それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


St.Albansへ

♪・・・half way there, ooh oh! living on the prayer・・・♪

むむむぅ・・・眠い・・・けど、なんだかワクワクする曲が聞こえてきたぞ・・・そうだ、これは私が高校生時代にベースを必死になって練習していたBonJoviのLivin' on the prayerじゃないの〜〜。
懐かしい曲でお目覚め。
ヌクヌクのベッドを出て下の階のリビングに降りていくと、ワニータがTVの音楽番組を見ていた。ここから流れて聞こえてきたのねー。

今日はこのお家とお別れの日。早いなぁ・・・。
ルームメイトのデビーとペーターの写真を撮っていなかったので、お願いして写真を一枚ずつ撮らせてもらう。
ありがとうございました!本当にみんなには良くしてもらって、楽しく過ごせました。

朝食を摂りながらワニータと一緒に音楽番組を見る。

い「この曲いいねー。」
ワ「でしょ?私も好きよ。この人はイギリスでとっても人気があるのよ。」
い「・・・あ、スティングだ!」
ワ「スティング好き?」
い「うん、CD持ってるよ。」

ワニータとは年も国も人種も違うけど、沢山の共通点がある。お話していても、とっても楽しい〜〜♪

ワ「そうだ、出発まで少し時間があるから、部屋で音楽聴く?」
い「聴く聴くーー!」

私達はルンルン♪しながらワニータの部屋(私が借りている部屋)に戻って、ワニータのCDコレクションを広げる。

ワ「このCDは色々な有名な曲が入っているからおススメよ!」
い「聴きたい聴きたい〜。」
ワ「えーっと、どれか聴きたい曲ある?」
い「これと、これと・・・。」
ワ「私はこの曲をおススメするわ。」

小ぶりなCDプレイヤーを目の前にして、私達は好きな曲を流して歌ったり小躍り?したり笑ったり――周りから見たらおかしな二人だったかも(笑)。

その後着替えて、空港へ向かえるように荷造りを終える。
今日はこれからワニータの同僚達ランチを摂って、その後は車でセント・オールバンズなる場所へ向かう。セント・オールバンズにはワニータが所有するアパートメントがあり、その近くにワニータの親友一家が住んでいるらしい。
今晩はその親友ご一家のお家へお泊りし、翌朝そこから空港へ向かって帰国する予定となっているのだ。

お昼の時間の少し前に家を出て、近くの公園を通って街へ出る。
近くの公園といっても、これまた手入れが行き届いた素晴らしい公園で、見渡す限り美しい芝生が続いている。その向うに石造りの歴史を感じる家々がうっすらと見える
普通に小さな街の通りを歩いていても、窓から大きなクマの縫いぐるみがこちらを見ていたり、可愛らしいお花が咲き乱れていたりと、隙がない。
分譲住宅地?もあり、かなり多くの家が売りに出されているようだ。たしかに、どこを見ても「売り家あり」の看板が目につく。これは景気が悪いということか?良いということか?
――何となく”悪い”って感じがするけど。

ワニータの用事で銀行へ寄った後、ワニータの職場近くのパブへ向かう。
お店は天井が高くて中が大きなホールになっている、いかにもイギリスの「パブ」だ。こんな感じのお店が日常にあるんだからねぇー、オシャレだ・・・。
どうやらランチに集まる人数が多いらしく、最初に座ったテーブルから大きなテーブルへ移動して皆を待つ。

一人、また一人とワニータのお友達がやってきて、「ハーイ!アナタがワニータのお友達ね!」ってほぼ全員に聞かれる(笑)。
ワニータが注文しに行っている間はお友達たちに囲まれてどーしようかと思っちゃった・・・口々に色々な質問をしてくるんだけど、イギリスなまり?ロンドンなまり?の強いアクセントの英語が全く分からない・・・。

ワニータ!私を一人にしないでぇぇぇ〜〜〜〜〜〜。

みなさんはワニータの同僚という事で、年齢層はかなりお高め。でも気さくに「どこから来たの?」「タイから来たの!?」「日本はパブとかあるの?」「ナリタ?ナリタ・・・?」「ナリタは東京の空港の事さ」「ワニータとはどうやって知り合ったの?」などなどなど、遠い日本から来た珍客?に興味を持ってくださっている。
英語が理解できない度にワニータに助けを求める。

ワ「彼女、イギリス英語が苦手なのよ。でもちゃんと理解はしているし、英語ができない訳ではないのよ!」

と弁明してくれる(涙)。
先日ワニータが、「日本人は物静かだとは聞いていたけど、本当ね。アナタを見ていると、心が穏やかで落ち着いていて、とってもリラックスできるわ。」と言っていた。
違うんだよ、ワニータ―――物静かな訳じゃなくて、”英語が喋れない”だけなんだよぉぉぉ〜〜〜(笑)。

それにしても、皆さん、ご勤務中ですよね?
分厚くて大きい、脂っこいステーキにワイン、ビール・・・日本でそんなことしてたら即クビになりますがなぁー。イギリスはいい国ですなぁ〜〜。

ワイワイガヤガヤと楽しいランチタイムを終えて、私達は車に乗ってセント・オールバンズへ出発する。

全荷物をワニータの車に載せ、長距離ドライブ♪
車の中では先程のCDや、私がタイで買ったタタヤンのCDなどを聞いて、歌って、ロンドンを通り過ぎ、田舎道をひた走る。
小高い芝生の丘に挟まれた太い道路をスイスイ走っていくと、またまた映画の中に迷い込んだようだ。周りの丘には静かに草を食む牛達がいたり、牧草の丸い塊があったり。

少し通り雨に降られたもののドライブは順調に進み、いよいよセント・オールバンズへ到着。
細い石畳の道を進んで行くと、可愛らしい街並みが見えてくる。道路脇に並ぶ様々なお店もオシャレ・・・オシャレ、という言葉ばかり登場させてしまうけど、他に言葉が見つからない(汗)。
車から見える不動産屋さんも何て素敵なの!?日本のあの、窓にベタベタ物件の間取りを貼ってある”不動産屋”とは似ても似つかない。不動産屋、というよりは、新築分譲マンションの案内所(モデルルーム)に近いかな。
一つ一つの物件がピカピカのフレームに入れて吊り下げられ、ちょうど百貨店のショーウィンドウのようだ。その物件たちはいかにも古くて、オーナーが代々大切にしてきました、という雰囲気を醸し出している。

ワニータのお気に入りのワッフル屋さんに連れて行ってもらい、美味しいティータイム★
――っていうか、でちゃったよ、ここでも。
デカイよ、ワッフルさん
頼んだ飲み物もキングサイズ。

い「コレを全部食べたら、とてもじゃないけど夕食を食べられないよ・・・。」
ワ「そうね。程ほどにしておきましょう。今夜は、ペーターが夕食を作って待っていてくれているから。」
い「本当!?」

ワニータの周りには、3人のペーターがいるのだ。ルームメイトのペーター、親友一家のペーター、その一家ぐるみで仲のいいペーター。
ややこしい〜〜。

食後は近くの教会や公園を歩き、セント・オールバンズの雰囲気を満喫する。ここはとても静かで公園も美しく、ロンドンへも近いので、将来住む街として選んだという。
夕日に照らされた教会、若い学生さん達がお喋りしている公園、水鳥たちが遊ぶ池、歴史のある家々、ワニータの気持ちが少し分かる気がする。
アジアは仲間とワイワイしたり一人旅で冒険をしたりする場所だけど、この国は素敵なダーリンと手を繋いで歩くのが絵になる気がする。うんうん。

いやーーーん、私ったら何妄想しちゃってるのよぉぉーーーー。

色気も何もなく一言であらわすと、「デッカいゴルフコースに街がある」感じ(笑)。
発想が貧困でスミマセン。

車に戻って近くのスーパーへ行き、手土産のワインを購入。そのついでにワニータの所有するアパートも見てみる。カッコいいなぁ〜〜、こんなお家を持っているなんて。

ペーターのお家に着くと、大きなワンコがお出迎え!!
かわいぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜★★
まだ子犬なので、甘えてくるみたい。ナデナデーーーっとしたいところだけど・・・私、動物アレルギーなのです・・・ヤバイ。どうしよう、悪くて言い出せない。
「ワニータ、本当にゴメンナサイ、私、動物アレルギーなの・・・」と勇気を振り絞って言いかけると、全てを察知した彼女は「気にしないでイイのよ!ああ、犬が好きなのにかわいそうに。」とワンコを外に出してくれた。
ごめんね、ワンコ。いつも家の中にいたのに・・・ワンコは好きなんだけど、私の体質が許してくれないのよ(涙)。

改めてペーター一家と一人息子のジョシュアにご挨拶。そして、若いペーターとその奥さんにもご挨拶。みんなで今夜の為にタコスの用意をしてくれていた。
具も、それを包むタコスも手作り!!
ジョシュアのお母さんは重い病気を患っていて、なかなかジョシュアの面倒をみることができないらしい。若いペーター夫妻が第二の両親のように、まるで同じ家族のように過ごしているらしい。

なんかポワ〜〜〜ン、ホワホワーー・・・とした、温かいご家族。皆がニコニコしていて、ワニータも”家庭に帰ってきた”という感じで心を開いている。確かにルームメイトや同僚とは仲良くしているけど、心の奥底まで開いて、楽しい事、苦しい事を分かち合えるのはこのペーター一家と若いペーター夫妻なんだって。
分かる気がするな、それ。

ワニータが私の為にお手製の「シャンティ」を作ってくれて、作り立てホヤホヤのタコスと一緒に乾杯!!
「この具とこの具を挟むと美味しいわよ」「このマメ、辛いかもしれないよ」「ヨーグルト好き?」・・・みんなと一緒に食べる食事は格別に美味しい。

みんな南アフリカ出身で、「アフリカンは陽気でフレンドリーなのよ♪」と”マイペンライ”に通じるものがある(笑)。だから、私も拙い英語だけど何故か溶け込む事ができて、人見知りの性格も嘘のように楽しい。
しかもジョシュアがめっちゃカワイイ・・・2歳くらいだったかな。色が真っ白くて目が真っ青、髪が金髪、お人形さんみたいだ!!!

ペーターのPCをいじらせてもらってブログを更新していると、ワニータが「アナタのHP、見せて!」とやってきた。
日本語だけのHPだけど・・・と見せると、アクセスがかなり多いのでとっても驚いている。「ペーター!ペーター!」とペーターを呼び、彼もバンサワイを見てくれる。

ペーター「これはタダでやっているの?」
い「今のところはそうです。アクセスがあるから、何かやりたいけど・・・。」
ペ「勿体ないよ!これは是非、なにかビジネスをしたほうがいいよね。」
ワ「ここに今回のこの旅行の事も書くの?」
い「もちろん!帰ってから書くよ。」
ワ「じゃあ、ペーター、私たちのことも日本語でかかれるわけね♪私日本語分からないけど、ここにアクセスすればアナタが元気にHPを作っているのは分かるわね!」

ワニータ・・・大好きだよ・・・ワニータ(涙)。

食後は皆でカードゲームに興じる。初めてのゲームなのでルールが分からずにちょっと焦ったけど、最後はみんなと一緒にワイワイと楽しめた。
途中、体調が比較的良いということでジョシュアのお母さんも参加して、「こんなことは珍しいのよ!」とワニータはとても喜んでいた。
「この家には悲しい出来事もあるから、せめてみんなといる時は楽しく過ごせるように笑いたい」、と後でワニータが言っていた。切ないね・・・。

カードゲームの最中、みんなはチョコレートをモシャモシャと食べていて・・・ビックリ。よく食べるわぁ・・・食後のティータイムというにはヘヴィーだわ(汗)。
「食べる?」と聞かれるも、見ているだけで”おぇっぷ”な私はご遠慮申し上げる。

今夜の就寝部屋について「快適だけど朝からジョシュアが起き出してウルサイお部屋か、狭い物置状態だけど一人で自由に過ごせるお部屋、どっちがいい?」と聞かれ、申し訳ないけど後者のお部屋を選んで、寝る準備をする。
ジョシュアのオモチャなどを片付けて簡易ベッド一式を入れてくれて、私には勿体ないくらいですよ・・・。

ペーターが私の荷物をお部屋に運んできてくれた。

ペ「あれ、キミの荷物はこれだけ?」
ワ「そうなのよ、凄いでしょ?」
い「はは〜。むしろ、まだ空間があるくらいですよん。」
ペ「うひゃー、信じられないな。10日分くらいあるんでしょ?」
ワ「彼女はとってもカンペキな女性なのよ!」
い「へへへ〜〜。」

いやー、まあ、いい加減な性格なだけですから・・・”まあ、無くても何とかなるし”という根性な訳で・・・。

2階のバスルームを使わせてもらえるということで案内してもらうと、そこには可愛らしいジョシュアのお風呂グッズが山盛り!
私の甥っ子のお風呂もこんな感じ――世界中子供のいるお家はこういうものなのね。なんだか和むわぁ〜〜〜。

シャワーを浴びた後は静かにお部屋に篭って就寝。
荷物を片付けていると、今回の旅の思い出が蘇ってくる。
今回も沢山の方の善意に包まれて、ここまでやってくる事ができた。イギリスに来るチャンスを与えてもらえた私はなんて恵まれているんだろう。右も左も分からないこのイギリスを満喫できたのは、全て、全てがワニータのお陰だ。感謝してもしきれない。

でも明日になったらイギリスともワニータともお別れだ。

日本とイギリスの遠さを思い出して少し切なくなった。

おやすみなさい。



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