それ行け!OLバックパッカー
タイ〜イギリス 〜アジア好きが見たヨーロッパ


怪しい?エディ登場

出発ロビーへ行って、まずはお手洗いに直行。
勘違いしてはいけません!けして腹痛などではないのですよっ。今日はこれから飛行機に乗り、寒いイギリスへ向かうことを見越して洋服の準備をするのだ。
タイの空気がいっぱい詰まったスーツケースを開け、底の方でクシャっとなっているセーターを取り出す。それと、飛行機で一夜を明かすので洗面道具・スキンケア用品・化粧道具の入ったポーチを取り出して、肩掛けバッグの中へしまいこむ。

あ〜〜〜、せっかくスーツケースの中に詰まってたタイの空気が逃げちゃったぁ・・・とかタイ病患者の末期的思考をしつつ(笑)、お手洗いから出る。

広いチェックインカウンターへ向かうと、MHの電光掲示にAll Flightsと表示されているので、お姉さんにチケットを見せてチェックインOKかどうか確認する。
出発まであと数時間あるので早すぎかな?とも思ったけど、チェックインできるとのことなので、スーツケースをさっさと預けて手続完了!これで大きな荷物とはおさらばなのよー。

さてさて。これから数時間をどう過ごそうかな・・・空港からKL市内までを結ぶ電車ができたので、やや割高だけど急ぎで乗り込みたい。まずは先立つもの、インドネシア・リンギを手に入れないとね。
再び到着ロビーに戻って、懐かしい24時間オープンの両替所に立ち寄ってみよう。そうそう、ちょっと見えにくい角の所にあるのよね。

数年前と同じ懐かしの両替所に並んでいると、私の隣の列に並んでいるインドネシア人らしい男性が話し掛けてきた。

男性「やあ。これからホテルに行くの?」
い「・・・。いえ、夕食を摂ろうと思って。」
男性「どこから来たの?」
い「今日はタイから来たの。で、これからイギリスへ行くの。」
男性「そうかー。夕食って、どこで?」
い「前にKLに来た事があって懐かしいから、トランジットの時間で市内まで出ようかと思って。」
男性「次のフライトは何時?」
い「23:30位。」
男性「え?今が19:00だから、間に合わないよ!市内は遠いよ。」
い「そうかなぁー。行けると思うんだけど。」
男性「いや、やめたほうがいい。結構遠いし、行って帰ってくるだけで精一杯でゆっくりできないし。」
い「そうですかねー。」
男性「僕たち空港で働いてるんだけど、今から夕食に行くから一緒に行かない?」
い「!?」

うーーーーーーーーーーん、これはどうしたもんかな?
男性の胸には空港の身分証明書がきちんとつけられている。身なりもかっちりしていて、いかにもビジネスマンって感じ・・・。夕食って言ってもきっと、空港内のどこかだろうし。

男性「僕は空港でホテルの案内の仕事をしてるんだよ。」

私がチラっと身分証明書を見たのに気付いたか。

い「夕食かぁ――そうですね、そうしましょうか。」
男性「よし!じゃあ、一緒に行こう。」
い「あのー、マレーシアリンギ、いくらくらい両替したら足ります?」
男性「えーっと、キミが持っているのがタイバーツだから・・・これくらいかな。」

と、1000Bを指差される。素直にそれを両替する事にする。

両替を終えて彼の後についていくと、同僚のような男性達が立ち話していて、その中からもう一人、少し年上の感じの男性が「じゃあ、夕食へ行ってくるよ。」と言って合流してきた。
私に最初に声をかけてきたのはエディという名前らしい。背が高くていかにもマレーシアの青年、という感じだ。

エディ「キミ、名前は?日本人?とってもかわいいねー。」
い「いや・・・。まあ・・・。」
男性2「夕食、何が食べたい?」
い「何でもいいですけど。」
エディ「何にしようか・・・。」

とにかく二人の後を歩いて行く。彼らはかなり歩くスピードが速く、ついて行くのがやっと。もう少しレディ(?)の歩幅に合わせてくれないかしら。仕事が忙しいから早足なのかな。

私達はどんどん空港のはずれに向かって歩いて行く。職員用のレストランか何かがあるのかな?ドンムアンにも二つのターミナルを結ぶ通路にフードコートがあるし・・・。
と考えていたら、駐車場についてしまった。

あれ?駐車場って??
チョットまずい気がしてきた・・・。かといって今更「やっぱ止めた」とは言えないし(汗)。

駐車場をどんどん進んでいき、男性2はベンツを指差して「はい、これ、乗って」と言う。

え??お金持ちさん??

って思ったら、それは冗談で(汗)、近くの日産車に乗り込む。でもこの車もピカピカに磨かれていて、内装も革張りで豪華!
やっぱりきちんとした人なんだろうなぁ〜。もしかして、私、ラッキー??

あー、でも、車に乗ったらヤバイよなぁー、どこか連れ込まれそうになったりしたらどうしよう―――と頭の中によぎるが、もう振り切って走り去るほどの勇気もない(涙)。
楽しい旅の会話をしつつ、後部座席に座っている私。

車は空港を出て、暗い道を走り出す。窓から見える景色も、なんか不気味なような・・・でも私、さっきリンギに両替してお金は持っているし、いざとなったら走行中だろうがなんだろうが車のドアを開けて走って逃げるか?その時はどこかの家か店に入れば、タクシーくらい呼んでくれるだろう。

あ゜ーー。まな板の上の鯉。
人はこうして犯罪に巻き込まれるんだろうな・・・。

と、悪い方向へ悪い方向へと思考が偏ってくる。
暫くするとAirPortRestaurantとか何とか書かれたゲートをくぐり、食堂が集まった一角に到着した。

エディ「ここでいい?」
い「あ。い、いいよ。」

ここで良いかっていわれても、良いも悪いも分かんないもん!

車を止めて、私達は数軒が軒を連ねる食堂の前に降りた。外は既に真っ暗、空を見上げると星がキラキラしている。飛行機から降りて空港から出て、私は今マレーシアの空気を吸っている。頭上には数機の飛行機がチカチカと光を放ちながら飛んでいる。ちょっと気持ちがスッキリして楽しくなってきたぞ。

エディ「あそこのレストランでいいかな?」
い「いいよ。」

マレーシア人が普段食べているものを食べる事ができると思うととても嬉しい。ここまで連れて来てくれてありがとう☆
私達の入ったレストランはどうやらタイ料理店のようだ。お店の奥には写真付のメニューが掲げられていて、トムヤムクンやカオパットなどが並んでいるではないか。

メニューをもらって見てみると、1皿が大体4リンギ。ということは、大体120円位だ。
安いじゃん!!
何故かマレーシアでカオパット・クン(海老チャーハン)を注文している私。エディはヌードル、男性2はチャーハンとトムヤムクンを注文している。

男性2はいかにもインテリ風で、英語をペラペラ喋るんだけどイマイチ何言っているか分からない。マレーシアなまりの英語はほんっと、聞き取れない。最初はにこやかに会話をしていたけど、この男性はだんだん会話が面倒になってきたのか、投げやりな感じがしてきた。
それと反対にエディはすっごく一生懸命に聞き取れるように話してくれたり、私の英語を熱心に聞いたりしてくれる。

エディ「キミ、恋人は?」
い「いないけど。」
エ「本当?じゃあボクなんてどう?」
い「は??(笑)」
エ「次、いつマレーシアに来るの?」
い「・・・イギリスの帰りにトランジットするけど、帰りは空港から出られないし。次はいつ来るか分からないよ。」
エ「そうかー。でも、マレーシアに次に来たら僕に電話して!案内してあげるよ。」
い「はは、そうだね。」

料理が来たので、皆で食べ始める。

い「折角だから、写真、一緒に撮る?」
エ「もちろん!!」

男性2に頼んで写真を撮ってもらい、液晶画面で確認する。

エ「この写真さ、日本に帰ったら君の両親に見せなよー。そしたら僕たち、結婚できるよ!」
い「ははは、何言ってんの?」

調子のいいヤツだ。
でもさっきから、私が食べている所とか、ジーーーーーーーーーーーっと見つめられてるんですけど(汗)。そんな気配がするからあまりエディを見ることができないんだけど、たまに横のエディを見ると目が合って”ニコ〜〜”っとされ、「カワイイねぇ〜」って言われる。

なんなんだ??これは?




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