それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


ヒースローで途方に暮れる?!

狭い機内で過ごす夜ほど辛い事はない。足がむくむんだよね・・・そして、リクライニングも厳しいので背中が痛くなるし〜〜。
機内の必需品エア枕(?)を膨らませ、足は前のポケットに乗せてなんとか睡眠を取る。足を折り曲げている姿勢なので熟睡なんてできる訳もなし(涙)。

長い夜が終わり、ようやく到着が近づいてきたようだ。
画面の飛行ルートを見る度に、「あ、今、インド辺り。」「黒海だ〜。」と昔見た世界地図の記憶と重ね合わせながら想像して楽しかった。でも、これだけ長い距離を飛ぶ事に対して、年を取ったからか(?)少し不安を感じる時もある。
「この辺りは政情が不安定だからな〜〜。撃ち落とされたりしないよなぁ〜。」「飛行機って、長時間飛び続けてることにムリはないのだろうか」とか・・・。考え出すとお腹が痛くなりそうなので、楽しいことを想像するに限ります(笑)。

飛行機は定刻より少し早めにロンドン・ヒースロー空港に到着!
時刻はAM5:30。
はやっ。

――5時30分っていうと、アジア時間だと何時だろう?えーっと、えーっと・・・・。

ムリッ。

寝ぼけた頭では計算が不可能だわ。とにかく、大分時間が遅い事は確かだ。
飛行機から空港に向かって通路を歩いて行くと、窓の向うには薄青色の高い空が広がっている!気温はもちろん、涼しいを通り越して肌寒い感じだ。

ううううううう〜〜〜〜〜〜〜んっ。来たぞぉぉぉーーーーっっ!
初★ヨーロッパです♪

縮こまった背中を伸ばして冷たい空気を感じると、嬉しさと少しの緊張を感じる。生まれて初めてのイギリス、どんな国だろう?さっきまでいたアジアの街並みとの違いがとっても新鮮だ。

まずは入国審査の列に並ぶ。日本人も数人いたけど、マレーシアから来たこの飛行機には色々な国の人が乗っていたようだ。みんな寝ぼけた顔をしてるわ。私は一応、飛行機が到着する前にお手洗いで二つに結わえた髪を整えたけど、小汚いアジア人だと思われないかしら(汗)。

私の番になり、入国審査の係官の前に進む。黒人さんのポッテリした女性だ。

係りの女性「*%$#’&%$?」
い「え?」(――でも絶対に英語のはず!ヤバイ!)
係り「旅行の目的は?」
い「あ。観光です。ロンドンに友人が居るので。」
係り「はい、どうぞ。」

あああ。緊張のあまりに何言っているか分からない&要らん事まで言ってもた。カッコわるぅー。
そういえば東南アジア諸国では入国審査の際に「旅行の目的」なんて全然訊かれた記憶がない。ガイドブックには「サイトシ〜ング」って答えるように!と書いてあるけどねぇ。なんかこうして改めて入国審査で質問されるとビックリしてしまうわぁ。

ヒースロー空港は天井が低くて壁・床の素材も簡素、建物全体がいかにも古いという感じがする。アジア諸国の空港が軒並みピカピカで最新なので、逆に違和感を感じてしまう。まあ、考えてみれば昔から国際空港が存在している証拠でもあるんだけどね。
預けていた荷物を受け取っていざ!出口へと向かう。

こんな朝早いのに、私のメル友であるワニータが車で迎えにきてくれているハズなのだ〜〜。ありがたいね(涙)。彼女とは3年以上メル友で、今回初めて会うんだ♪紙に私の名前と『Welcome to England!』と書いて待っていてくれているはず。

彼女と私の出会いはかなり複雑で奇妙な関係。

*****

2002年の一人旅の際に出会ったトルコ人男性が私の事をエラく気に入っていた事は、第一弾のパッカー日記にも書いた。実はワニータは彼のガールフレンド(当時)で、彼のトルコの自宅に行った際に私の連絡先などを発見して酷くもめたらしい。

旅を終えて暫く経ったある日の早朝3時か4時頃、電話が鳴った。
受話器を上げてみると、イキナリ英語の嵐!!
寝てた所を起こされて状況がつかめないし、頭は混乱、とにかくメールを送ってくれるように頼んだ。その電話の主こそ、ワニータだった。彼が色々嘘をついていた事を彼女なりに確認して心の整理をしたかったみたいで、最初はかなりメールの内容も過激だった(汗)。

”早く彼の事なんて忘れて、また新しい幸せな人生を見つけることこそが、彼に対する最大の仕返しだよ!何かやってやろう、とか考えて彼の事にこだわるだけ時間のムダだし、心が疲労するだけ”と彼女に伝え、その他にも色々とメールのやり取りをしているうちにとっても仲のいいメル友に発展(笑)。
人生って分からないわ。

とても離れた場所に居るにもかかわらず、お互いにいつも心のどこかで相手の事を思い浮かべて、応援しあって、親交を深めてきた。
だから今回は初めて会う約束をして、しかも彼女の家に滞在させてもらう事になったのだ★

******

到着ロビーに出ると、囲いの周りにお迎えの人たちがパラパラと待っている。時間が相当早いだけにあまり混雑はしていない。当初の到着時刻が朝6時だったので、まだワニータらしき人は見当たらない。
ヨーロッパの雰囲気にドップリ浸かり、もう居ても立ってもいられないくらい居心地が悪い(汗)。ドキドキ・ソワソワ・・・あああ、どうしよう。サッパリ右も左も分からん。

早くワニータ来ないかなぁ〜〜。来ないかなぁ〜〜。どうしようどうしよう、お手洗いも行きたいけど、入れ違ったら困る。

ワニータ来るよねぇ・・・来るよねぇ!?
あれだけメールやり取りしてて、まさか私、騙されちゃったりしてないよねぇ??
もしもし、万が一ワニータが来なかったらどうしよう。ガイドブックは持っているけど、内容なんて全然読んでないからなぁ。お金も沢山は持ってないから・・・クレジットカードがあれば何とかなるかなぁー。
ホテル斡旋のカウンターもきっとあるだろうから、もし万が一の場合はそこへ行くしかないわね(涙)。
うわ〜〜〜、ワニータという人そのものが存在してなかったりしたらどうする?
いや、昔電話がかかってきてたし、一度香港で会おう!って言ったときもちゃんと細かく約束できてたし(私が香港行けなくて会えなかったけど)。

いずれにしても、イギリスポンドを手に入れないといけないので両替をするのだ。
『Bank』ではなくて『Bureau de Change』という表記の所が両替所(銀行?)みたいだ。びゅ、びゅーろー、ですか・・・間違いなく両替所なんだけど、あまりに今までと違うので戸惑ってしまう。

恐る恐る、人が並んでいる方の窓口に並んで両替してみる。物価が高いときいているので、日本円の有り金全部を両替しよう。

い「・・・両替おねがいします。」(←カの鳴くような声)

両替所のオッサンは無言でYENを受け取ると、カシャカシャカシャと計算をする。

オッサン「&’%($)*+@?」

え゛え゛ーーーーーーーーーーっっ!?!?
何言ってるかぜんっぜん分からないんですけどぉぉぉぉ〜〜〜〜っっっ!!!
しかも、ここで何かを聞かれるなんて想定外・・・アジアではきかれた事ないよ・・・。

い「??????????」
オッサン「&’%($)*+@?」
い「????????」(←ヘンな汗かいてるし)
オッサン「@;”#:*。」

良きに計らってくださいぃぃぃーーーー(涙)。

オッサンは諦めたように「じゃあ、ハイハイ、適当にやっちゃうよ」みたいな感じで両替を済ませてくれた。
私は何を訊かれていたんだろうか?窓口横に表示されている数字を指された気がするんだけど・・・”この手数料で良いか?”か、もしくは”このレートで良いか?”と確認されたような気がする。でも、レートを訊く事はないだろうから、手数料か何かの事なのだろうか。他の両替の窓口の方が効率良いとかで、”本当にいいの?”と訊かれていたんだろうか。

―――サッパリ分からん。

両替したポンドをお財布にしまい、慣れない分厚いコインの手触りに異国を感じる。どのお札・コインがどれだけの価値があるのかなんて全く分からない。

そうこうしている内にもうすぐ約束の6時になるんですけど・・・ワニータ、来ないんですけど・・・。

意を決して近くの公衆電話に近づいてみると、どこの空港でも見かけるクレジットカードで電話を掛けられるものだと分かった。よーし、英語通じない可能性大だけど、もらった携帯電話番号に電話してみるのだ。

い「・・・・・・。ハロー?」

繋がった!

ワニータ「ハロー!空港に着いたのね?ゴメンなさい、車が渋滞にはまっていて・・・もう少しで到着するわ。」

すぐに私だと分かってくれた!
よかったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(号泣)。

い「ありがとう!じゃあ、ここで待ってます。」
ワ「後でね!」
い「はーい。」

全身の緊張やら苦悩やらイヤな汗やらが一瞬で吹っ飛んだ!!!
よかったぁ・・・・。
誰も見ていない所だったら、ヘナヘナヘナ〜〜〜って座り込む勢いだよ。




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