出てきたお料理は・・・なんだか美味しそうじゃないの!?
トーストにオムレツ、オムレツにはお豆ソースがかかっている――ボリューム満点だわね。これは私の朝食にもってこいだ。
そしてもちろん朝と言えばコーヒー。オジサンが「素敵なレディーお二人さん、コーヒーにはミルクと砂糖は要るかい?」と声を掛けてくれる。あああ、なんて小粋な感じなんだ。映画の主人公気取りだよ、ホントに。

朝食を食べながら、私とワニータは色々なお話をする。家族の話になると、お互いが似通った境遇にあることが改めて分かり、益々嬉しくなる。

ワ「問題児な父親を持つ娘は、時に親切な娘を育てるものね(笑)。」

ははは・・・上手い事言うねぇ〜〜。

朝食を終えた後は、私のお土産探しにスーパーマーケットへ立ち寄る。お土産を買うのは地元のお店に限るのだ。私はワニータに色々とアドバイスしてもらいながらお菓子などを買い込む。それにしてもチョコレートが沢山置いてあるなぁ・・・。

ワ「このチョコレートも美味しいわよ。あ、これも美味しいし・・・。」

おおお、選びきれないですよ・・・。
適当に見繕ってお菓子を買い、あとは機内でも飲めるようなジュースも確保。車に戻って一路、空港を目指す。

い「凄い車だね。」
ワ「そうなのよ、アナタを迎えに来た時はもっと混んでて、だから少し遅れちゃったのよねー。」
い「あ、上に飛行機が見える。」
ワ「本当ね。」
い「私、飛行機を見るのが大好きなの。あの飛行機の中には沢山の人がそれぞれの夢や希望を持って乗っていて、そういう命が詰まってると思うと楽しくなるんだ。」
ワ「私もそう思うわ。飛行機っていいものよねー。」
い「いいお天気で気分も良いね。」
ワ「アナタは本当に太陽の国から来たのよ!アナタが来るまでお天気が悪かったのに、来てからは毎日晴天だったものね。」
い「そうなの?・・・確かに毎日お天気が良かったけど。」
ワ「アナタがいなくなったらまた、雨が降っちゃうわよー。」

・・・ワニータに迎えに来てもらったのが随分昔のようだ。ほんの数日間だったけど、ず〜〜〜っと一緒に過ごす事ができて、お互いの事が良くわかった気がする。濃い数日間だった。

空港について荷物をまとめ、チェックインカウンターに進む。ヒースロー〜クアラルンプール〜成田と荷物がスルーする事を再確認して出国ゲートの方へ向かう。

出国ゲートには既に列ができていて、様々な国の人たちが並んでいる。私達は最後のお別れの時間を迎えようとしている。

い「本当に本当に、いろいろありがとう。」
ワ「いいえ、こちらこそ。アナタと過ごした時間はとても特別で、私もとても楽しかった。」

二人で号泣〜〜〜〜〜(涙)。
号泣に次ぐ号泣。
抱きついて号泣。

ワニータのふくよかな(失礼・・・)感触が心地よいなぁ〜〜、なんて不謹慎な事を思いつつ(笑)、でも涙は止まらない。

ワ「とにかく、体だけは気をつけてね。自分の体の事を第一に考えるのよ。」
い「うん・・・。」

ワニータは私の二つに編んだおさげを愛しそうにナデナデしてくれる。

い「日本にきっと来てね。」
ワ「ええ、きっと行くわ。来年はムリだけど、再来年には行けると思っているわ。」
い「そしたら、また一緒にいろいろな場所に行こうね。」
ワ「そうね!・・・どうしよう、これじゃあお別れできないわね。」

私達は列を邪魔しかねない場所に立っているので、そろそろ本当にお別れをしないといけない。

ワ「ほら、もう涙を拭いて!行った方がいいわ。」
い「そうだね。」

私はハンカチで涙を拭いて気持ちを落ち着かせる。

い「じゃあ、行くね。」
ワ「ええ。元気で!またメールするわ!」
い「うん、私も家に着いたらメールするよ。」

二人とも離れ難いので、「じゃあね!」と一緒に背中を向けて歩き出す。2〜3歩進んでたまらずに少し振り返ると、ワニータが涙を拭きながら歩いて行く姿が見えた。

ワニータ、ありがとう。

空港の出国審査は今まで経験したものの中で一番アッサリしていて、出国スタンプらしきものもない。(よね?)
えええぇ〜〜〜〜っ。いいのかしら。
うーむ・・・と思いながらも、標識どおりに低い天井の通路を進んで行く。標識には各ゲートまでの所要時間が書かれていて、私のゲートは――徒歩20分!?
どんだけ遠いんだよぉぉーーー。

心配性なので、時間が早かったけどひとまずゲートへ向かう。徒歩20分は言い過ぎだったと思うけどねぇ〜。早く歩けない人もいるし、お買い物などに夢中になってギリギリになったりする人もいるから、大袈裟に書いてあるんだろうね。

マレーシア航空なので、待合室には濃い〜〜マレー系の方々がワンサカいる。ここはイギリスですよね・・・既にアジアの空気に逆戻りだよ〜〜。

定刻に搭乗し、長い飛行時間が余りに暇だったので日本映画の「スクールウォーズ」まで観てしまった。まぁ、どーせ面白くもないだろうけど、時間つぶしに・・・と見始めたのだが、コレが結構感動モノで焦った。
最後の方では感動のあまりに涙している私がいたりして(笑)。恥ずかしい――スクールウォーズ観て泣いているとはとても言えない・・・。

クアラルンプールの空港では乗り継ぎと共に、冬使用の服から秋使用に着替える。ボサボサの髪も整えて洗顔&歯磨きも済ませる。空港で顔を洗ったり歯を磨いたりするのはもうお手のものさっっ。
あああ、いつの間にこんな女の子になってしまったんだろう・・・なんてね。えへ。

クアラルンプールの空港は私にとって旅の始まりであり、終わりである事が多い。2002年の初めての一人旅がここから始まったから、(何度も言いうけど)本当に感慨深いというか、思い入れが強い空港なのだ。
来る度にいちいち切なくなってしまう。

今回もこの空港を後にして、無事に成田へ到着。


短かったバンコク滞在、イギリスでワニータと過ごした時間、全てが充実して素晴らしい体験だった。
これだから(一人)旅は止められないだよねぇ〜〜〜。


そして懲りずにまた、度の計画を練り始めるのでした。


タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ
終わり。



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