それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


フィッシュ&チップスとカルボナーラ

家の中はとても静かで、外からも雑音が聞こえない。ワニータと二人でお喋りをしているととても穏やかな気持ちになってリラックスできる。今日初めて会ったのになぁ。
お茶を終えると少し散歩に出る。

ここはロンドンから電車で1時間位の所で、あまり大きい街ではない。ワニータが一番気に入っているという通りに連れて行ってもらう。
まだ時間が早いので、お店がまばらに開いているのだが・・・まぁ〜〜〜、なんてメルヘンチックなの!?白い壁に可愛いお花、石畳の両脇にはお店が建ち並んでいる。ロイヤル・タンブリッジ・ウェールズ、という街らしい。

このお店が私のお気に入りで・・・ここの上に以前住んでいた事があって・・・ワニータが説明をしてくれる。私はただひたすら、昨日までのアジアの世界とのギャップに驚嘆の声をあげるだけ(笑)。

通りの脇にあった観光案内所に立ち寄って地図やパンフレットを入手して、反対側の街の方へ向かう。
途中にあるコンビニらしいお店に入ると――チョコレートのお菓子だらけでビックリ。なんじゃこら。その他の種類のお菓子も豊富&想像を絶するBigサイズで、ここでも驚嘆の声をあげまくっている私。
「欲しいお菓子あった?」と聞いてくれたけど、こんなの見たら食欲が失せてしまいますよ・・・。

大通りを歩いていると、色々な人とすれ違う。家族連れ、おじいちゃん、ビジネスマン・・・なんかねぇ、全員がオシャレさんに見えて仕方ない。普通にバス停で腰をおろしているおじさんでさえ、絵になる!?と思ってしまう。インド&イギリス好きなIちゃんが「イギリスはオシャレで最高!」って言っていたのが理解できたよ。横断歩道の歩行者用信号?も洗練されている
日本のような新しくてうるさくて安っぽい量販店みたいなお店は全く見受けられず、古い建物を受け継ぎ、改装して、物静かに物を売っている感じだ。洋服店には可愛い服が沢山あったけど、やっぱりお値段が高いわね。タイから来た私にとっては特に(汗)。どうせサイズが大きすぎてダメだけどね。

キッチン用品のお店に置いてある様々な調理器具に目を奪われつつ、今晩の食材を買いにイタリア食材のお店に行く。
お店はこじんまりしていて、ショーケースには美味しそうなトマトが乗ったお惣菜が照らし出されている。その奥にはお肉の塊?がゴロゴロと並んでいる。

ワニータ「ハロー。ベーコンがほしいんだけど。」
お店のオジサン「ベーコン・・・何に使うんだい?」
ワ「パスタに。カルボナーラを作ろうと思うんだけど。」
店「それなら――これが良いよ。ほら、食べてみて。」

オジサン(お兄さん?)はベーコンの塊をミニナイフで少しそぎ取り、私とワニータに試食させてくれる。

い「おいしい〜。」
ワ「おいしいわねー。じゃあ、ベーコンはこれでお願い。あと・・・パスタって、どの種類がいいかしら?」
店「えーっと・・・そこの棚に乗っているあれ、あれくらいの太さがおススメだよ。」
ワ「ありがとう、分かったわ。」

オジサンはイタリア系の方らしく、英語が訛っている。けど、イタリア人!!という雰囲気と軽快なお喋り、ニコニコした顔、こじんまりしているけどセンスのいい店内―――カッコええ。カッコええぞぉぉーーーーっ。おしゃれだ。おしゃれだぁぁーーー。
お会計を済ませて家に戻る。

家に戻って買ってきた食材をしまうと、ワニータが「PCでメールチェックしたいんだったわよね?」と気遣ってくれる。でも暫く使っていないというPCは設定が上手くいかないらしく、長い時間試行錯誤したけれど結局ネットに繋がらなかった。

ワ「ゴメンナサイね、本当。ピーターが帰ってきたら見てもらいましょう。」
い「ありがとう、いいの、気にしないで。大丈夫だから。」
ワ「これから私、美容院にいって髪を切ってくるから――その間どうしてたい?家でゆっくりしててもいいし、外に散歩に出てもいいし。」
い「うーん。」
ワ「いいのよ、好きなようにしてくれて。長旅で疲れているんだから、家でゆっくりしててもいいのよ。」
い「じゃあ、家にいようかな。」
ワ「OK。1時間ちょっと位で戻ってくるからリラックスしててね。」
い「うん。行ってらっしゃい。」

ワニータが行ってしまうと、家の中に私は一人、静寂に包まれる。ここまで余分な音が全くないと、普段の日本の生活やアジアの町がどれだけの音に囲まれているかが分かる。自分の家にいる時は無音なのが嫌でTVか音楽を聴いているし、タイなんかは大きな音で音楽が流れているか、バイクやバスの音がするか、ワイワイ話し声が聞こえるか、だしね(笑)。
イギリスは静かだ。

流石に退屈なので、さっき一度閉じたPCを失礼してあけさせて頂く。そしてスーツケースの中に押し込んであった、買いたてホヤホヤのTATAYOUGのVCDを再生させていただく。勝手にゴメンナサイ。
イギリスで聞くタイポップス。ヘンな感じだ。

一人でフフフ〜〜ン♪タタヤン、かわいいじゃん☆とノリノリで見入っていると、郵便の配達の方らしい人がドアを叩いた。

ビクーーーーッ。ドキドキドキ・・・開けるか開けざるべきか。ここは他人の家、しかも何か問われても言い返せない可能性大。モウレツに大。
結果:無視。
折角来たっていうのに、かたじけない。

そんなこんなをしていると、ワニータが髪を切って戻ってきた。

ワ「ハ〜〜〜イ!こんなの買ってきたわ☆。」

ワニータの手には、紙包みが2つ。

い「なに?」
ワ「これが有名な、フィッシュ&チップスよ!美味しいお店で買ってきたのよ。」
い「うわ〜〜、食べた事ない!ありがとう☆」
ワ「お天気もいいし、近くの公園でたべましょう。ブランケットと・・・寒いからジャケットがいるわね。」

私達はブランケットを手提げに入れて、近くの公園に向かう。

到着したのは、近くの公園といっても、非常に整備された大きなお庭!だ。鮮やかな緑色の芝生が手入れされていて、園内の小道には犬の散歩をしている家族連れ、ジョギングしている人、自転車で遊んでいる子供達がいる。
大きい木を選んでブランケットを広げ、日がポカポカする中で人生初☆フィッシュ&チップスを頂く。

ワ「私たちがメールを交換しはじめて、もう3年以上経つのかしら?」
い「そうだね。もうそんなになるんだね。いろいろな事があったよね。」
ワ「そう、私たちの間には色々なことがあって、でもどこか似ている所があって。」
い「「うん。」
ワ「日本とイギリスは遠いけど、いつだってアナタのことは心の中で考えてたわよ。」
い「私もそうだよ。不思議だねー、こうして会っているのが夢みたい。」
ワ「本当!私の友達もみんなアナタの事を知っているし、アナタが来ると知って会いたがっているわ。」

お互いの事は既にメールで大体話しをしているので、何を喋ってもスンナリと盛り上がって話題に困らない。こうしてボーーっと、穏やかに、静かに過ごすのもいいなぁ。

ワ「いつだったかしら、私たちが一度香港で会えるかも?っていうことがあったでしょ?」
い「ごめんね、私の方の都合でダメになってしまって。」
ワ「いいのいいの。あの時のアナタの彼の名前、えーっと・・・。」
い「えーーっと、えーー・・・っと。」
ワ「・・・・。」
い「あ、思い出した。」
ワ「アハハハハーーーーー。大丈夫よ、私もよくあるから(笑)。」
い「ひゃー、失礼しました(笑)。昔の事はすぐ忘れちゃうから。」

本当、過ぎ去る事はすぐに忘れてしまうからねぇ。まあ、たまに便利な事もあるけどさ。
それにしてもこの食べものは何ていう量だ(汗)。白身魚のフライはデロ〜〜〜ンと大きくて、フレンチフライはゴロゴロと紙袋の底の方に詰まっている。イギリス人は全部食べられるのかしら??

だんだん食べ進むのが辛くなってきたので、手を止めてマッタリとする。ワニータも食べきれないようなので、残しても仕方ないといことで。
ありがとう、ご馳走様でした。

ワ「この近くに私の好きなパブがあるんだけど、この後、行く?」
い「パブ!」
ワ「そう。イギリスはパブが沢山あるところよ。」
い「行く行く!」

ブランケットをたたんで、家の近くの坂を登ったところにあるパブに向かう。
店先に緑色のパラソルを広げたガーデンシートがあり、店内はいかにも古そうなインテリアでちょっと暗い感じ。

ワ「何飲む?」
い「うーん。ビール?」
ワ「シャンティ、って知ってる?」
い「?」
ワ「ビールとソーダで作った飲み物。美味しくておススメよ。」
い「じゃあ、それにする!」
ワ「決まりね。」

ワニータと私はシャンティで乾杯

い「おいしい〜〜。」
ワ「でしょ〜?今度家で作ってあげるわね。」

それにしても、随分明るいうちにお酒を飲み始めちゃっているわねぇ。

ワ「イギリス人はお酒を飲んでばかりなのよ。みんなアル中みたい(笑)。」

そっかー。噂には聞いていたけど本当だったのね。
飲みながら私達は明日以降のスケジュールを練る。ワニータもパンフレットを開いてとても楽しそうにしている。

ワ「田舎の美しいお城も見て欲しいし、ロンドンでミュージカルも見て欲しいし。ミュージカルは何がいいかしら?」
い「どれがいいかなぁ。」
ワ「We will rock youはロックの、クイーンの曲が流れるやつね。こっちのは・・・面白いけど、シリアスかしら。」
い「あ、オペラ座の怪人。」
ワ「これもいいミュージカルね。」
い「普段ロックとか聞いてるから、たまにはクラッシック的な静かな音楽もいいかも。」
ワ「それもいいわね、じゃあ、これに決まり!」

明日以降の予定を決め終えた頃には周りは暗くなり、寒くなりつつあるので家に帰る。といっても、徒歩2分くらいなので便利だー。

ルームメイトのピーターとデビーも帰宅していたようで、ご挨拶をする。みんなニコニコしていてとっても温かい☆
少し時間があったので、日本で買ってきた浴衣セットを取り出してワニータに着てもらう事にする。

い「ワニータ、少し時間ある?浴衣着てみない?」
ワ「時間あるわよ。ユカタ?キモノ?」
い「これはね、ユカタ。」
ワ「着せて着せて〜〜〜〜。」

彼女をまだ見たことがない状態で浴衣を買ったのだが、薄黄色に花柄の浴衣が結構似合う。良かった!!
割とぽっちゃりさんなので・・・浴衣と帯がギリギリだったけど、なんとか着付けに成功!?

ワ「デビ〜〜〜!ピーターーー!ちょっと来て〜〜〜。」
デビー「ワオ!キモノ?似合ってるじゃない!!」
ワ「でしょ〜〜。」
ピーター「かわいいねー。いいよ、いいよ!」
ワ「ありがとう〜〜。」

こんなに喜んでもらえてとても嬉しい(涙)。下駄のサイズが小さくて入らないかも・・・。しかも、私が着せてあげないとワニータは着られないんだよね・・・。

い「一応、着方もプリントアウトしてきたんだけど――。」
ワ「いいのよ。浴衣と下駄を見て、私はアナタを思い出すんだから。ありがとう。」

泣かせるじゃないの〜〜〜〜〜(号泣)。

その後は、ワニータがお昼に買ったベーコンでカルボナーラを作ってくれた。チーズをチーズカッターで山盛りにスライスするのをお手伝いしたんだけど、これってスライスしすぎた?やりすぎ?多すぎた?
でもワニータは豪快にその全部をパスタに入れて、ハイ、出来上がり。(カロリー高そー)

みんなを呼んでモシャモシャとカルボナーラを頂く。「これが家庭のカルボナーラの作り方よ☆」とワニータがレシピを教えてくれる。
デビーとピーターとワニータの会話は全く理解不能だったけど(早すぎ・・・)、家庭的な雰囲気でとっても楽しい。デビーの舌ピアスが痛そうに見えて仕方なかったけど(笑)。

食事の後、ピーターがPCを貸してくれて、でも日本語が表示できなくてご迷惑をおかけしました。色々設定してくれて、なんとか日本語が表示され、私は無事にメールとブログのチェックをする事ができました。
ありがとう。

その夜はシャワーを浴びて、そそくさとベッドに入ってしまった。
シャワーの使い方がイマイチ分からなくて・・・かなり戸惑った。所変われば色々なものが違うものだ。本当に。




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